社会人でも学生でも、日々新しい情報を目にしてそれを身につけていくことは避けられませんね。でも、覚えるべきことが多すぎてどんどん定着させていくのはむずかしいものです。
記憶法や復習の方法はたくさん紹介されていますが、ほんとうに効果のあるものってどんなものなのでしょうか。今回は学んだことをムラなく、簡単に定着させる復習の方法をご紹介します。
丸写し!それだけ!
一度学んだことを確実に記憶する勉強法。その方法とは「書籍や文書、板書などを、一つのノートに丸写しすること」です。ただそれだけ。これは学んでから間が空かない方が効果的なので、できたらその日のうちにやりましょう。また、何度も読み返して改めて疑問に思ったことや、気づいたことをその都度ノートに書き記していくとさらに効果的です。
この方法にはいくつものメリットがあります。一つは、落ち着いて書き写すことで非常に強くその内容が印象に残ることです。はじめは理解しきれなったことが、丸写しの最中に理解できることも珍しくありません。 また重要事項を一つのノートにまとめてあるため、ちょっとした隙間の時間に簡単に復習ができます。さらに嬉しいのは、学んだ順番にノートの内容が進むので、どこが抜け落ちているのかも確認できること。どれ位前に学んだことを自分は忘れてしまうのかが自分で気がつきます。
ポイント1 大きめの字で書こう
複雑な内容を学ぶ場合は情報量が多くなるため、小さな文字でびっちりと写しがちです。しかし、(あまり綺麗ではない)小さな字でみっちり書かれていると、復習する気も失せてしまいますよね。隙間の時間に読み返すことを考えて、ページをぱっと見た時に情報が入ってくるように大きな字で書いてください。目安としては、1ページを1分で読めるくらいの大きさです。
ポイント2 同じ製品を使おう
一冊のノートのページが終わったら、同じ製品を買って続けて書きましょう。種類が変わると他のノートにまぎれてしまい非効率なので、教科で色を分けるなどしてシリーズ化してしまうのです。シリーズ化のもう一つのメリットは、蓄積が目に見えやすいということです。これまでやってきたことを目で見て、具体的に確認できると心の支えにもなってくれますね。
ポイント3 気に入ったノートを使おう
これは細かいけれど実は大事なポイントです。丸写しノートとして、どのノートを使うかにこだわるのも大切です。表紙のデザインや紙の質感などをしっかり吟味し、自分が気に入る一冊を見つけ出しましょう。自分で気に入ったものであれば、愛着が湧きやすくなるため、ノートに書こうというモチベーションにもつながります。
いかがでしたか。復習を習慣とするのは非常に難しいものです。その原因の一つは、私たちは自分の記憶を過信しがちだということ。この方法ではいつ何を学んだかが一目瞭然で、どの程度記憶が残っているかということも実感させられます。実際にやってみると、思った以上に私たちは忘れるのが早いということに気づかされるでしょう。 そのことに気づいた上で、とにかくただただ写し続けましょう。写すだけの効果の高さに、きっと驚かされますよ。