意外と言ってる……あなたの◯◯を下げる「最悪な口癖」4つ。あの表現、多用してない?

自己肯定感を下げる最悪な口癖01

起床して大忙しで支度をしながら「遅刻してはいけない……」と言う。
出勤して最初に「お疲れさまです。今日も一日よろしくお願いします」とあいさつをする。

こんな言葉を、日頃頻繁に言っていませんか? もしそうだとしたら、これらの言葉はあなたにとても大きな悪影響を与えているかもしれません。

今回は、言うのを避けたい最悪な口癖について、改善方法とともに詳しく解説します。みなさんの普段の生活を振り返りながら読んでみてください。

朝の「お疲れさま」は幸福度を下げる

慶應義塾大学大学院教授の前野隆司氏いわく、朝の「お疲れさま」という言葉は幸福度を下げるそうです。

なぜかというと、もともと「お疲れさま」は疲れたことをねぎらうために帰り際に言う、ネガティブな言葉だから。前野氏は、そんな言葉をまだ朝の疲れていないときに言ったら、思考までネガティブになると述べます。

本来なら、朝は元気に仕事を始めるのが理想的なはずですよね。それなのに朝「お疲れさま」と言うと、「自分は疲れている」ということを自らに言い聞かせることになってしまうとのこと。そのため、元気に一日を始められなくなるうえ、元気に頑張った先にある成功や幸せを自ら遠ざけることにもなるのです。

そこで前野氏がすすめるのが、朝は「お疲れさま」の代わりに「おはようございます」とあいさつをすること。ポジティブな国民性で知られるアメリカ人はいま、「How are you?(元気ですか?)」に対し、私たちが学校で習う「Fine」ではなく、「Excellent!」「Incredible!」(絶好調! 最高!)と返事をするのだとか。たしかに「今日も絶好調だよ!」のほうが、元気いっぱいの明るさを感じられますよね。

朝のあいさつをいきなり「絶好調です!」「最高です!」とするわけにはいかないまでも、朝は普通に「おはようございます」と言うだけでいいそうです。ポジティブで明るい言葉を使えば、モチベーションや幸福度が上がってくるとのことですよ。

自己肯定感を下げる最悪な口癖02

「~してはいけない」は自己肯定感を下げる

「~してはいけない」という口癖は、あなたの自己肯定感を下げます。たとえば、朝早くに大事な会議があるとき。前夜には「明日は絶対に寝坊してはいけない」と言いながらベッドに入り、当日の朝には「遅刻してはいけない」と言いながら慌てて出社する……そのようなことをしていませんか? 

メンタルコーチの飯山晄朗氏いわく、脳は否定形の言葉をイメージすることが苦手なのだそう。脳は「〇〇してはいけない」という言葉の〇〇の部分だけを強くイメージしてしまうため、本当はやってはいけない〇〇を逆にやってしまうのだとか。そうなると、望むようにできない自分が嫌になり、どんどん自己肯定感が低くなるのだそう。

寝坊したくないときほど寝坊したり、遅刻したくないときほど遅刻したりして、「あぁ、やっぱり自分はダメなんだ……」と落ち込むことになるのには、こういうわけがあったのですね。

飯山氏によると、この悪い口癖を改善するには、否定形の代わりに肯定形の言葉を使えばいいとのこと。「寝坊してはいけない」なら「早起きしよう」。「遅刻してはいけない」なら「5分前行動をしよう」。このように、否定形を肯定形に変えてみてください。肯定形の言葉はプラス感情を生み出してくれるため、自然とプラス思考になれるそうですよ。ぜひ試してみてください。

自己肯定感を下げる最悪な口癖03

「でも」「けど」は自分の評価を下げる

「でも」や「けど」という逆説の言葉は、あなたへの評価を下げます

たとえば、先輩に仕事の進み具合を報告するとき、「提案書の作成方法について疑問点があり、上司にご指導いただきたく思っています。でも、現在お忙しいとのことでお時間を頂けず、作業が滞っています」と伝える――こういった具合に逆説の言葉を使いがちな人は、要注意です。

コミュニケーション・アドバイザーの鶴野充茂氏いわく、「でも」や「けど」を使った話し方をすると、どことなく言い訳をしているような印象を相手に与えてしまうとのこと。「自分でどうにかしようという努力をまったくしない人だ」と相手から思われるために、評価を下げられてしまうのです。鶴野氏によると、こうした逆説の言葉は、特に説明下手な人が言いがちな消極的なワードだそう。

そこで、逆説ではなく「そのため」「だから」などの順接を使って話しましょう。順接を使うと、「こうすればできそうだ」「可能にするために頑張っている」というニュアンスが強くなると鶴野氏は述べます。

先ほどの例なら、「提案書の作成方法について疑問点があり、担当の上司にご指導いただきたく思っています。そのため、いつお時間をいただけるか確認中です」と言えばいいのです。きっと先輩は「作業は難航しているようだが頑張ろうと努力はしているようだ」と感じることでしょう。

たとえ伝える内容は同じでも、言葉を変えるだけで、相手に与える印象は大きく変わります。前向きさが伝われば、評価を下げられてしまう可能性は低くなるはずです。

自己肯定感を下げる最悪な口癖04

「だって」「どうせ」はやる気を下げる

「だって」や「どうせ」という口癖は、あなたのやる気を下げます。「だって、私はこの仕事をするのが初めてだから」「どうせ、今日は定時で帰れないから」……。仕事中、無意識に言っていないでしょうか? 

メンタルコーチの大平信孝氏は、このふたつの言葉は、やる気が出なかったり、出てきにくかったりする人が共通して使う「言い訳」だと言います。その理由は、自分から積極的に行動しなくてすむ理由を探し出すのに好都合な言葉だから。行動しない理由や失敗した理由を人や環境のせいにすると、後悔しなくなったり、まわりから同情をもらえたりして気持ちは楽になる反面、やる気は急低下してしまうのです。

それならば、「だって」の代わりに「だからこそ」、「どうせ」の代わりに「どうせなら」を使ってみてください。「この仕事をするのは初めて。だからこそ、失敗しないように集中して取り組もう」「今日は定時で帰れないかも。どうせなら、明日は早く帰れるように明日のぶんの仕事もやって帰ろう」と言ってみましょう。

大平氏いわく、「どうすればうまくいくか」を考えることが大事だとのこと。前向きな言葉を使えば、やる気はどんどん高まっていくはずですよ。

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口癖は人それぞれですが、なかにはネガティブな結果をもたらす悪い言葉もあるのです。普段使う言葉は自分自身が一番よく聞いているもの。ぜひいますぐ我が身を振り返って、悪い口癖を改善しましょう。

(参考)
STUDY HACKER|”あの口癖”があなたの幸福度を下げてる可能性。幸福学者が教える「いい言葉」と「ダメな言葉」
Takashi Maeno's blog|障がい者から挑戦者へ
東洋経済オンライン|自己肯定感が低い人が使いがちな「マズい口癖」
FASHION BOX|仕事で信用されない人の口癖が判明!? アナタの評価を下げる言葉とは?
東洋経済オンライン|「やる気が続かない人」に多いヤバい口癖6つ

【ライタープロフィール】
YUKA
大学ではフランス語を専攻。高校では一年間オーストラリアへ留学。海外への一人旅も経験し、夢は海外移住。趣味は音楽鑑賞・グルメ巡り・旅行など。

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