頭の回転を速くする3つのトレーニング法。「100文字日記」で脳は活性化する。

ミーティングで次々とアイデアが出てくる人や、突然のトラブルにも動じずにとっさの対応ができる人を見ると、頭の回転の速さに驚かされます。それに比べて自分は……と落ち込む人もいることでしょう。

しかし、頭の回転が速い人は、必ずしも特別な才能や能力を持って生まれたわけではありません。むしろ、日々の生活のなかで脳を鍛えているからこそ、周囲に一目置かれるようなパフォーマンスを発揮できている人のほうが多いのです。

ゲームやアプリで「脳トレ」という言葉が頻繁に飛び交っているように、いまや脳を鍛えることは身近なトレーニングとなっています。頭の回転を速くするための脳の鍛え方」を実践し、仕事力を上げませんか? 具体的な方法を3つご紹介します。

【1】決断力を高める「ゼロ秒思考」トレーニング

頭の回転が速い人の特徴のひとつが、決断力の速さです。決断力をつけ、迷っている時間を減らしたい人は、元マッキンゼーの赤羽雄二氏が考案した「ゼロ秒思考」に挑戦してみましょう

ゼロ秒思考とは、思考の質を保ちつつ、瞬時に現状や課題を把握して解決策を導き出す思考術のこと。赤羽氏は、決断力を高めてこそ時間をかけたときに深い考えが浮かぶと述べています。

ごく一部の優れた人は、高速で動き大きな成果を出す。時間を1分も無駄にしない。素晴らしいスピードで情報収集をし、意思決定をし、電光石火でアクションに移している。かなりのボリュームの企画書を驚くほどのスピードで仕上げることもできる。しかも、時間をかけるとますますよい内容に仕上げていく。

(引用元:ダイヤモンド・オンライン|トップアスリートも実践! 思考力と精神力をアップさせる『ゼロ秒思考』とは?

ゼロ秒思考を身につけるトレーニングは2種類あります。

1. A4用紙にメモ書きする方法

ひとつのテーマに対して思考を深めたいときにおすすめです。フォーマットには次のものを書きます。

  • 左上にテーマ(「なぜ私は作業スピードが遅いのか?」など)
  • 右上に日付
  • テーマに沿って思い浮かんだこと(4~6行で20~30文字程度)

スピード感が大事なので、1ページを1分間で書き上げましょう。これを1日10ページ書くのが目標です。

2.フレームワークを作成する方法

目標を達成させたいときにおすすめです。問題点や物事の優先順位を明確にすることができます。フォーマットは次の通り。

  • ノートの一番上にテーマを書く
  • テーマの下に大きく十字を書き、2×2の4つの枠を作る
  • 縦軸と横軸、それぞれのテーマを決める
  • 目標達成のためにすべきことや問題点等を分けて書く

例えば、漠然と「仕事力を上げたい」と思っていたとしましょう。縦軸を「仕事中にすること」「仕事以外ですること」、横軸を「ひとりでできること」「誰かとできること」と設定すれば、考えるべき範囲がぐっと狭まり、アイデアが浮かびやすくなります。「仕事中にすること × ひとりですること」であれば「メモ書きを習慣にする」「作業時間を細かく区切って効率アップ」など。「仕事以外ですること × 誰かとすること」と設定すれば「ビジネス交流会に参加して人脈形成」「文章術のセミナーに参加してみる」などですね。

【2】情報収集力を高める「100文字日記」トレーニング

頭の回転が速い人を見ると、「引き出しが多いな」と感心しませんか? 彼らは常にアンテナを張り巡らし、情報を収集するように脳を鍛えているのです。

情報収集力を高めたい人におすすめするトレーニング方法は、日記をつけること。脳のトレーニングを意識し、なおかつ毎日負担なく続けるには、次のポイントを押さえましょう。

