「楽なほうに流されて勉強できない」という悩みを “たった10秒” で解消する方法。

「楽なほうにばかり流されてしまう」状況を解消する方法01

「仕事が終わったら本を読んで勉強しようと思ったけど、疲れたから明日でいいや......」
「資格試験のために参考書を買ったけど、勉強はやっぱり面倒くさいな......」

日々の忙しさにかまけて、楽な選択肢にいつも流されてしまう人は多いのではないでしょうか。ただでさえ時間がない社会人。「勉強するのは大変だから今度にするか……」となるのも当然ですよね。

そこで今回は、脳の仕組みなどをもとに、「楽」に流されず勉強するための3つの方法をお伝えします。どれもすぐに取り組める方法ばかりなので、ぜひ記事を参考に試してみてください。

【1】「目をつぶって片足立ち」をする

「勉強しないといけないのはわかるけど、やっぱり面倒くさい……」そんなときは、目をつぶって片足で立ち、30秒間を声に出して数えてみましょう。

意外なことに、面倒くさいと感じるとき、脳には「余裕がある」のだそうです。これは、脳内科医で株式会社脳の学校 代表の加藤俊徳氏が指摘していること。「その余裕で本来考えなくてはいけないこととは別に「めんどくさい」ということを考えてしまっている」のだとか(「Lidea by LION|「めんどくさい」の正体を脳科学者に聞く」より)。

勉強すべきなのに、面倒くさくてなかなか机に向かえないのは、怠惰な性格のせいではなく、脳の余裕の度合いが関係していたのです。「仕事で疲れて勉強できない」というとき、感覚的には「勉強する余裕がない……」といったとところですが、脳的には少し違うようですね。

そこで、面倒くさいと思わなくするために加藤氏は、目をつぶって片足で立ち、声に出して30秒カウントすることをすすめます。

目をつぶって片足立ちになる。声に出して数を数える。すると、脳の中のバランスをとる部分と、数を数える部分、発声する部分を全力で使うことになります。これでもう「めんどくさい」なんて考えている余裕はなくなるんです。

(引用元:同上)

また、脳を「一気に活性化」できるそうなので、勉強前にはもってこいではないでしょうか。

これならその場でできるので、とても簡単。「勉強が面倒くさいな」と感じたら即、たった30秒、片足立ちを実践してみてください。面倒くささを忘れられたら、そのまま勉強に取りかかってしまいましょう。

「楽なほうにばかり流されてしまう」状況を解消する方法02

【2】「10秒アクション」を行なう

30秒よりもっと短く、たった10秒でできることもあります。その名も「10秒アクション」。メンタルコーチの大平信孝氏が、「先延ばし癖から脱却するための独自メソッド」として提唱しているものです。

大平氏によれば、「脳には、大きな変化は受け入れずに元に戻そうとするが、小さな変化は受け入れるという性質」があるそうです(「STUDY HACKER|「10秒アクション」が先延ばし癖解消に効く脳科学的根拠。脳をだませば “行動できる人” になれる!」より)。

勉強に当てはめて考えると、“勉強していない状態” からいきなり “勉強に熱中している状態” になりたいと思っても、脳はそこまでの極端な変化は受け入れてくれないということ。その反面、“勉強していない状態” から “参考書を手に持っている状態” になる、というような小さな変化であれば、脳にとって受け入れやすいのです。

そこで大平氏が提案するのが、10秒アクション。勉強のし始めに、10秒あればできることをやってみるのです。

たとえば、「参考書を棚から出して持ってみようか」「単語帳を開こうかな(あくまでも開く “動作” のみ)」「勉強道具を机に出そう」――これぐらいであれば「できそう!」と思えるので、楽に行動できるはず。ベッドでごろごろしていて動けないなら、「ひとまず起きて、伸びをする」というだけでもいいでしょう。

10秒動いたところで、その後勉強できないのなら仕方がないのでは……? と思うかもしれません。ですが、試しに10秒動くだけで、あとの作業も自然と続けやすくなります。というのも、脳の「側坐核」を刺激でき、次の効果があるからです。

側坐核が刺激されると、意欲を高めたり、楽しいと感じる「ドーパミン」というホルモンが分泌されます。このドーパミンが行動力の源になるわけです。

(引用元:大平信孝 (2021), 『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』, かんき出版.)

