覚えたいことがどんどん頭に入ってくる! 暗記が苦手な人におすすめ「記憶ノート」はこうつくる

記憶ノート04

「学んだことが記憶に定着しない」
「暗記力を高めたい」
「昔と比べて、覚えるのが苦手になった」
このような悩みをおもちではないでしょうか。

今回は、司法書士で『頭のいい人は暗記ノートで覚える! 「時間は半分、成果2倍」の勉強法』などを著書にもつ碓井孝介氏がすすめる、「暗記ノート」を使った勉強法をご紹介します。

碓井氏は、大学在学中に司法書士試験、卒業後に公認会計士試験に合格。10代からこの暗記法を実践しているそうです。暗記ノートの実践方法を詳しく見ていきましょう。

「暗記ノート」を使った勉強方法

暗記ノートを使った勉強方法には、次の3つのステップがあります。

  1. 暗記する情報をしぼる
  2. まとめる
  3. 図で覚える

それぞれを以下で詳しく見ていきましょう。

1. 暗記する情報をしぼる

まずは「基礎を学ぶための教材」「応用を学ぶための教材」「問題集」の3つを準備します。そして【問題集→基礎→応用】の順番で読み進めます。

「まだ勉強してないのに問題集から始めるの?」と疑問に思うかもしれませんが、問題集に出題されているということは、重要な情報であるということ。もちろん、この段階で内容を理解する必要はありませんが、まずは問題集に目を通しましょう。

3冊すべて読み終えたら、3冊の教材のうち2冊以上に書いてあった内容だけ、暗記ノートの「しぼる欄」に書き込みましょう。2冊以上の教材に共通しているということは、試験でも出題される可能性が高いと考えられます。

このとき、教科書に書いてあるとおりに書き写すのではなく、自分の言葉にしてわかりやすく書き換えたり、シンプルな文章に要約したりすることがオススメです。

記憶ノート05

2. まとめる

次は、情報を記憶に定着させることを目的とした「まとめる」作業です。単語や情報をひとつひとつ覚えるよりも、関連した情報や単語などと一緒にまとめて覚えることで、暗記しやすくなりますし、効率もアップします。

ケンブリッジ大学で神経科学を研究するダニエル・ボア博士によると、まとめる作業によって、記憶できる量が格段に増えるそう。これはワーキングメモリーという、脳に情報を短期的に記憶するシステムが影響しています。

通常であれば私たちは、4つ程度の情報しか保持することができません。しかし、似ているものや関連するものをグルーピングすることによって、覚えられる量を増やせるとのこと。

しぼる欄に書いた内容を、まとめる欄に書き直し、その情報から連想することを書いていきましょう。

3. 図で覚える

最後は、図解を使って覚えましょう。まとめた情報のなかから、特に覚えたい内容を可視化し、内容をより徹底的に脳に刷り込みます。

以下の2種類の方法があるので、覚えたい内容や自分に合っている方法を状況に応じて選びましょう。

  • トライアングルの図:覚えたい情報(「答え」)とその理由(「なぜ」)、思い出すきっかけ(「つまり」)をトライアングルの図に書き込んでいく方法です。
  • チャート:ストーリーの流れを書き込む方法です。ストーリー性のある記憶は残りやすいため、その特性を利用し、物事の過程や時間経過を図式化しましょう。

記憶ノート07

実際にやってみた

筆者が実際に記憶ノートを実践してみたので、ぜひご参考ください。

まずは覚えたい情報をしぼり、関連する事柄や単語と一緒に自分の言葉でまとめました。

記憶ノート02

今回は、特に直近に試験などは控えていなかったので、個人的に興味のある脳科学に関する勉強をしています。

記憶ノート07

そして、記憶に定着させるために、「トライアングルの図」と「チャート」もつくりました。 

記憶ノート08

実際にやってみて、内容がしっかりと脳に定着する感覚がありました。

まず、大事なポイントを「しぼる」ということを意識しながらインプットをすると、教材を読んでいる時点での注意力が上がります。そして、関連するワードなどと一緒にまとめることで、内容の理解がより深まりました。教材の理解ができていないと、自分の言葉でまとめることはできないので、まとめている段階で勉強になります

図を使って覚える作業も非常に有効です。イメージとしては自分が先生になって、生徒がわかりやすいように黒板に図を書いているような感じが近いかもしれません。「誰かに(もしくは自分に)説明できるか」チェックすることで、覚えたことをアウトプットできるレベルに達しているか確認できます

ただ、今回は初めて「暗記ノート」を実践したので少し丁寧につくりすぎたかもしれません。暗記ノートは作成自体が目的ではなく、あくまでも効率的な暗記をする補助。あまりノートづくりに時間をかけすぎないよう、つくり込みすぎないことも重要なポイントです。

つくっていく途中で、自分にとって使いやすいようにカスタマイズし、自分に最も適した暗記ノートを作成できるようになったら、さらにレベルアップできますよ。

***
暗記が苦手で困っている人は、、ぜひ暗記ノートを実践してみてはいかがでしょう。

(参考)
碓井孝介(2016),『頭のいい人は暗記ノートで覚える! 』, 三笠書房.
THE 21 ONLINE|情報を刻み込む! 「記憶ノート」の作り方
Zaiper|The Science of Memory: Top 10 Proven Techniques to Remember More and Learn Faster
Daniel Bor (2012), The Ravenous Brain: How the New Science of Consciousness Explains Our Insatiable Search for Meaning 1st Edition, United States, Basic Books.

【ライタープロフィール】
Yuko
ライター・翻訳家として活動中。科学的に効果のある仕事術・勉強法・メンタルヘルス管理術に関する執筆が得意。脳科学や心理学に関する論文を月に30本以上読み、脳を整え集中力を高める習慣、モチベーションを保つ習慣、時間管理術などを自身の生活に取り入れている。

会社案内・運営事業

  • スタディーハッカー

    「STUDY SMART」をコンセプトに、学びをもっと合理的でクールなものにできるよう活動する教育ベンチャー。当サイトをはじめ、英語のパーソナルトレーニング「ENGLISH COMPANY」や、英語の自習型コーチングサービス「STRAIL」を運営。
    >> HPはこちら

  • english company

    就活や仕事で英語が必要な方に「わずか90日」という短期間で大幅な英語力アップを提供するサービス。プロのパーソナルトレーナーがマンツーマンで徹底サポートすることで「TOEIC900点突破」「TOEIC400点アップ」などの成果が続出。
    >> HPはこちら

  • strail

    ENGLISH COMPANYで培ったメソッドを生かして提供している自習型英語学習コンサルティングサービス。専門家による週1回のコンサルティングにより、英語学習の効果と生産性を最大化する。
    >> HPはこちら