朝の勉強で脳は冴えわたる。メリットだらけの朝勉を続ける3つのコツ 

「朝は最も脳がフレッシュで勉強効率が良い時間帯」ということは知っているし、朝勉の良さは分かっているつもり。でも実践に移すとなると、睡眠モードからなかなか抜けられず結局続かないということを経験した人もいるのではないでしょうか。

今回は、朝勉を続けることの強力なメリットと3つのコツについて書いていきたいと思います。

なぜ朝が良いのか

1. 朝は脳が最もフレッシュな時間帯 朝が良い1つの理由として、朝は我々の脳が最もフレッシュな状態であるということがあります。特に、勉強には思考能力や集中力を発揮する部位「前頭葉」が重要な役割を担っていますが、この部位は小さな判断の積み重ねで疲労をしていくため、特に頭を使うようなことをしていない……というような状況であっても、起床から時間がたつにつれ疲労が蓄積していきます。このようなことから朝勉は、前頭葉が疲労していないため思考能力や集中力を最も発揮しやすい時間帯といえます

2. 1日の活動レベルがあがる 2つ目に、朝勉をすると1日の活動レベルがあがるということが考えられます。この理由として、勉強は高いレベルでの集中力が求められる作業なため、脳をフルに使います。そのような集中力をキープするには適度な緊張感が必要となるので、勉強直後の活動にもその緊張感をもたらすことができるのです。これによって、フットワークが軽くなり色々なことにエネルギーを持って取り組めるでしょう

3. 誰にも邪魔されない時間である 朝は、仕事や学校に行く前の「自分だけの時間」であるため、誰にも邪魔されることがありません。しかし仕事や学校では、同僚とランチに行くことになったり、友人との予定が入ってしまったり。そして勉強の予定をたてていたとしても、付き合いを優先してしまうことがあるのではないでしょうか。その点朝は社会的に自由な状況で、自分が自分を独占できる時間です。この自由で貴重な時間を、自分の能力向上に費やしてみてはどうでしょうか。

朝勉はなぜ続かない

しかし、朝勉のメリットを理解し、やってみたいと思うにもかかわらず結局続かないのはなぜでしょうか。原因を理解することで、あなたにとっての解決策が見えてくるかもしれません。以下、考えられる原因をみてみましょう。

原因1. 睡眠モードを抜けられない 朝勉の一番のハードルが、この眠気との闘いではないでしょうか。睡眠モードから脱出できないことで、勉強どころか起床もままならないということを筆者も経験してきました。今回はその点も踏まえて、朝勉のコツを紹介できればと思います。

原因2. 朝はやることが多い 朝は時間が過ぎるのが早い。こんなことを実感されている方もいるのではないでしょうか。実際に、朝は顔を洗って歯を磨いて着替えて朝食を食べて仕事・学校へ行く準備をして……と習慣化されているものの、出かけるまでには多くの作業がありますよね。そんな忙しい朝は、朝勉をする余裕を作り出すことが難しいと考えがちですが、「習慣化されていることがある」ということが実は、朝勉を続ける上でのキーになるのです。

原因3. 効果を実感したことがない 朝勉ができない大きな原因として、効果を実感したことがないということが考えられます。効果というものは、勉強をしたことによる報酬ですよね。私たちが行動を起こす上で非常に重要な「効果」が見えてこなければ、当然やろうという気も起こりませんよね。今回は、きっちりと効果が実感できるような仕組みをつくるコツもお伝えします。

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朝勉を続けるコツ

それでは、前章で説明した原因にこたえる形で朝勉を続けるコツを書いていきたいと思います。

<朝勉を続けるコツ1:二本の足で立つ> まずコツの1つ目は、朝起きるのが苦手だという人に向けたものです。 朝起きるのがつらいという方、一度目が覚めてからどのような行動にうつるでしょうか。筆者も睡眠モードから起床するのがとても苦手なのですが、そのようなときはたいてい布団から出られません。朝が苦手な人は、ここの段階で最も時間を費やしてしまいます。そして布団のなかで起きるか起きないかを葛藤し、結局二度寝してしまうことも。

そこで、そのような方々にやってほしいのが、まずは「二本の足で立つ」ということです。二本の足で立つということは、目を覚ます行為として非常に適しています。人は面倒くさいことは避ける傾向にあるため、一度立ってしまうと「もう一度布団に入って寝る」ということすら億劫に感じます。それよりも、やらなくてはならないことがあるならば、「じゃあ起きてしまおうか」と楽に起きることができるのです。この二本の足で立てたということは、朝が苦手な人にとって大きなハードルを超えたことになります。

<朝勉を続けるコツ2:習慣化された行動に勉強を付随させる> コツの2つ目は、やることが多くて朝に勉強する余裕がないと困っている方に向けたものです。 確かに朝は習慣化されている様々な作業をこなさなくてはなりません。しかし、習慣化された行動がたくさんある朝は、「朝勉の継続」にはもってこいの状況であるといえます。

なぜなら、「新しく習慣化したい行動」を「すでに習慣化されている行動」に付随させることで、楽にとりくめるようになるからです。例えば、毎日行っている「歯を磨く」という行為に、新しく「勉強」を付随するなら、洗面所で歯を磨いた後は必ず机に向かうという行動をセットで行います。歯を磨くということはすでに習慣化されていて毎日行っているので、その行動に勉強を付随させることができれば、着実に勉強が習慣化されます。

<朝勉を続けるコツ3:勉強の効果を実感する> 3つ目のコツは、最も重要であるといえます。それは、「効果を実感する」ということ。勉強は、やってすぐに効果がでたと実感するのが非常に難しいですよね。そこで、「自分は着実に効果がでている!」と毎日実感し、やりがいを感じることで継続へのモチベーションにつなげていきます。その方法は、前日の内容をその日の勉強前に必ず復習するということ。そして、復習をする際に、必ず「思い出す」という作業をするのです。

【「思い出す」復習方法】 日本史であれば、年号と出来事をセットで見るのではなく、「年号だけをみて出来事を思い出す」 or 「出来事を見て年号を思い出す」といったように、「思い出す」という作業を必ず組み込む。この復習によって、自分がどれくらい覚えているかを把握することができ、前日の勉強の効果を実感することができます。復習でやりがちなのが、ただ教科書やノートを見て確認するだけという作業なのですが、これでは内容が本当に頭に入っているか確認することができません。必ず「思い出す」復習をしましょう。

また、「思い出す」という作業は記憶の定着にも貢献してくれます。なぜなら、私たちの「思い出せない」という状態は、その情報が頭のどこかにあってもそれを取り出せないという状態であるからです。これを「思い出す」という作業によって記憶を取り出すことを行うことで、記憶が定着すると言われています。

これを毎日実感することで、効果を着実に実感し、継続へのモチベーションにつなげることができるはずですよ。

(参考) メンタリストDaiGoの心理分析してみた|一度読んだ本を忘れない読書ノートの取り方を公開! 無藤隆著,遠藤由美著,玉瀬耕治著,森敏昭著 (2004),『心理学』,有斐閣. Study hacker|朝は脳がフレッシュな “スターの時間”! 夜型人間のための『朝活成功術』

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