勉強を習慣化できない人が自分に問うべき「10の質問」。“これ” さえ決めれば勉強は続く!

勉強を継続させるための10の質問に答えてみた01

仕事で忙しいと、プライベートの時間を使って勉強を続けていくのはなかなか難しいものですよね。

「仕事が終わってから勉強するのは疲れるし、面倒に感じてしまう」
「勉強を習慣化したくていろいろ試してみたけど、結局挫折してしまった」

という方々に向け、勉強継続のためには何をすべきか自問自答できる「10の質問を提案します。勉強で三日坊主になりたくない人は、ぜひ参考にしてみてください。

勉強を毎日続けられないのはなぜ?

どうして勉強を継続できないのか、ふたつの要因を挙げてみましょう。

1. 勉強場所が決まっていないから

仕事や勉強の習慣化について執筆・ワークショップなどを精力的に行なう習慣化コンサルタントの古川武士氏によれば、専用の場所を決めておかないと、勉強を習慣化しづらいのだとか。

たとえば、あるカフェを勉強だけでなく、休息や待ち合わせなど複数の目的で使っているなら、そこでの勉強は習慣化できないと古川氏は言います。「勉強するためだけの場所」でなければ、ほかの目的に流されてしまい、勉強をおっくうに感じやすいのです。

2. 完璧にやろうとしているから

妥協できず完璧主義的に考えてしまうことも、三日坊主の原因です。

フロリダ大学のビジネス・カレッジで教鞭をとるブライアン・スワイダー氏らのチームは、ビジネスパーソン約25,000人を対象とした95件の研究を調査し、完璧主義者のパフォーマンスについて分析しました。

その結果、完璧主義な人のパフォーマンスは必ずしも優れていなかったそう。ストレスや不安、燃え尽き症候群(バーンアウト)といった悪影響が強く見られたのだとか。最高の成果を挙げたい一心で、ハードルが高すぎる目標に固執してしまう傾向もあるとのこと。

たとえば、「勉強のために毎日本を5冊読む」と目標を立て、絶対にこなすぞと意気込み、達成が難しくても目標を下げずにこだわり続けてしまう……といった具合です。

スワイダー氏の研究からわかるのは、完璧にしたいのにできないと、ストレスや焦りを感じて精神的に疲弊するということ。完璧さばかり追い求めていては、勉強の継続は難しいのです。

勉強を継続させるための10の質問に答えてみた02

勉強を続けたいなら「If Thenプランニング」をやってみよう

勉強を習慣化したい人におすすめなのが、If Thenプランニングと呼ばれる方法です。これは、「もしXが起きたら(If)、行動Yをする(Then)」と決めることで、目標達成の確率を上げようというもの。コロンビア大学の社会学者ハイディ・グラント・ハルバーソン氏が、ニューヨーク大学の心理学者ペーター・ゴルヴィツァー氏とともに考案しました。

If Thenプランニングは、勉強の習慣化に応用できます。というのも、「Xが起きたら、Yをする」という流れをつくれば、勉強に取りかかるハードルを下げられるため。たとえば、次のような具合です。

  • 朝の通勤電車に乗ったら、ビジネス書を読む
  • 13:00になったら、昼食をとりつつプログラミングの動画を観る
  • 帰宅の電車に乗ったら、簿記の参考書を読む
  • お風呂に入ったら、ラジオの経済番組を聴く

このように「いつ」「どこで」「何を」を決めておけば、勉強のきっかけを簡単につかめ、迷いなく行動を起こせるはず。勉強を毎日続けることが、それほど苦に感じなくなりますよね。

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勉強を習慣化するために「10の質問」を考えてみた

今回、筆者は「Xが起きたら、Yをする」の組み合わせをできるだけ多くつくって習慣化に役立てるため、10の質問を用意し考えてみました。

勉強を継続させるための10の質問に答えてみた04

これらは、「いつ」「どこで」「何を」勉強するか可視化できるようつくったものです。

1番の質問は、「いつ」勉強するのかを明確にするもの。勉強を確実に習慣化するため、最低限決めた時間さえ勉強できればそれ以外の時間帯にはできなくてもよい、と考えることにしました。

2~5番の質問は「何を」勉強するのか、6~7番は「どこで」勉強するのかを決めるものです。継続で大事なのは、勉強時間を増やすことではなく、どの時間に何をどこでやるか確定しておくこと。決めたとおりに勉強できたか確認するため、勉強の記録を「いつ」つけるのかも8番で考えることにしました。

そして、大まかな目標があったほうが「いつ」「どこで」「何を」勉強するか検討しやすいと考え、9〜10番の質問で勉強の全体量の目安も決めました。

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「10の質問」に答えてみたら、勉強習慣化のきっかけがつかめた!

では、先ほど作成した10個の質問に回答してみます。

勉強を継続させるための10の質問に答えてみた06

1番の質問には、朝の7:00〜7:30、帰宅後の20:00〜21:00と回答。筆者は学生で、大学で勉強しているとき以外はだいたいこの時間帯に自習しているため、まとまった勉強時間はこれで確定しました。

2番の質問では、「スマートフォンでSNSをチェックする」という、勉強とは関係のない回答をしています。もちろん、空いた5分を勉強に費やしてもよいでしょう。しかし筆者は、5分間を休憩時間ととらえ、その時間での勉強は強制しないことにしました。

代わりに、「お昼休憩には、ロシア語を勉強する」「帰宅の電車では、簿記の参考書を読む」という具合に、3~7番の質問で「いつ、どこで、何を勉強するか」しっかり決定。安心でき、ストレスを抱えることなく勉強に取り組めるようになりました。

また、8番の質問に「本を読み終わった直後に記録をつける」と回答したのは、そうしないと内容を記録する前に忘れてしまうため。記憶が鮮明なうちにメモを残す癖をつければ、達成感が得られ習慣化につながるだろうと考えました。

そして、9〜10番の質問で「目標」も決めたことにより、勉強に注力しよう、継続しようという意欲がより高まったように感じています。

このようにして10個の質問に答えてみると、勉強を習慣化するために「いつ」「どこで」「何を」勉強すればよいか十分に把握できました。格段に勉強に取りかかりやすくなったと感じています。

勉強習慣化のための10の質問をみなさんがつくる際は、普段のちょっとした行動を勉強に結びつけられないか考えてみるといいと思います。もちろん、筆者が作成した10の質問をそのまま使ってもかまいません。

ただし、10の質問を通し「Xが起きたら、Yをする」をたくさん考えたからといって、完璧にこなそうとしないよう注意しましょう。先に述べたように、すべてやろうと張りきったら、習慣化がうまくいかなくなってしまいますよ。

***
勉強を継続するには、「やる気」よりも「習慣化の工夫」が大切です。日々の行動を確定すれば、あとはそれを続けるだけなので、簡単ですよね。10の自問自答により、ぜひ勉強の習慣化にチャレンジしてみてください。

(参考)
古川武士 (2010), 『30日で人生を変える「続ける」習慣』, 日本実業出版社.
日経xwoman|あなたの成長を邪魔してる?「完璧主義」を脱出しよう
Harvard Business Review|The Pros and Cons of Perfectionism, According to Research
Heidi Grant Halvorson (2011), "Nine Things Successful People Do Differently," Brighton, Harvard Business Review Press.
樺沢紫苑 (2019), 『学びを結果に変えるアウトプット大全』, サンクチュアリ出版.

【ライタープロフィール】
YG
都内大学に在籍中。専攻は国際日本学と言語学。デザイン研究や社会学等にも興味あり。趣味は文筆、読書、語学。好きな作家は安部公房。好きな芸人はラーメンズ。

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