「なぜか幸せを感じられない人」がしてしまっている3つのこと。

幸せを遠ざけている3つのNG行動01

「やることはやっているはずなのに、なんとなく満たされない……」
そんな毎日を過ごしている人はいませんか。それはもしかしたら、あなたの「幸福度」が低いことが原因かもしれません

幸せを感じることの効果を、複数の文献の横断的な調査から明らかにした研究があります。それによれば、幸福度の高さは「創造性を3倍」「生産性を31%」「売り上げを37%」も向上させるのだそう。また健康面でも、「心血管系・免疫系・内分泌系の疾病リスク」を下げ、「死亡率」を35%も低下させてくれるのだとか。「自分は幸せだ」と感じられるのは、じつはとても重要なことです。

そこで今回は、ついやってしまいがちな「幸せを遠ざけているかもしれないこと」を3つ指摘します。当てはまった人は、明日からこれらをやらないようにしてみてください。

【NG1】「お金がすべてだ」と考えている

「収入と幸福との関係」に関する意外なデータがあります。パデュー大学の研究者らが、64カ国170万人を対象に調査したところ、収入の増加と幸福感の増大は必ずしも比例しないことが判明しました。この調査では、幸福感の増大が頭打ちになる年収を、3つの観点から示しています。

1つめは、喜びや楽しさといったポジティヴな感情の上昇が頭打ちになる年収で、約660万円。要は、この年収をいくら上回ったところで、ポジティブな感情が増えていくわけではないということです。

2つめは、悲しみや怒りなどのネガティブな感情の減少が止まる年収で、約550万円。年収が増えていっても、ネガティブな感情と無縁になれるとは言い切れないのですね。

そして最後の3つめは、自分が好きなことに充分なお金をかけられてストレスを感じなくなる年収で、約1210万円となっています。

この調査ではっきりしたのは、幸福感に対する「お金の限界」です。もちろん、ある一定程度までの幸福はたしかにお金で得られるわけですが……「収入が多ければ多いほど幸せになれる」という考え方は、あまり正しくないようですね。「信じられるのはお金だけ」という言葉も聞きますが、収入を増やすことだけに固執していては、むしろ幸せが遠ざかっていくかもしれませんよ。

幸せを遠ざけている3つのNG行動02

【NG2】暇があればSNSを開いてしまう

メディアやテクノロジーが健康に及ぼす影響を研究しているブライアン・A・プリマック博士は、SNSが私たちの精神に与える影響について調査しました。その結果、FacebookやYoutube、TwitterといったSNSの利用頻度が高い人は、うつ病になるリスクが2.7倍も高くなることがわかったのです。

この理由について、ブリマック博士は「SNS上で友人らの投稿を見ることで、『自分以外の人たちは幸せで充実した人生を送っている』という歪んだ認識や羨む気持ちが生じるから」と指摘しています。自分と他人を必要以上に比較することで、精神に悪影響が及ぶのです。

同様の結果は、別の研究でも導かれています。ヒューストン大学の研究では、Facebookの利用時間が長くなればなるほど気分の落ち込みが大きくなることが判明しました。また、ミシガン大学の研究でも、Facebookの過度な利用によって、人生への満足度や幸福度が低下していくことが示されています。

前出のプリマック博士によれば、SNSの利用時間の平均は1日61分、利用回数の平均は週30回だったとのこと。もし、これ以上の頻度でSNSを利用している人は、その時間をほかのことに使ったほうが賢明かもしれません。

幸せを遠ざけている3つのNG行動03

【NG3】人付き合いをないがしろにしている

では結局、幸せになるためには何を大事にすればいいのでしょうか。その疑問に答えてくれる大規模な研究があります。

ハーバード大学で1930年代から始まったこの研究は、なんと75年間、724人もの男性を追跡調査するというものでした。対象としたのは、「ハーバード大学の2年生」と「ボストンの極貧環境で育った少年たち」という2つのグループでした。

被験者の人生はさまざまで、医師や弁護士になる人、工場労働者やレンガ職人になる人、果てはアメリカの大統領になる人までいたといいます。そうして集まった75年間のデータを分析すると、人生を最も幸福に過ごした人は、何より「人間関係を大切にし続けていた」ことがわかりました。彼らは周りとつながることが上手で、家族や友人と良好な関係を築き、健康で長生きだったそうです。

武蔵野大学薬学部の阿部和穂教授は、親しい人との何気ない会話が、脳全体をフル活用させたりストレスを解消させたりしてくれると述べます。良好な人間関係を持てていれば、そのぶん誰かと会話する機会も多くなるため、そういった恩恵を享受できるのでしょう。

反対に、孤独は早死につながるというショッキングな研究結果もあります。シカゴ大学のジョン・カシオポ教授らが、「141人の高齢者」と「群れから外れたアカゲザル」の白血球を調査したところ、孤独は、感染症のリスクを高めたり免疫力を退化させたりすることが判明しました。

「人付き合いなんて面倒くさい」「ひとりでいればいい」と安易に考えるのは、もったいないもの。他人との付き合いをもう少し大切にするのも、幸せになるうえで必要なことなのです。

***
幸せを遠ざけているかもしれないこと、やってしまっていませんでしたか?

「なんだか楽しくない……」
「幸せじゃない……」
そう感じている人は、日頃の小さなことから改善していきましょう。

文 / 谷口亮祐

(参考)
DeNeve, J-E., Diener, E., Tay, L., & Xuereb, C. (2013), "The Objective Benefits of Subjective Well-Being" , World happiness report 2013., vol.2. (pp. 54–79), New York: UN Sustainable Network Development Solutions Network.(PDF
Andrew T. Jebb, Louis Tay, Ed Diener and Shigehiro Oishi (2018), "Happiness, income satiation and turning points around the world," Nature Human Behaviour, vol.2, JANUARY 2018, pp33–38.(PDF
ForbesJAPAN|フェイスブックは「人生の幸福度を下げる」米研究結果
ResearchGate|Seeing Everyone Else's Highlight Reels: How Facebook Usage Is Linked to Depressive Symptoms
PLOS ONE|Facebook Use Predicts Declines in Subjective Well-Being in Young Adults
プレジデントオンライン|50代までの人間関係で幸福度が決まる
サライ.jp|会話が認知症予防に良いとされる3つの理由
ハフポスト|孤独は体に悪い。その理由が科学的に証明される

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