10秒アクションは、勉強を始めるきっかけとなる、いわばスイッチのようなものなのですね。

「面倒くさい」という感情に蓋をしなくてもかまいません。でも、とりあえず10秒だけでいいので、勉強につながる行動を起こしましょう。ハードルが低く小さなことをするだけでも、勉強をあと回しにしない癖をつけられますよ。

「楽なほうにばかり流されてしまう」状況を解消する方法03

【3】「勉強したい」と言い換える

「勉強しなきゃと思えば思うほど、どんどん面倒くさくなっていく……」そんな人はあえて「勉強したい」と言い換える癖をつけてみませんか?

というのも、「勉強しなければならない」「勉強するべきだ」といった “義務感” が強いと、勉強しにくくなってしまうからです。

行動心理コンサルタントの鶴田豊和氏は、著書『「めんどくさい」がなくなる本』で、「義務から逃れるための材料をなんとか集めようと、いろいろと考えてしまう」ために、面倒くさいという感情につながってしまうと伝えています。

たとえば、「知識をつけるために、年間100冊本を読まなくては」と決めたとたんに、読書が楽しくなくなった――これに似たような経験がある方もいるでしょう。これは、「図書館に行く時間がとれないかも」「100冊も本を選べなさそう」「仕事の繁忙期は本が読めないかも」などとあれこれ考えるうち、「本を読むのが面倒くさい」となってしまったのです。

そこで鶴田氏は、次の手順で、「〇〇しなければならない」という義務感を捨てることを推奨しています。

「~やらなきゃ」を「~する必要はない」に置き換え、その理由を挙げる。次に、「~やらなきゃ」を「~したい」に置き換え、その理由を挙げる。すると「~したい」が勝り、めんどくさいが消える

(引用元:NIKKEI STYLE|「めんどくさい」をなくせば、劇的にラクになる

勉強の場合なら、次のように言い換えられるでしょう。

「勉強しなければならない」

→「勉強する必要はない。だって資格がないいまのままでも、そこそこやっていけているから」

→「勉強したい。だって資格試験に合格して、いまよりいい給料がもらえる会社に転職したいから」

たしかにこうして考えてみると、勉強するメリットがぐっと引き立ち、勉強したくなってきますね!

「勉強しなければならない」という義務を自分に課すと、プレッシャーがかかってしまうもの。一度その義務感を捨てて、よりポジティブに考えるようにしてみてください。面倒くさいという感情が消えれば、心軽やかに勉強できるはずです。

***
「面倒くさい」「楽をしたい」といった感情を完璧に消し去るのではなく、その感情とうまく付き合いながら、あと回しにしないやり方で勉強に取り組んでみてください。

(参考)
Lidea by LION|「めんどくさい」の正体を脳科学者に聞く
STUDY HACKER|「10秒アクション」が先延ばし癖解消に効く脳科学的根拠。脳をだませば “行動できる人” になれる!
大平信孝 (2021), 『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』, かんき出版.
NIKKEI STYLE|「めんどくさい」をなくせば、劇的にラクになる
鶴田豊和 (2015), 『「めんどくさい」がなくなる本』, フォレスト出版.

【ライタープロフィール】
YG
大学では日韓比較文学を専攻し、自身の研究分野に関する論文収集に没頭している。言語学にも関心があり、文法を中心に日々勉強中。これまでに実践報告型の記事を多数執筆。効果的で再現性の高い勉強法や読書術を伝えるべく、自らノート術や多読の実践を深めている。

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