どのような仕事であっても、行きつく先には「お客さま」の存在があります。サービス業や教育は言うまでもありませんが、一見してその存在が見えない業種であっても、どこかでは必ず「お客さま」とつながっているのです。
今回は、事務用品の販売でおなじみの「アスクル」の企業理念をご紹介。ひとりのビジネスパーソンとして、あるいはひとつの会社として、私たちは日々 “進化” を目指しますが……。決して忘れてはならない大切なことを探ります。
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企業理念 お客様のために進化する
事務用品を中心とする通信販売会社。アスクルが永続的に成長するために必要な考え方や行動の原点を「ASKUL WAY」と呼び、「企業理念」「ミッション」「マインド(価値観)」「プリンシプル(行動原則)」の4要素で構成しています。なかでも企業理念「お客様のために進化する」は、変わらず大切にしていくアスクルのDNAであるとしています。顧客や社会がなにを求めているのか、それをどうすればもっとも望ましいかたちで提供できるのか、そしてそのために自分たちはどうあるべきなのか――。サービスにおける根幹と言える思考です。
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スキルアップ、キャリアアップ、事業の拡張、業績の拡大。私たちの “進化” には、何かしらの理由や目的があるはずです。でも、お客さまという存在を忘れてしまったら、その進化の方向性も、ちょっとずれてしまうかもしれません。
今日よりも少しだけでいいのです。明日は、今日よりも少しだけ、「お客さま」を意識してみませんか?
※この連載コラムは、2016年に刊行された『今日から実践! できる企業に学ぶ仕事のオキテ』(セブン&アイ出版)を、当サイト向けに加筆修正したものです。