勉強がはかどらない社会人は必見。「勉強宣言」をするだけで得られるメリットがすごい

「勉強宣言」をするだけで得られるメリット01

「資格取得を目指してテキストを買いそろえたものの、仕事が忙しく勉強が続かない」
「英語を独学で勉強中だが、やり方が間違っているのか、一向に上達しない」

勉強がなかなかうまくいかないと悩んでいるこうしたビジネスパーソンに、いますぐできる解決策があります。それは「資格の勉強を始めます」「英語を勉強中です」などと「勉強宣言」をすること。

勉強していることを周囲の人に話す、たったこれだけのことでどんなメリットが得られるのでしょうか? 脳科学の観点や経営者らの視点から、それぞれご説明しましょう。

【勉強宣言のメリット1】やる気ホルモンが脳で強化される

精神科医の西多昌規氏は、勉強していることをまわりに宣言すると、周囲の視線が気になって適度なプレッシャーがかかり、勉強意欲が高まると述べています。適度なプレッシャーがかかると、意識が覚醒したときや不安や緊張を感じたときに活発に分泌される「ノルアドレナリン」が脳の青斑核という部位で生産されるのだそう。ノルアドレナリンには、やる気ホルモンと呼ばれる「ドーパミン」の働きを強化する性質があるため、勉強に取りかかりやすくなるというわけです。

さらに、試験に合格したり、英語の勉強に手ごたえを感じたりといった達成感を味わえると、ドーパミンの働きがさらに強化され、やる気を上げるいいサイクルができるとのこと。まわりの視線によるプレッシャーで、やる気ホルモンを強化できますよ。

勉強宣言をする際は、同僚やライバル的友人といった身近な人に「英語の勉強を始めた」「公認会計士試験の勉強をする」のような感じで宣言をしてみてください。

勉強していることをわざわざまわりに言わない人のなかには、「TOEICのスコアで同僚に負けたくない」「資格勉強の進捗でほかの人に遅れをとりたくない」と考えている人もいるかもしれません。

それもそのはず、人間には誰しも「負けたくない」という本能が備わっているのだと西多氏は言います。しかし、この負けたくないという本能を活かして勉強意欲を高めるには、あえて勉強宣言をするのが効果的なのだそうです。

「勉強宣言」をするだけで得られるメリット02

【勉強宣言のメリット2】記憶力が強化される

「英語を勉強する」などとまわりに宣言するだけでもメリットは得られますが、さらに締切日を設けたうえで宣言するといい……。そう述べるのは、精神科医の和田秀樹氏です。なぜなら、締切日を決めることでプレッシャーがより大きくなった結果、ノルアドレナリンによって注意力が高まり、それが記憶力の強化につながるから。

勉強に不可欠な記憶力を強化するには、注意力のレベルを上げなければならないと和田氏は言います。それには自分を差し迫った状態に置くのがベストであり、締切日を設けた勉強宣言がまさにうってつけだというわけです。

たとえば「公認会計士試験の勉強をする」ではなく「公認会計士試験の勉強をして、1年以内に合格する」というように、いつまでに試験に合格するかを明確にして勉強宣言をしてみましょう。締切日も一緒に宣言することでプレッシャーは大きくなりますが、それだけ得られるメリットも増えますよ。

「勉強宣言」をするだけで得られるメリット03

【勉強宣言のメリット3】意欲が評価されてビジネスチャンスが増える

職場で勉強宣言をすると、学習の成果を実践する機会がもらえる……つまり、「ビジネスチャンスが得られる」と提言するのは、人材育成コンサルタントでアンド・クリエイト代表取締役社長の清水久三子氏です。

たとえば、あなたが英語の勉強をしている場合。海外本社から来るスタッフに帯同するメンバーを上司が探していたとき、あなたが英語の勉強に励んでいると知っていれば、あなたをメンバー候補の筆頭に挙げる可能性は高くなります。

上司の立場からすると「自らの意思で勉強している部下」は印象に残ったり、頼もしく感じられたりするもの。そのため、成長を期待して援助したくなると清水氏は言います。たしかに、同じくらいの能力をもつ部下なら、勉強している部下のほうが意欲が高いと思ってチャンスを与えたくなるかもしれませんね。

「海外スタッフとのコミュニケーションを円滑にするため、英会話を学んでいる」といったように、仕事への意欲と結びつけて勉強宣言を行ない、現場でのチャンスをつかみに行きましょう。

「勉強宣言」をするだけで得られるメリット04

【勉強宣言のメリット4】勉強に必要な情報が得られる

清水氏は、職場で勉強宣言をするメリットとして、ビジネスチャンスが得られるほかに「勉強に必要な情報が得られる」ことも挙げています。たとえば、あなたが資格の取得を目指している場合。すでにその資格を取得している先輩や上司から「この参考書がいいよ」とすすめてもらったり、勉強法を教えてもらえたりする可能性があるのです。

情報源になるのは、先輩や上司だけではありません。同じ目標をもつ同僚が情報源になったときは、「今年から試験の出題傾向が変わるらしい」「○○先生の講習会が開催される」といった最新の情報が得られると前出の和田氏は述べています。ひとりで勉強していると、こうした情報を聞き逃してしまうかもしれないため、「孤独な勉強は損」なのだそう。

加えて、同じ目的をもつ勉強仲間ができることにはプラスアルファの効用も。日本人で初めて「記憶力のグランドマスター」の称号を獲得した池田義博氏は、勉強仲間と互いに教え合ってアウトプットをすれば、自分の習熟度を確認できると述べています。なぜなら、勉強した内容を自分自身で理解していないと、誰かにわかるように説明できないからです。たとえば、交互に過去問から問題を出し合い、解答を間違えたら出題者が解説するというだけでも効果的だそうですよ。

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「勉強を始めた」と周囲に宣言することは、誰でもいつからでも始められます。それだけで、こんなにメリットが得られるのは嬉しいですね。独学が続かない、うまくいかないと悩んでいる人は、さっそく実践してみましょう。

文/かのえかな

(参考)
西多昌規(2016),『めんどくさくて、「なんだかやる気が出ない」がなくなる本』, SBクリエイティブ.
和田秀樹(2009),『大人のためのハイスピード勉強法』, PHP研究所.
清水久三子(2017), 『一流の学び方―知識&スキルを最速で身につけ稼ぎにつなげる大人の勉強法』, 東洋経済新報社.
池田義博(2017),『世界記憶力グランドマスターが教える 脳にまかせる勉強法』, ダイヤモンド社.

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