「暗記×腹筋」は相性抜群! 知識と身体の強化が同時に叶う、一石二鳥の勉強術。

勉強に関して、皆さんは以下の悩みを抱えてはいませんか?

  1. 勉強していてもすぐに集中力が切れてしまう。長時間座っているのが苦手。
  2. 一人で勉強するのが苦手。特に暗記系がツラい。
  3. 体を鍛えたいけど、勉強しなくてはいけないから時間が取れない。

今回は、このような悩みを抱えた人を対象に、その悩みを解消できる勉強法を紹介します。それは、複数人でできる「暗記×腹筋」法。この方法の最大の特徴は、仲間と一緒にできる、体を動かすことによって暗記の効果が高まる、というものです。では、具体的にどのようにして暗記を促進させるのでしょうか?

具体的に得られる効果

「仲間と一緒に筋トレをしながら暗記をする」と、具体的にどのような効果があるのでしょうか。

・一定の集中力の質を確保できる

通常は椅子に座って勉強を行いますよね。ですが体を動かしながら勉強すると、脳も体も覚醒します。そのため、普段勉強中に今一つ集中しきれない人は、筋トレしながら勉強することである程度の質の集中力を確保することができるでしょう。

特に暗記は単調な作業になりがち。体を動かすだけでなく、人と一緒に筋トレして勉強することで、多くの刺激を受けながら記憶をすることができます。仲間内でゲームのように行えば、ゲームに集中しつつも自然と勉強に集中できますよね。勉強も筋トレも、一人ではサボってしまいがちなものですが、他人の目があればどちらもサボれません!

・勉強した内容が記憶に残りやすい

体を動かすこと、仲間と行うことによって、勉強内容がそれらと関連付けられて記憶されます。

一人で机に向かっているときは、暗記しなければならない単語をひたすら復唱したり書いたりして、記憶に残すための努力をしますよね。しかし、仲間と一緒にゲーム感覚で楽しく勉強をすると、そのときの経験として頭が記憶します。楽しく暗記したという経験に絡めて、勉強した内容を脳が覚えてくれるので、覚えるためのがむしゃらな努力が一人のときほどは必要なくなるのです。

・体力がつく、不眠の解消

受験期や学校などのテスト前は、運動不足になりがち。勉強時間が惜しくて筋トレができない人でも、この方法なら勉強時間を削ることなく体力向上を図ることができます。

また、勉強をたくさんしなければならない時期、頭は使っていても体を使っていないため、なかなかすんなりと寝付けないということはありませんか? 筆者にも経験があります。その点でも、筋トレと勉強を組み合わせれば体を適度に疲れさせることになり、不眠の解消にもおすすめです。

以上のように、暗記の効果を高めながら運動不足も解消できるのが、「暗記×腹筋」法。それでは、早速やり方を見ていきましょう。

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「暗記×腹筋」法のやり方

やり方は、ざっくりお伝えすると「腹筋300回を目指しながら暗記をする」というものです。 ※回数は参加者の体力に合わせて適宜調整しましょう。

【用意するもの】 ・人数……3人以上。出題者と回答者に分かれます。(2人でも実施することは可能ですが、人数が多いとより盛り上がります) ・暗記用の問題集……出題者は、これを見ながら問題を出します。 ・ストレッチマット(なければ、座布団などで代用)……腹筋などを長時間行う際に硬い床だと体が痛くなるため、敷物として使用します。 ・飲み物……運動に備えて、脱水症状を防ぐため用意しましょう。 ・電卓……腹筋の回数(答えの文字数)をカウントするときに、問題出題者が使います。

【事前準備】 ・役割を決めましょう(問題出題者を1人、回答者を2人以上)。 ※腹筋をするのは、回答者。10問ごとに、役割をローテーションすることを推奨します。

【方法】 1. 出題者が問題を声に読み上げて、回答者は1問ごとに交代で、問題に回答する。 2. 回答者の答えがあっていた場合:回答者は全員で、回答をもう一度声にだしながら、正答の文字数分だけ腹筋をする。 3. 回答者の答えが間違っていた場合:出題者は正解を読み上げる。回答者は正解を声にだして2回繰り返しながら、正答の文字数の2倍の数、腹筋をする。 4. これを繰り返し、腹筋回数が300回にたどりつくまでやっていく。出題者は電卓で、その都度回数をカウントし、足し上げていく。

この画像のように、出題者と回答者が向かいあうような形で行うとやりやすいです。

anki-fukkin03 画像は筆者にて作成

【例】 心理学検定のテキストを使用したときの例がこちらです。

・答えがあっている場合 問題出題者「先に小さな要請に対して承諾させ、そのあとに大きな要請を行う説得技法を何というか?」 回答者A「フット・イン・ザ・ドア・テクニック」(正答の文字数は13文字) 問題出題者「正解」 回答者全員 13回腹筋をする ・答えが間違っている場合 問題出題者「先に小さな要請に対して承諾させ、そのあとに大きな要請を行う説得技法を何というか?」 回答者A「ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック」 問題出題者「不正解。正解は、フット・イン・ザ・ドア・テクニック」 回答者全員 26回(正答の文字数13文字×2)腹筋をする

*** 単調になりがちな暗記の勉強。仲間と一緒に、効果を大幅アップさせてはいかがでしょうか。

(参考) 日本心理学諸学会連合 心理学検定局編集(2016),『心理学検定 一問一答問題集[A領域編]』,実務教育出版. Study Hacker|暗記にも計算力アップにも! “刺激” が脳を活性化、勉強効率が格段に上がる『トランプ勉強法』 Study Hacker|もっと “記憶に残る” 学習を。脳が「勝手に覚えてくれる」記憶のテクニック

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