東大・京大・ハーバード大卒の勉強法は何が違うのか? 調べてみたら成績がいいのも当然だった

勉強のプロが実践している勉強習慣4選01

「成績が上がらないのは、自分の頭が悪いからなのだろうか」
「自分の勉強法と頭のいい人の勉強法では、何が決定的に違うのだろう?」

こうした私たちの悩みを解決してくれる策が、東大やハーバード大など一流大学に合格してきた先輩たちの勉強法にありました。彼らはそれを実践してきたからこそ、頭がいいのです。今回は、そのなかから4つをご紹介します。

1.「トリアージ」で勉強の優先順位を決める

私たちはつい、難しくて面倒な勉強を後回しにしがち。期限が迫っているのに、結局大事な勉強に手をつけられないまま挫折する……というのはよくあることです。しかし勉強ができる人は、勉強するべき内容に優先順位をつけ、優先度の高いものから確実にこなしています

医師として働きながらハーバード大学へ留学し、さらにボストン大学でも学びMBAを取得した医学博士の猪俣武範氏は、大量の勉強を抱えていた留学中にトリアージと呼ばれる方法を実践していたそう。

トリアージとは本来、災害や大事故などの現場で最善の治療を行なうために、傷病者が要する治療の緊急度に応じて、搬送や治療の優先順位を決めること。この緊急度に応じて優先順位を決めるという部分を、猪俣氏は勉強に応用したのです。優先順位を明確化できるかどうかで勉強の効率が大きく変わると、猪俣氏は言います。

勉強におけるトリアージでは、まず、やるべきタスクをすべて書き出します

【例】
  • 教養を増やすため本を週に2冊読む
  • 仕事で必要な難しいビジネス書を今週中に1冊読む
  • 資格試験の過去問を1日に1年分解く
  • 資格試験の参考書を1日に5ページずつ読み進める
  • 来週の職場の勉強会に向けて、50ページの資料を予習する

次に、書き出したタスクを緊急度が高い順に並べ替えます

【例】
  1. 仕事で必要な難しいビジネス書を今週中に1冊読む
  2. 来週の職場の勉強会に向けて、50ページの資料を予習する
  3. 資格試験の参考書を1日に5ページずつ読み進める
  4. 資格試験の過去問を1日に1年分解く
  5. 教養を増やすため本を週に2冊読む

もしトリアージを行なわなければ、「難しいビジネス書を読む」「50ページもの資料を予習する」といった大変で取り組みづらい勉強を、つい後回しにしてしまう可能性大。また、先延ばしは心理的・身体的に負荷をかけると猪俣氏は言います。

ですが、優先順位を確実に決めると、いくら面倒でもやらなければならないタスクが明確になります。緊急度の高い順にタスクを片づけていけば、無理なく勉強の効率を上げられるのです。

大事な勉強に挫折せず取り組むために、ぜひ優先順位を明確にしてから勉強を始めるようにしましょう。

勉強のプロが実践している勉強習慣4選02

2. 問題は解かずに「そのまま覚える」

私たちが慣れているのは、「問題を解く→答えを見る→間違った箇所を確認する」というやり方。子どもの頃には、「間違ってもいいから、まずは自分で考えなさい」と教えられたことでしょう。ですが、間違いだらけで心が折れた経験がある人もいるはずです。「これじゃあ、いつまでたっても頭なんてよくならないよ……」と思いたくなりますよね。

驚くことに、じつは頭のいい人たちは、最初から答えを見る勉強法をすすんで実践しているようです。東京大学卒の資格コンサルタント・鈴木秀明氏も、著書『効率よく短期集中で覚えられる 7日間勉強法』でこの方法を紹介しています。

最初から答えを見るメリットを3つ説明しましょう。

  1. 解法を知ることができる
    鈴木氏いわく、特に資格勉強において大事なのは解き方のパターンを身につけること。問題を見て即座に解き方をイメージできるようになるには、さっさと解法を覚えることが一番なのだとか。

  2. モチベーションを下げずにすむ
    同じくこの勉強法をすすめる弁護士の佐藤大和氏によると、問題を解くことに時間をかけすぎると、「できない」という挫折感によってやる気が削がれてしまうそう。先に答えを見れば、計算式や考え方など答えに至るまでの道筋をすぐに理解でき、モチベーションを下げずにすむと言います。

  3. 基本的な解答パターンを暗記しさえすれば応用がきく
    覚えたと思ったら問題を解く。もし解けなければ、もう一度解法を覚え直し、再度問題に挑戦する。このサイクルによって基本的な解法をしっかり覚えれば、難しい応用問題にも対処できるそうです。

そしてなにより嬉しいのが、問題を実際に解かなくてよいので、時間と労力を無駄に消費しないという点。復習やほかの科目の勉強へ貴重な時間を回せるようになりますよ。

勉強のプロが実践している勉強習慣4選03

3. 暗記系の勉強では「五感」を使う

学生の頃、暗記の勉強をするときにひたすら参考書をにらみつけるばかりだった人は、優秀な同級生がどんどん覚えていく様子を見て「頭がよくていいなあ」と思った経験があるでしょう。じつは彼らは「五感」を使って暗記をしていたのかもしれませんよ。

