みなさんは、勉強中に小腹が空いた時や疲れた時、何をよく食べるでしょうか? チョコレートをつまむ、という方は多いと思います。脳の栄養補給になるとも言われますよね。

他のお菓子よりはなんとなく勉強が捗りそうなチョコレートですが、具体的に何に役立っているのかわかって食べていますか? 味やパッケージだけで選んでいませんか? 具体的な効果を知らないままだと、勉強への効果があまり期待できないものを選んでしまうかもしれません。

チョコレートはどのように勉強に役立つのか、そしてどんなチョコレートをどう食べるべきなのか、徹底的に調べてみました。

チョコレートのポリフェノールで学習能力UP!?

最近、「高カカオポリフェノール」を全面に押し出したチョコレートをよく目にしますよね。ポリフェノールには様々な種類があり、それぞれ効果も違います。カカオ由来のポリフェノールで得られる効果とは一体どんなものでしょうか?

まず挙げられるのが、体の健康を促進する効果です。カカオポリフェノールには血管を広げる作用があり、血圧低下が期待できます。さらにカカオポリフェノールには、悪玉コレステロールの酸化を抑える働きもあります。コレステロール値を下げ、動脈硬化を予防できるのです。

そしてカカオポリフェノールは、脳の学習能力をUPさせる効果もあります。ここには「BDNF」という物質が関係します。これは、海馬や大脳皮質で活性化され、神経細胞の生存や成長、シナプスの形成をコントロールし、記憶・学習能力の増強に関わる物質。このBDNFの増加を促進するのが、カカオポリフェノールなのです。つまり、チョコレートを食べてカカオポリフェノールを摂れば、BDNFが活性化し、学習能力もUPして勉強の効率が上がるというわけです。

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カフェインよりも「テオブロミン」の効果

チョコレートの強みは、ポリフェノールだけではありません。

チョコレートにはカフェインが含まれるともよく聞きますよね。実は、チョコレートのカフェイン含有量はそれほど多くありません。ダークチョコレート1オンス=28gにつき、5~35mg程度です。そのため、カフェインを多く含むコーヒーやお茶のような興奮作用や利尿作用がすぐに現れることはありません。

注目すべきなのは、カフェインに似た物質である「テオブロミン」です。これは天然の成分としてはほぼカカオのみにしか含まれていません。こちらはダークチョコレート1オンスに150~300mg程度。カフェインと比べると、より作用が強いことがわかりますね。

テオブロミンには、リラックス効果を期待することができます。テオブロミンにはカフェインと同じ中枢神経刺激作用がありますが、覚醒作用はありません。さらに即効的なカフェインと違って、テオブロミンは緩やかで持続的な効果を与えます。交感神経と副交感神経のバランスをとって調整しながら体内で緩やかに作用するため、リラックス効果を得ることができるのです。

加えてテオブロミンには、血管を拡張して血流を改善する作用もあり、疲労回復にも役立ちます。チョコレートを食べると、テオブロミンのおかげで疲れが取れてリラックスできるというわけです。勉強で疲れた時にはもってこいですね。

効果的な摂り方は?

以上のように、チョコレートには様々な効果があります。しかし、どんなチョコレートでも効果的というわけではありません。

チョコレートの種類によって成分の含有量が違うので、選ぶ時には気をつけましょう。ダークチョコレート、ミルクチョコレート、ホワイトチョコレートの原料を比較してみます。

ダークチョコレート:カカオマス、ココアバター、砂糖
ミルクチョコレート:カカオマス、ココアバター、砂糖、乳製品
ホワイトチョコレート:ココアバター、砂糖、乳製品

ダークチョコレートに比べ、乳製品の含まれるミルクチョコレートはカカオ由来の原料の割合が減り、これまでに挙げた効果的な成分の含有量も減ってしまいます。さらに、ホワイトチョコレートはカカオマスを使用しないため、カカオポリフェノールやテオブロミンがほとんど、あるいは全く含まれないのです。カカオ由来の成分の効果を期待するならば、ダークチョコレートを選ぶべきだと言えます。

また、食べるタイミングにも気をつけなければなりません。チョコレートは勉強の最中ではなく、勉強の前や合間に食べるべきなのです。

糖分を摂取すると当然、血糖値が急激に上昇します。急激に上昇した血糖値はその後、急激に降下。もし勉強の途中に糖分を摂ったら、摂った直後は血糖値が上がりますが、しばらくすると下がっていき、集中力が続かなくなってしまいます。ですから、脳が活発になっている最中にチョコレートなどの糖分を摂ることはおすすめしません。チョコレートをつまむなら、カカオポリフェノールで学習能力をUPさせたい勉強の前か、テオブロミンで疲労を回復したい勉強の後にしましょう。

もちろん、過剰摂取は禁物です。糖分や脂質を多く含むチョコレートは、摂り過ぎると肥満の原因となりますね。さらにカフェインやテオブロミンに関しても、摂取し過ぎると興奮作用や利尿作用が働いてしまいます。チョコレートを食べる時は節度を守り、食べ過ぎないようにしましょう。

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選び方・食べ方には注意が必要ですが、チョコレートに含まれる成分は脳や体によい作用を与えます。勉強を頑張りたい時や頑張って疲れた時、チョコレートを食べようと思ったら、ぜひ参考にしてみてください。

(参考)
医療法人医徳会真壁病院|昔は薬だった!?チョコレートの意外な効果
Feliful|ココアは記憶力・集中力・計算能力を高める効果がある!
健康長寿ネット|ポリフェノールの種類と効果と摂取量
Wikipedia|脳由来神経栄養因子
ヘルスケア大学|ココアやチョコレートのカフェイン含有量はどれくらい?
ブリリアント ライフ プロダクツ ニュージーランド|テオブロミンの効果と効能、作用について
Feliful|ココアのテオブロミンとカフェインについて
食育ずかん|意外と知らない?チョコレートの違い☆
ダイヤモンドオンライン|勉強するときは、「水」と「ナッツ」がいい