継続のカギは「飽きた」を制すること。脳のメカニズムに見る「飽き」の乗り越え方

「TOEICの試験に向けて勉強をしているけれど、途中で飽きてしまって長時間勉強できない」 「健康のためにランニングを始めたけれども、1週間で飽きてしまった」

みなさんは、このような経験をしたことはありませんか?

勉強や運動などで成果を出すには、継続して行うことが大切です。しかしながら、継続するときに最大の敵となるのが「飽きた」という感情。

実は、「飽きる」ということは脳の機能的な問題で、仕方がないことだといわれています。では、どうすれば飽きても続けられるのでしょうか?

今回は、飽きたときにするべきことについて、脳の性質から考えてみましょう。

「飽きた」には2種類ある

一言で「飽きた」といっても、脳にとって「飽きた」状態は2種類あるのだそう。

1つは、毎日同じことを続けることによって生じる「飽きた」という感情です

新しく始めたことは、最初の1日は新鮮なので楽しくやることができます。しかし、日が経つにつれて新鮮味が薄れて、最終的には飽きてしまいませんか? 筆者のような三日坊主には、お馴染みの感情です。

脳科学者の池谷裕二教授によると、このように短期間で飽きてしまうのは、脳がそのようにできているからなのだそう。

もともと脳は、新しい環境や刺激に対して大きく反応して活性化するのですが、繰り返される刺激に対しては次第に活性化しなくなっていくそうです。

(引用元:+Welness|脳は三日で飽きる!三日坊主の正体

脳の構造上、普通に努力していたら継続しづらいのは当然のことなのですね。

「飽きた」は疲労のサイン

もう1つの「飽きた」は、1日の中で同じ作業を長い時間続けたときに感じるものです。

東京疲労・睡眠クリニックの梶本修身院長によれば、この「飽きた」という感情は、脳が疲れてきているサインなのだそう。

私たちの脳は、多くの神経細胞のネットワークが複雑に組み合わさってできています。それらのネットワークは、物を見るときは後側、人と話すときは左側など、作業ごとに使われるものが決められているのです。

そのため、ずっと同じ作業を続けると特定のネットワークだけがフル稼働することになり、疲弊してしまいます。そこで脳は、「もうこのネットワークを使うのはやめて」という信号を出すようになります。この信号こそが「飽きた」という感情なのです。

もし「飽きた」と感じてからも同じ作業を続けると、神経細胞がダメージを受け、結果、休息や睡眠による疲労の回復が遅くなってしまうのだそう。

脳の疲労を放置すると、どんどん体のコンディションやパフォーマンスが悪くなり、嫌になって継続することを止めてしまうのです。

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飽きてしまったら、やり方をちょっと変えてみよう

では、飽きてしまったら、どうすれば良いのでしょうか? 実は、どちらの場合でも1つの方法で対策することができます。

それは、やり方を少し変えてみるということ。

例えば、TOEICの試験に向けて、長文の問題を解いているときなら、問題に解答することをやめて長文を音読してみる。また、健康のためにランニングをしているのであれば、走るコースを変えてみる。

このように、同じ目標に向かっているけれども、やっていることが少し異なるようにすれば、使う脳の領域を変えることができ、また、脳に新しさを感じさせることもできます。そのため、飽きても継続することができるのです。

(参考) +Welness|脳は三日で飽きる!三日坊主の正体 マイナビウーマン|仕事に飽きたら、やるべきことは休息ではなく「創意工夫」 マイナビウーマン|疲労と睡眠の医学博士が教える。「飽きた」は脳が疲れているサインだった! 日経ビジネスアソシエ「最強の仕事術」(2017年2月号,pp.62-63),日経BP社

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