復習サイクルが超速で回る! “記憶” のための『3ワードノート術』

スキルアップのためにビジネス本や参考書を読んでも、しばらくしたら本の内容を忘れてしまったということはありませんか?

本の内容を記憶するために「ノートに書く」という方法もありますが、 ・時間がかかる ・ただの自己満足に陥りやすい といったことを筆者は経験してきました。

そこで今回は、1日に20冊の本を読むという大の読書家、メンタリストのDaiGo氏が推奨する、記録ではなく“記憶のための「3ワードノート術」”をご紹介したいと思います。膨大な情報量を記憶できるノート術とは、いったいどのようなものなのでしょうか。

「3ワードノート」の書き方

3ワードノート術はとてもシンプルな方法なので、すぐに実践することができます。

【用意するもの】 ・お気に入りのノート ・黒ペン ・色ペン3色

黒ペンはノートをとるとき、色ペンは復習のときに使います。お気に入りのノートを用意する理由は、お気に入りのノートを使うことで復習の回数を圧倒的に増やすことができるから。何度も開きたくなるようなお気に入りのノートを用意してみましょう。

【書き方の手順】 1.ノートの端を折る 2.本のタイトルを書く 3.覚えたい内容が書いてあるページ数を書く 4.覚えたい内容の中で、目に飛び込んできた3つのキーワードを書く

例えば、 「神経症、ドイツ語でノイローゼという用語は、18世紀の後半、カレンが初めて医学用語として用いたといわれている」 という情報を覚えたければ、下記のように書いていきます。

3words-note04 (画像は筆者にて作成)

書き方の手順はたったのこれだけです。これを、自分が記憶したいと思った内容にすべて適用していきます。(スペースを軽く開けて、次の内容を書き足しましょう)

しかし、なぜこれだけの情報で記憶が定着するのでしょうか。このノートに限らず全てのノートテイクの方法に言えることですが、書いただけでは記憶に残りません。

DaiGo氏が最も重要視していることは、「復習の回数」です。この3ワードノート術で作ったノートを何度も復習することで、覚えたい内容を着実に記憶することが可能となります。

「3ワードノート」の使い方

3ワードノートは主に復習のために使います。復習と聞くと、なんとなく面倒くさいイメージを持つ方もいるかもしれませんが、3ワードノート術は「復習の質と量を増やすこと」に着目しているため、皆さんが考えているような面倒くささは排除されています。では具体的にどのように使うのかをみていきましょう。

【使い方の手順】 1.3ワードをみて、その内容を頭の中で説明してみる ・人に説明できるレベルで思い出せれば合格

2.思い出せた場合 ・ページ数の上に○を書く

3.思い出せなかった場合 ・ページ数の上に×を書く ・そこのページを開いて内容を確認して思い出す ・これがあれば思い出せただろうという単語を、関連のあるワードにマインドマップのようにつなげて書く ・1回の復習につき、書き足す単語は2~3個までとする

4. どうしても覚えられない場合 ・ノートの端の折った部分に内容が思い出せる質問を書く

5. 1回目の復習は青、2回目は赤など、復習ごとに色ペンを変える。

3words-note03

(画像は筆者にて作成)

なぜ、効果があるか?

まずは、復習の質が上がる理由についてみていきましょう。

■復習時に迷わなくなる 簡潔に3つのワードにまとめあげることで、文字を認識する際迷わなくなります。人は選択肢が多いほど迷うと言われており、近年の意思決定研究では「選択肢が多いほど購買意欲が下がった。我々の脳は多くの選択肢から意思決定ができる程知的能力は高くない」という結果が得られています。3つの単語のみを使って迷いをなくすことが、認識のしやすさにつながっているのです。

■強い意味付けで記憶を促進する そして復習時、これら3つの単語が何だったのかを思い出す過程で単語に意味付けをしていくという作業が生まれます。これは心理学的にもとても有効で、「単語が他の概念と関連づけられることにより、より強く記憶に残る」ということが研究で明らかになっています。文章の羅列であれば読んで終わりになりがちですが、このように単語だけを記述することで「思い出す」ことが必要になります。その結果、意味づけがされて記憶に残りやすくなるのです。

■復習の量(回数)があがる このノートの最大の特徴は3つのワードにまとめあげることで、「メモの手間がかからない&復習の手間がかからない」ことです。メモを取る際に、文章まるまる記述していると、だんだん嫌になってきて継続することが難しくなります。また、復習時にも文としてメモをとってしまうと、「文章を読んで文字を追うことが面倒くさい」ということが起こり、なんとなく文章を追って終わり………になってしまうのです。

より効果をあげるための2つのコツ

1.ノートは1冊にまとめる DaiGo氏が強調していたコツの1つとして、ノートを1冊にまとめるという方法があります。これは、勉強も趣味もスケジュールもアイディアもすべて同じノートにまとめてしまうという方法です。そうすることで何冊もノートを持ち歩くことがなくなり、面倒くささが排除されます。その結果、ノートを持ち歩く回数が増えて復習の回数も増えていくのです。

2.スペースを適度にあける 次の内容を書く時には、復習時のメモのためにスペースを空けておきましょう。だいたい、3ワードの縦幅の2~3倍あけるとメモをとりやすいノートをつくることができます。

なお、「勉強ノート術7選! 東大生・京大生おすすめ」では、ほかのノート術も紹介しています。ぜひご参照ください。

(参考) 大学院入試問題分析チーム著(2005),『臨床心理士・指定大学院合格のための心理学テキスト』,オクムラ書店. PRESIDENT Online|意思決定を促進する「選択肢削減の法則」 無藤隆著,遠藤由美著,玉瀬耕治著,森敏昭著 (2004),『心理学』,有斐閣. メンタリストDaiGoの心理分析してみた|一度読んだ本を忘れない読書ノートの取り方を公開! 詫摩武俊著(2015),『性格心理学への招待―自分を知り他者を理解するために』,サイエンス社.

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