勉強はだから楽しい。学びに喜びを感じる3つのこと。

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勉強、楽しいですか?

学生でも社会人でも、勉強が好きで好きでたまらない、なんて人はあんまりいないと思います。

でも、それはもったいないことだと筆者は考えています。複雑な方程式を解くことや、選択肢の中から登場人物の心情を選ぶことが勉強ではありません。

本来なら、勉強って、不思議で楽しいものなんです。今日はこれを知っていれば勉強が楽しくなるのに…!と筆者が考える三つのポイントをご紹介します。

badge_columns_10017111, 「広さ」を知る

まず知って欲しいのは、勉強というものがすごく「広い」ものなんだということ。

みなさんは、小説の「こころ」を知っていますか?高校の教科書にも載るくらい有名な、夏目漱石の小説です。

大学生である主人公と親友のK、そしてヒロインである「お嬢さん」の生活を描いたこの小説。高校で読解教材として扱われる以上に、学者の研究テーマとしても扱われていること、ご存知でしたか?

高校生の読解とは違う切り口の、視野の広い読みを展開してくれているんです。

例えば、物語の後半、親友のKが自殺してしまいます。 国語の教材としての一般的な取り扱われ方は、主人公とKがどのような考え方をし、どんな心境だったかを考えるというもの。

ですが、医学博士で精神科医の中広全延氏は、「《K》はなぜ自殺したのか? : 夏目漱石の小説『こゝろ』に関する精神医学的解釈の試み」という論文を書いています。

《K》の自殺は決行の場所など状況から判断して、決して自責的ではなく他責的である。彼は自分が「精進」「道」と呼ぶ精神修養 に邁進しているとの信念により、誇大な自己を維持していたと考えられる。

(引用元:中広全延. "《 K》 はなぜ自殺したのか?: 夏目漱石の小説 『こゝろ』 に関する精神医学的解釈の試み." 夙川学院短期大学研究紀要 39 (2010): 41-49.)

おもしろいですね。専門分野の知識が増えることによって、それがないときとは異なる視点でものをみることができます。つまり、これは「知ること」によって、自分の視点、すなわち見える世界が広がることを意味しています。

badge_columns_10017112, 「近さ」を知る

次に知って欲しいのは、勉強が私たちの思う以上に「近い」ものなんだということ。

例えば。レタスとブロッコリーって、生物学上は全く同じ種に分類されるって知ってましたか?これは筆者が先日大学の「植物科学」の講義で知った知識なのですが、正直驚きですよね。

こんな風に、勉強を続けていくと、びっくりするくらい近くに学んだ知識が転がっていることがあります。

さらに。電柱と電柱の間に懸かる電線。山と山をつなげる吊橋。木と木の間にくっついた一本の蜘蛛の糸。これらが同じ一つの数学的方程式で表される曲線だって知っていましたか?

これらの曲線は、「カテナリー曲線」と呼ばれるもの。かなり高度な数学を用いるので、ここでは詳しい説明を避けますが、密度が一定のひも状のものを両手に持ってぶらさげれば、大きさは違えど全て同じ性質をもった曲線になるんですね。(参考:Wikipedia|カテナリー曲線

こう考えると、なんだか無機質だった数学も身近に感じてきませんか?

Student

badge_columns_10017113, 「ヤバさ」を知る

最後は、勉強は極めるとかなり「ヤバい」ところまで行ってしまうということ。最先端を行く学者でなければ到達できませんが、でもそういう世界があるんだと知っておけば、ちょっと勉強にも興味が湧いてくるものですよ。

一番有名なのは、やっぱりあれでしょうか。「シュレーディンガーの猫」。

物理には、「量子力学」という分野があります。 量子力学の考え方では、超ミクロな世界では、粒子はいくつもの状態が重なり合った状態だとされています。

私たちの住むマクロな世界ではそんなことはありませんよね。Aさんが「立っている状態」と「座っている状態」が重なり合っているなんて、到底考えられません。

原子や陽子といった超ミクロな世界では、それが起こりうるんだとか。

でもその考えに対して、反対意見を唱える学者もいました。シュレーディンガーという有名な学者は、特に「猫」を登場させた具体例を持ち出して、「そんなことあるわけない!」と反論しました。

「状態が重なり合っているだって?そんなのあるわけないだろう。君たちの言っているのは、つまりこういうことだぜ?

まず、放射線を出す粒子があるとしよう。君たちの言い分では、『放射線を出している状態』と『出していない状態』が重なり合っているんだっけな?

箱の中に、その粒子を入れるんだ。そしたらその隣に、放射線を検知すると毒ガスを発射するマシーンを入れておく。で、箱の中に一匹猫ちゃんを入れようじゃないか。

君たちの言い分では、粒子は放射線を出す状態、出していない状態が重なり合っている。つまり、それに反応した毒ガスも、出ている状態と出ていない状態が重なり合っているんだろう?

つまり、毒ガスで窒息してしまった猫も、死んだ状態と生きた状態が重なり合っているというわけ。

こんなのおかしいだろう!生きていて、かつ死んでいる猫なんて!!」

難しいですね……。物理学をきわめて行けば、こんな議論もできるようになるんですね。

かなり「ヤバい」ですが、計算問題ばっかりの物理にも、こんな側面があるんだ!と知れば、楽しくなってきそうじゃないですか?

***

勉強がつまらない、なんてもったいない!

ちょっと違った角度から見れば、いろいろなことがわかるし、意外なこともわかります。

ぜひいろんなことを調べて、勉強が楽しい!と思えるようになってくださいね。

参考 Wikipedia|カテナリー曲線 Wikipedia|シュレーディンガーの猫

 


東京大学理科二類所属。県立浦和高等学校および駿台予備校出身。小さいころから自然や生き物に関心を持ち、高校時代に読んだ福岡伸一の「生物と無生物のあいだ」に刺激をうけ、分子生物学を志す。テニス歴6年。AKB48の大ファン。

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