まじめなのに成長できないのは “これ” が下手だからかも。3つの特徴、あなたは当てはまる?

まじめなのに成長できない「口下手な人」の4つの特徴01

職場で「弁が立つ人」になろうと、日頃からたくさんの新聞や書籍を読んで知識を仕入れている。なのに、いざ話してみるとうまく伝わらない……。そんな人はいませんか?

「知識が豊富なら、仕事のコミュニケーションでもきっと活かせるはずだ」と考えて、まじめに勉強しているにもかかわらず、結局上手に伝えることができない。そんな口下手な人には、じつはいくつかの残念な特徴がありました。今回は、まじめなのにうまくいかない口下手な人の特徴3つと、それらの改善策についてお伝えします。

口下手なままだと、信頼されず成長もできない

いろいろな情報を盛り込んで頑張って話してみるけど、わかりやすく話せない。いつもしどろもどろになってしまう。そんな口下手な人は、もしかしたら周囲からの信用をあまり得られていないかもしれません。

神経科学者のポール・D・マクリーン氏によれば、人間は対話の相手を「信用できない」「信用できる」のどちらかのカテゴリーへ無意識的に区別しているのだとか。「話しにくいな」「この人の話は聞いていられないな」と相手からみなされてしまうような人が、どちらのカテゴリーに分類されるかは言うまでもありませんよね。

口下手を克服すれば信用を得られるだけでなく、人間関係を改善させることもできるでしょう。営業コンサルタントの横山信弘氏は、取引先とのコミュニケーションの仕方次第で営業成績が決まることはたしかにあると言います。コミュニケーションが弾んで契約につながれば、取引先から「頼れる担当者だ」と好意的に見てもらえるに違いありませんね。

また上司との打ち合わせでも、自分の考えを効果的にアピールできるようになれば、それまでよりも信用できる存在として職場で見てもらえるようになるはず。その信用はきっと、上司との関係性にもいい影響を与えるでしょう。口下手を克服することは、まじめに勉強していることや真剣に考えていることなどを、正当に評価してもらえることにもつながると言えるのです。

まじめなのに成長できない「口下手な人」の4つの特徴02

ではここから、口下手な人に見られる残念な3つの特徴と、その改善法を解説していきます。

【特徴1】話の内容を整理しきれていない

口下手な人が改善するべき最初の特徴は、相手へ伝えたいことを、そもそも自分の頭のなかで整理しきれていないという点。たくさんの情報を伝えようといくらまじめに頑張ったところで、話が整理されていないと、話題があちこちに行ってしまうため、「結局何が言いたいの?」と言われてしまいます。では、この状況を改善するにはどうすればよいのでしょうか。

DF心理相談所代表で心理カウンセラーの藤田大介氏は、話したいことを整理するため、特に大切な3つの要素に名前をつける「トリプルラベル法をすすめています。その3要素とは次のとおり。

  1. 「話したい内容」のラベル
    「先週の商談の内容について」「昨日の研修報告について」など、話したい出来事について15〜20文字程度のタイトルをつける。
  2. 「いつ・どこで・誰が」のラベル
    「○日に会社でAさんが」「昨日研修会場で○○講師が」など、話の内容に関する具体的な要素を挙げる。
  3. 「感情」のラベル
    「嬉しかった」「目からうろこが落ちた」など、自分の感情を言語化して加える。

この手順でトリプルラベル法を実践すれば、話をうまく整理でき、まじめに考えた内容をしっかり伝えられるはず。頭のなかで考えるだけでは難しいと感じる場合、一度紙へ書き出してみてください。「内容」「いつ・どこで・誰が」「感情」の3つのラベリングで、相手に伝わりやすい話し方を練習してみてはいかがでしょうか。

まじめなのに成長できない「口下手な人」の4つの特徴03

【特徴2】専門用語に頼りがちである

口下手な人の2つめの特徴は、正確さを重視しすぎるがゆえに、難しい専門用語や内輪でしか伝わらない言葉を多用してしまうというもの。言葉をきちんと正しく使おうとするまじめな人こそ、やりがちではないでしょうか?

