急に生まれた「30分の空き時間」で最高に勉強をはかどらせる3つの方法。“自作の○○” を使ってみて!

急に生まれた「30分の空き時間」で最高に勉強をはかどらせる方法01

「まとまった時間がとれなくて、なかなか勉強が続かない」
「仕事が忙しいと、つい勉強がおろそかになってしまう」
「中途半端な時間では勉強する気になれない……」

このような悩みを抱えている社会人に向けて、たった30分でも効果的な勉強方法をご紹介します。

忙しい毎日のなかでも、予定より仕事が早く終わった、アポが急に変更になった、友人が30分遅れることになった——など、突然30分程度の空き時間ができることはありますよね。

そんなスキマ時間を、スマートフォンを眺めて過ごしてしまうのはもったいないもの。これからお伝えする3つの学習方法であれば、短い時間でも質の高い勉強ができますよ。ぜひ参考にしてください。

「たった30分」の勉強に意味があるのか

「まとまった時間がとれないのであれば勉強したくない」という人は多いかもしれませんね。

じつはたった30分の勉強で、その他大勢から抜け出せる――そう述べるのは、資格講座で知られる大原学園での講師経験をもち、『30代で人生を逆転させる1日30分勉強法』の著者・石川和男氏。石川氏によると、30~50代の1日平均の勉強時間は5分程度だという統計結果があるそうです。

1日5分の勉強を3か月(90日)続けると、450分。一方、もしも1日30分勉強したとすれば、2,700分。その差は37.5時間にものぼります。たったの30分でも、続ければ続けるほど、周囲から抜きん出ることができるのです。

時間が少ししかないからといって諦める必要はありません。それに、忙しいビジネスパーソンにとっては、「必ず毎日20時から勉強する」などスケジュールをきっちり決めて実行するのは難しいもの。そう考えると、たとえ不定期でも、ほんの短時間であっても、勉強することには意味があると言えます。

では、スキマ時間を有効活用するためには、どのような勉強方法が効果的なのでしょうか。

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効果的な勉強法1. あえてキリの悪いところでやめる

スキマ時間に勉強する難点として挙げられるのが、「キリのいいところまで勉強できない」ことかもしれません。

「どうせならこの章を終わらせたいのに、時間が足りない……」
「集中力が上がってきたところで、次の予定に向かわなければならない……」

などと、もやもやした経験がある方は多いのではないでしょうか。

しかし、「キリの悪いところでやめる」のは効率が悪いように見えて、じつは理にかなった勉強方法です。キリの悪いところでやめると、続きが気になる気持ちを抱えて過ごすことになるため、次にまた教科書を開くときのハードルがぐっと下がるのです。

これは、「ツァイガルニク効果」によるもの。「完結した物事よりも、未完結の物事のほうが記憶や印象に残りやすい」という、人の性質を指します。なにげなく観始めたテレビ番組で「続きはCMのあとで」と言われて、つい視聴を続けてしまったことはありませんか? これもツァイガルニク効果の影響と言えます。

脳科学者の中野信子氏によると、集中力が高い人ほど「キリが悪いところでやめる」ことを実践しているのだとか。

これを知れば、「中途半端なところで終わるくらいなら勉強したくない!」という考えからは解放されるのではないでしょうか。勉強はあえてキリの悪いところでやめておくと、次にスキマ時間が生まれたとき、すぐに勉強の続きに取り組むことができるのです。

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効果的な勉強法2. 自作のミニテストを解く

学生の頃は誰しも、テストが憂うつな存在だったのではないでしょうか。しかし、じつはテストは効率のいい勉強に欠かせないものでもあります。

心理学者でワシントン大学教授のヘンリー・ローディガー氏によると、数十年間で行なわれた数々の研究から、「思い出す作業が記憶の定着に役立つ」ということがわかっているそう。

テストとは、勉強した内容を「思い出す」作業にほかなりません。かつてはうっとうしい存在だったテストも、学んだ内容を定着させるために必要なものだったのですね。

ローディガー氏は学生に対して、たとえテストがない授業を受講している場合でも、自分で自分にテストを課すようすすめています。すなわち、独学で勉強をしている社会人も、自分でテストの機会を設けたほうが、効率的に勉強ができるはずです。

そこでおすすめしたいのが、勉強した箇所ごとに自分のために小テストをつくり、スキマ時間ができた際に解くこと。テスト勉強用アプリ「暗記メーカー(iOSAndroid)」などの、問題集を自分でつくることができるアプリもおすすめです。

勉強時間が限られている人ほど、記憶に定着させたいという思いは切実なはず。短時間で解ける小テストをつくっておく――というひと手間で、学んだことを効率よく、かつ、長期的に覚えておけるようになりましょう。

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効果的な勉強法3. ふたつ以上の動作で記憶に定着させる

前出の石川氏は、短い時間で質の高い勉強を行なうために、ふたつ以上の動作を用いて勉強することをすすめています。その根拠は、脳の仕組みです。

脳科学者の林成之氏によれば、脳に複数の情報を入れると「海馬回」という記憶をつかさどる部位の機能が高まるのだそう。たとえば「目で見た情報」と「耳で聞いた情報」が重なることで、記憶が強化されるというのです。

具体的には、以下のような勉強スタイルが考えられるでしょう。

  • 教科書を「目で読む」だけでなく「声に出して読む」
  • オーディオブックを「耳で聞き」ながら「歩いて通勤する」
  • 部屋のなかでウロウロと「歩き回り」ながら「講義の録音を聞く」
  • 本の大事な内容を「書き写し」しながら「声に出して読む」

なお、五感のなかでも脳に強い影響を与えるのは「聴覚」だとのこと。記憶を強化したいときは「聞く」のがおすすめだと、林氏は述べています。

見る・口に出す・聞く・書くなど、組み合わせは自由。30分という短時間で効率よく勉強するために、自分なりの勉強スタイルを模索しておきましょう。

***
「時間がないから……」や「忙しいから……」を言い訳にするのはもったいないこと。毎日多忙なビジネスパーソンでも、効率のいい勉強方法を取り入れれば、スキマ時間の積み重ねでまわりから抜きん出ることができるでしょう。

(参考)
リクナビNEXTジャーナル|時間をムダにしない人は「30分の使い方」が違う
ダイヤモンド・オンライン|集中力が高い人ほど「キリが悪いところでやめる」を実行している
American Psychological Association|Study smart
App Store|「テスト勉強用アプリ「暗記メーカー」」をApp Storeで
Google Play|テスト勉強用アプリ 「暗記メーカー」
林成之(2021),『50歳からでも、頭はよくなる!』, 三笠書房.

【ライタープロフィール】
Yuko
ライター・翻訳家として活動中。科学的に効果のある仕事術・勉強法・メンタルヘルス管理術に関する執筆が得意。脳科学や心理学に関する論文を月に30本以上読み、脳を整え集中力を高める習慣、モチベーションを保つ習慣、時間管理術などを自身の生活に取り入れている。

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