  • タイトルを必ずつけ、慣れたらテーマごとに見出しもつける
  • 最初は100文字程度から始め、慣れたら300文字くらいまで挑戦する
  • イラストが描ける人はスケッチも入れる

日記の内容は、食事や観たドラマなど自由ですが、ポジティブなことを書くのが理想的です。多摩大学経営情報学部教授の樋口裕一氏によると、感想文形式で書くことが脳を鍛えるのに役立つとのこと。また、日記に慣れたらブログに挑戦すると良いそうですよ。

ブログのよさは「見てくれる人がいる」と読者を意識するようになること。続けるモチベーションが高まり、「もっと面白く書こう」という向上心が刺激されます。

(引用元:NIKKEI STYLE|脳を活性化する「日記術」 脳を鍛える技術(4)

【3】記憶力・発想力を高める「脳タイプ別・読書」トレーニング

頭の回転が速い人は、一度聞いたことは忘れない「記憶力」や、知識と経験を紐づけて新たなアイディアを生み出す「発想力」に長けています。こうした記憶力や発想力を身につけたいのであれば、読書が効果的です。脳の医療と研究に携わる医師・加藤俊徳氏によると、脳のタイプ別に本の読み方を工夫することが大切なのだそう。

本を読んで理解する方法が人によって違うのは、発達した脳の部位がそれぞれ異なるからです。例えば、音読を通じて理解することが得意な人は、聴覚系の部位が発達しています。

(引用元:THE21オンライン|なりたい脳にデザインできる! 「脳トレ読書」

加藤氏は脳のタイプを8つに分け、まずは自分が該当するタイプの読書法を実践し、慣れてきたらあえて苦手なタイプに挑戦して脳をまんべんなく鍛えることを推奨しています。

1. 聴覚系(話を聞くのが好き、暗唱が得意)

聴覚系は暗唱によって内言語を強化し、音読によってほかの脳タイプを鍛えましょう。

2. 記憶系(小説が好き、読み返したい本がある)

記憶系は人物相関図を作成したり、再読したりすることで脳を効率的に刺激できます。

3. 視界系(マンガや和歌・俳句が好き、旅行が好き)

視覚系は作品の舞台となった場所にも興味を持ち、現地に赴くと良い刺激になります。

4. 感情系(ベストセラーが好き、人と接するのが好き)

感情系は特定の登場人物に入り込み、感情を疑似体験したり、自分ならどうするかと考えたりすることで脳を刺激できます。

5. 理解系(読み比べが好き、勝手な解釈や本の時代背景を考える)

理解系は、目次読み部分読みで理解度を高めましょう。また、作者と自分との考えを比較するのも良いトレーニングになります。

6. 思考系(複数の本を同時に読める、好きな作家がいる)

思考系は並行読書で思考の切り替えをトレーニングしたり、余白に感想を書き込んで思考を深めたりするのがおすすめです。

7. 伝達系(教えることや妄想が好き、要約が得意)

伝達系は、誰かに勧めるつもりで感想文をまとめたり、実際に誰かに紹介することで脳を刺激できます。

8. 運動系(実用書が好き、イメージトレーニングが得意)

運動系は、スポーツ系の作品やゲームの攻略本などを読み、本の内容を実践すると脳に良い刺激を与えられます。

***
日記や読書といった身近なことも、やり方を工夫すれば脳を鍛えるのに役立ちます。ぜひ、悩み別に自分に合ったトレーニングを実践してみましょう。

文 / かのえかな

(参考)
ダイヤモンド・オンライン|トップアスリートも実践! 思考力と精神力をアップさせる『ゼロ秒思考』とは?
StudyHacker|「高速脳」が手に入る、超シンプルな “1日10分のメモ書き” トレーニングがすごい。
NIKKEI STYLE|すぐできる、脳を鍛える10の技術 脳を鍛える技術(3)
NIKKEI STYLE|脳を活性化する「日記術」 脳を鍛える技術(4)
THE21オンライン|なりたい脳にデザインできる! 「脳トレ読書」

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