人物や場所といった固有名詞はもちろんのこと、仕事で使われる専門用語などは、専門外の人にとってはよくわからない言葉ばかりになってしまいがち。さらに「エビデンス」のようなカタカナ言葉や「CSR」といったアルファベット混じりの用語も、理解できる人とできない人のあいだに大きなギャップを生みます。

用語を理解している人同士であれば、より正確なコミュニケーションが期待できるかもしれません。しかし文化庁の文化審議会国語分科会によれば、そうした用語をすべての人が理解しているとは限らないため、意味のわからない情報として伝わってしまうこともあるそう。たしかに、「根拠」と言えばすむところ、あえて「エビデンス」とカタカナ言葉で表現しても、瞬時には伝わりづらいですよね。

人材教育を手がける株式会社アンドワークスの工藤昌幸氏は、専門外の人と話す際には専門用語を使った細かい説明はできるだけ避け、五感に訴える伝え方をするとよいと言います。

その一例が、ジェスチャーや図を使った視覚への刺激。たとえば「CSR」について「企業の社会的責任、つまり利益追求や法令遵守だけでなく、消費者をはじめ社会全体の多様な要求に対して企業の立場から積極的にコミュニケーションをとっていくこと」と説明しても、まだピンと来ない人がいるかもしれません。専門用語の意味を説明するだけで、相手の理解が追いつくとは限らないものです。そんなとき、ホワイトボードやスライドを使い、消費者や企業などの関係図を書いて一緒に示せば、言葉だけで説明するよりもずっと伝わりやすくなるはず。

あなたがまじめに勉強して仕入れた難しい知識を、図などを使ってわかりやすく説明できたら、きっとあなたへの評価は高まることでしょう。

まじめなのに成長できない「口下手な人」の4つの特徴04

【特徴3】人見知りをしてしまう

口下手な人の3つめの特徴は「人見知り」。初対面の人との会話で、自分から積極的に話題を振るのはとても緊張しますよね。「何か話さなきゃ」とまじめに話しかけても、相手の性格や関心事をつかめていなければ、ぎこちない状態は続いてしまうもの。そんな経験がある人もいるでしょう。

話し方コンサルタントの羽田徹氏は、何を話せばよいかわからず口下手になってしまう人は相手の自己紹介をじっくり聞くべきだと説きます。というのも、相手の自己紹介のなかで気になったことやもっと知りたいことを深堀して尋ねることが、会話の糸口になるからです。

また羽田氏は、ペーシングもすすめています。これは心理学用語で、声やトーン、ジェスチャーなどを相手と合わせること。相手が気分よく話を続けられるようにするのが、そのねらいです。羽田氏によれば、一番簡単なのは相手の話に対してオウム返しをする言葉のペーシングだそう。

「最近ジョギングを始めたんですよ」「へぇー、ジョギングを?」 普通なら、「私もジョギングやっているんですよ!」と言いたくなるところですが、話し下手な人は、自分に話の矛先を向けるような振り方は絶対やってはいけません。しかも、下手すると、相手から話題を奪うことにもなりかねません。だから、言葉を繰り返すだけです。

(引用元:ダイヤモンド・オンライン|「話ベタ」と思っている人が持っておくべき、たった1つの武器

これなら、何か気の利いた返事を考えなければと焦る必要はありません。相手自身が話題を深堀りできるよう要素を抜き出して返事をすれば、自分から新たに話題を振らなくともコミュニケーションが進むようになりますよ。

***
言いたいことをうまく伝えられない「口下手」な人の特徴と、その対策案を見てきました。これらの特徴に当てはまる人はぜひ改善して、ご自身の成長へとつなげてください。

(参考)
ポール・D・マクリーン著, 法橋登訳(2018), 『三つの脳の進化 新装版』, 工作舎.
Yahoo! ニュース|口下手をマジメに克服・直す方法 「基本的なコミュニケーション」について考える
Zuu Online|「話すのが苦手」な人にオススメ 「トリプルラベル法」で頭の整理を
文化庁文化審議会国語分科会国語課題小委員会(2017), 「分かり合うための言語コミュニケーション(仮題)」.
日立ソリューションズ|あなたの話が伝わらない理由。言いたいことを、最大限に伝える"説明力"
コトバンク|CSRとは
ダイヤモンド・オンライン|「話ベタ」と思っている人が持っておくべき、たった1つの武器

【ライタープロフィール】
YG
都内大学に在籍中。専攻は国際日本学と言語学。デザイン研究や社会学等にも興味あり。趣味は文筆、読書、語学。好きな作家は安部公房。好きな芸人はラーメンズ。

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