資格取得や昇進試験、期末テストに就活など日々の生活の中で勉強は欠かせません。まとまった時間を作るのが難しい社会人や金銭的に余裕のない大学生は、独学での勉強が大部分を占めるのではないでしょうか。

マニアックな分野であれば教室が開かれていないこともありますから、自力での勉強は必須と言えるでしょう。しかし独学だとなかなか捗らなかったり、継続できずに悩んだりする人も多いはず。そこで今回は独学で成果を出す勉強法を紹介します。

独学は非効率的?

独学で勉強しても成果が出ず、効率が悪いと考えている方も多いかもしれません。しかし、独学はうまくカスタマイズすることができれば、むしろ効率の良い勉強になります。

しかし、効率の良いはずの独学が非効率になってしまう場合があります。なぜなら継続することが難しいからです。

勉強の成果は、ある程度継続しないと表れませんから、その前に挫折してしまうと意味がありません。1人ではモチベーションを維持することは難しいものです。勉強すべきポイントが押さえられておらず、ただ机に向かっているだけになっている場合もあるでしょう。

また、自分で勉強内容をカスタマイズできることは独学のメリットですが、下手な勉強計画では効率の良い勉強とかけ離れていく可能性が否定できません。

60日のトレーニング後、英語実務でも効果を実感。TOEICも950点に。
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独学のメリット

独学にはデメリットもありますが、メリットを活かすことができれば勉強は捗り、最も効率の良い勉強法が確立できます。独学のメリットは何といっても勉強内容から時間や場所にいたるまで自分でカスタマイズできること。

学習塾では自分のレベルに合ったコースが見つからなかったり、都合のいいスケジューリングができなかったりします。さらに、講義形式では集中していなくても次々と進んでしまうため勉強しているつもりになりがちです。

そして、新しい知識を学んだことで満足し、復習を怠るために結局学んだことが身につかないのです。その点、独学は自分が好きな時に好きな場所で勉強できますし、勉強内容から内容のレベル、参考書や問題集選びまですべて自分で行います。

主体性をもって勉強に取り組むことができますし、自分にぴったりの学習計画が立てられるのです。

独学の効率を上げる方法1

独学が続かない、独学に集中できないという悩みを解決するために、達成度をその都度確認することを推奨します。Study Hackerの人気コラム記事でも紹介されているぬり絵勉強法は独学にぴったりでしょう。

方眼紙とカラフルなペンを用意し、15分勉強したら1マス塗っていくだけです。
・Study Hacker|勉強嫌いの私が1年で3000時間勉強して京大に合格した「ぬり絵勉強法」

塗った面積がどんどん広がっていくと楽しいですし、勉強するモチベーションに繋がります。教科ごとに色を変えれば学習時間のバランスまで見えます。独学では管理しにくい教科バランスもしっかり管理しましょう。

独学の効率を上げる方法2

最適なスケジュールや勉強内容、レベルで勉強するために、勉強計画の指針を作成しましょう。独学を続けているにもかかわらず成果が出ないという人はこの勉強カスタマイズの段階で躓いている可能性大です。

押さえるべきポイントは3つ。

1.最終目標を確認する
これをすることで初めて勉強の方向性が見えてきます。医学部を目指す人と文学部を目指す人の勉強内容が違ってくるように、最終目標に照らし合わせた勉強計画は非常に重要です。

2.いつまでに達成する目標であるか
同じ医学部を目指す人であっても、今年受験する人と来年受験する人では変わってきますよね。

3.現在位置の確認
同じTOEIC800点を目指す場合でも、現在700点レベルの人と600点レベルの人では対策が異なります。

3つのポイントが確認できたら、現状からやるべきこと、期間から勉強計画を立てましょう。

まず、最終目標と現状を照らし合わせてやるべきことを洗い出します。余裕がない時に限ってやらなければいけないことばかり目につき、やれもしない計画を立ててしまいがちですが、やるべきことに対して期間が少ない場合は優先順位を立てることも大切です。

あまり重要でないところは潔く捨てていくのも作戦でしょう。独学ではまったくわからない範囲を対策していくのは時間も労力もかかってしまいますよね。優先すべきは曖昧な理解の箇所を完璧にしていくこと。試験は残念ながら努力を測る試験ではありません。

すぐに得点に結びつく理解度が高いものから1つ1つ完璧にしていくようにしましょう。

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独学の効率を上げる方法3

最後におすすめすしたいのがテストを活用した勉強法。テストというと学習内容の理解や定着を測るツールと考えがちですが、テストによって学習内容の定着が促進されることがわかっています。

Purdue UniversityのJeffrey D. KarpickeとJanell R. Bluntが、今月(2011年1月)のScience で発表した論文によると、彼らは人々が科学のテキストを読んでから1週間後に覚えていられる情報量の測定をしたという。

テキストを読んだだけでその後他に何もしなかった学生に比べ、テキストを読んだ後に複雑なテストをこなした学生は1週間後に覚えていた内容が145%も多かった。

(引用元:U-Site|テストを受けることが学習効果を高める

記憶の過程には符号化(情報を憶える過程)、貯蔵(情報を保存しておく過程)、検索(情報を思い出す過程)があります。インプットした情報はアウトプットできるよう練習しておく必要があるのです。テストを活用して検索を繰り返し、アウトプットできる記憶に変換しましょう。

さらに、テストを受けて理解度を客観的にチェックすることで、根拠のない自信を持つことなく、理解度が低い部分を把握できます。要復習のポイントが簡単にチェックできるので自分の弱点に特化した勉強計画が立てやすくなりますよ。

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目標に沿った勉強計画で継続することができれば、必ず独学は大きな成果をもたらします。独学の方法を見直し、独学の効果を最大限に発揮させましょう。

(参考)
スタディサプリ|通塾? 自宅学習? 自分に合う勉強スタイルをみつけよう―後編
Study Hacker|私はこうして大学院合格を勝ち取った――東大生が伝える「成果が出る独学」3つの心得。
Study Hacker|勉強嫌いの私が1年で3000時間勉強して京大に合格した「ぬり絵勉強法」
U-Site|テストを受けることが学習効果を高める
ベネッセ 教育情報サイト|テストを活用した復習で効率アップ! 「実験心理学」による効率的学習法【中編】
科学事典|記憶の過程