京都大学卒のインテリ芸人としてクイズ番組などで活躍するロザンの宇治原史規氏は、受験生時代の日本史の勉強に五感を活用していたそう。複数の感覚を利用することでうまく記憶できたと語っています。

何かどうしても覚えないといけないってなったときには、五感を使って覚えるといい。目で見るだけじゃなくて、書いたら手が動くし、声に出すと自分の耳で聞くことにもなりますから。

歩きまわるっていうのは、自分でやっていて、これは何となく覚えやすいなあ、って思ったんですよね。自然に分かったことですけど、体を動かしたほうが脳も働きやすいんです。

(引用元:幻冬舎plus|宇治原が教科書に線を引かない理由とは?――正しい勉強法のススメ。 ※太字は筆者が施した)

歩くことは、たしかに脳の働きを活発にするようです。医学博士の福井和成氏いわく、足の筋肉が縮んだり緩んだりを繰り返すと、血流がスムーズになり脳への血のめぐりもよくなるとのこと。歩くと脳幹網様体が刺激され、眠気もなくなるそうです。

また勉強内容と特定の場所をひもづけるのも有効。これは、ハーバード大を首席で卒業したバイオリニストの廣津留すみれ氏が述べていることです。たとえば、皇居周辺をウォーキングしながら、歴史について自分の音読を録音したものを聞いて勉強すれば「たしか、皇居周辺では江戸時代について思い出していたから〜〜〜」と思い出しやすくなるでしょう。

頭のいい人たちは、こうして五感を刺激しながら勉強しているから頭がいいのですね。

勉強のプロが実践している勉強習慣4選04

4.「青色ボールペン」と「A4ノートの見開き」を使う

「勉強に使うペンやノートなんてなんでもいい。勉強時間を増やしたりいいテキストを選んだりするほうが大事なはず」と考える人もいるかもしれません。しかし難関大に合格した学生たちはむしろ、とある文房具へのこだわりをもっていました。

日本アクティブラーニング協会理事長の相川秀希氏によると、彼らが使う文房具は青色ボールペンとA4ノート

青色ボールペンが選ばれる理由は、青色がもつ「鎮静効果」「印象効果」にあります。

「鎮静効果」とは興奮状態を抑えてリラックスさせる効果のこと。青色ボールペンを使えば、気分が落ち着いた状態のまま勉強できるため集中しやすいと相川氏は言います。

また「印象効果」は、記憶に残りやすいという意味。日本では書道の墨の影響で「ノートは黒」で書く習慣が根づいているため、青を使えば黒との視覚的差異が生まれて印象に残るのだそう。

そして、A4ノートが選ばれる理由は、見開きにしたときのA3サイズにあります。相川氏いわく、勉強に使うノートは、パッと見て全体をつかめる「一覧性」が重要。ノートのサイズが小さいと、ひとつのテーマを複数ページに書くことになり、ページを行ったり来たりしなければなりません。そうなると、内容を俯瞰しきれずに理解力が落ちてしまうのだそう。

そこで、ノートにまとめながら勉強する際は、A4ノートを見開きにして青色ボールペンでまとめてみましょう。数学の「三角関数」について学んでいるなら、公式や解き方などをA3見開き内に収めるのです。ページをめくる必要がなく、それぞれの公式の関連性なども理解できて記憶しやすくなるはずですよ。

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以上、ハーバード大や東大、そのほか難関大に合格した先輩たちの勉強法を紹介してきました。「なるほど、だから彼らは頭がいいのか」と納得がいくものがあったでしょうか。みなさんも、できそうな方法からぜひ試してみてください。

(参考)
猪俣武範(2016), 『ハーバード×MBA×医師 目標を次々に達成する人の最強の勉強法』, ディスカヴァー・トゥエンティワン.
鈴木秀明(2017), 『効率よく短期集中で覚えられる 7日間勉強法』, ダイヤモンド社.
ダイヤモンド・オンライン|問題は絶対に解かない。答えだけを見る
幻冬舎plus|宇治原が教科書に線を引かない理由とは?――正しい勉強法のススメ。
ReseMom|東大2回合格の医師が教える!「脳」率アップな勉強法その3
廣津留すみれ(2019), 『ハーバード・ジュリアードを首席卒業した私の「超・独学術」』, KADOKAWA.
プレジデントオンライン|ハーバード流「あれ?」がなくなる暗記術 キレイに書き取っても意味はない
東洋経済オンライン|頭がいい人は、なぜ「青ペン」を使うのか?
東洋経済オンライン|頭のいい人は「青ペン×A3見開き」だった!

【ライタープロフィール】
YG
大学では日韓比較文学を専攻し、自身の研究分野に関する論文収集に没頭している。言語学にも関心があり、文法を中心に日々勉強中。これまでに実践報告型の記事を多数執筆。効果的で再現性の高い勉強法や読書術を伝えるべく、自らノート術や多読の実践を深めている。

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