仕事で我慢しすぎてない? ストレスフリーな「自由な生き方」、今からできる3つのこと

「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ……」

人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のワンシーンとして有名なこの言葉。作品を知らずともこの台詞は聞いたことがあるという方も多いでしょう。主人公が敵と戦う際に恐怖に打ち勝とうと必死に唱えた言葉ですが、果たして人は本当にどんな時でも「逃げちゃダメ」なのでしょうか。

いつも我慢して自分を追い込んでしまう人のために、今回は自由に生きるためのコツをご紹介します。

我慢しなければならないという日本の風潮とその危険性

日本には「我慢しなければならない」という風潮が根強く存在しています。この我慢を美徳とする文化があったからこそ、勤勉さや真面目さがうまれ、日本社会がここまで繁栄できたのかもしれません。しかし一方で、我慢できないゆえの「逃げ」を非難するような風潮になってしまっていることも事実です。

多くの人がこの風潮に苦しめられているのは、「ワンオペ育児」「過労死」などの言葉を耳にする機会が増えたことなどもあり明らかです。厚生労働省によると、日本の自殺死亡率は世界ワースト6位で、先進国の中では最悪レベルだそう。

学校や仕事が辛いのなら、辞めてしまうか、環境を変えれば良いはずです。それでも多くの人が「我慢」を続けてしまうのは、逃げることを甘えだと感じさせる風潮や、逃げた後の道が残されていないように感じてしまう文化があるためではないでしょうか。

辛くても自分さえ我慢すればいい、と考えてしまいがちですが、実は我慢することによって生まれるストレスは危険な存在。「我慢するストレス」は一時的なストレスとは異なり、慢性的で非常に厄介なのです。また、現在抱えている問題のみならず、過去に起きた出来事を思い出したり、悪い未来を想像したりするといったような悪習慣によって増幅していく場合もあります。

このような慢性的なストレスは副腎から過剰にコルチゾールを分泌し脳内に溢れさせ、脳の海馬を破壊します。この現象はうつ病にも大きく関わっているものです。また、これらのストレスホルモンによって免疫細胞がガンへの攻撃を行わなくなり、ストレスに晒されていない患者に比べて生存率を大きく下げることも。「我慢するストレス」は命をも脅かすのです。

「恐怖」や「不安」という感情は、古来から存在する、生存のために必要な感情です。恐怖を感じなければ肉食獣や自然災害から逃れることができません。自分が置かれた状況に警戒心を持ち次の行動に移るために動物が古来から持っている感情なのです。すなわち、本来間違っているのは「我慢しない」ことではなく、「恐怖」や「不安」を慢性的に抱えた状態で生きることを強いられている現代社会ではないでしょうか。

現代の価値観からすると、我慢しないという行為は一見甘えや恥ずかしいことのように思えますが、自分の身を守るための危険回避行動に他ならないのです。

自由に生きるメリット

我慢のストレスから解放され自由に生きることは、とても勇気がいるでしょう。しかし、自由に生きることができるようになると、様々なメリットがあるのです。

1. 他人に我慢を強いる気持ちがなくなる 我慢し続けているとストレスがたまり、自分とは違って自由に生きている人を見るとついイライラしてしまいませんか? つい、他人にも同じ我慢を強いたくなってしまうのが人間というもの。しかし、「私が我慢しているのだからあなたも我慢しろ」は実に無理やりな理論ですよね。

我慢をやめ自由に生きられれば、心に余裕ができます。冷静な判断ができるようになれば他人に我慢を強いる歪んだ気持ちもなくなっていくでしょう。

2. 自分で決められるようになる 我慢を続けている人にありがちなのがいつのまにか「流される人」になってしまうこと。いつも世間体を気にした発言をしたり多数派の意見に合わせてしまい、自分の意思が分からなくなってしまいがちです。

しかし、我慢をやめて自由に生きることによって世間体の壁は徐々に低くなり、自分の意思を大切にできるようになります。

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自由に生きるコツ

自由に生きることが大切だと分かっていても、すぐにはできませんよね。では、いざ我慢ができなくなったときのために今からできることは何でしょうか。

自由に生きたいと考えている人の中でも、「今すぐに我慢をやめたい」という人や「タイミング次第」という人、「もう少しだけ頑張ってみたい」という人と様々な考えをお持ちだと思います。どういった状況であっても、特に職場や学校はすぐに離れることは難しいでしょうから、事前に我慢のできない状況に追い込まれたときのための準備をしておくことが大切です。

些細なことですが、同じ業界の人と積極的に交流をして採用ニーズの高まっている会社を知っておいたり、社内の別の部署の人と接点を持っておいたりして、今いる場所以外の人と関係をもっておくと、思わぬコネクションにつながることがあります。一度持った関わりは途絶えさせずに、継続させることも大切ですね。相手のいる部署に立ち寄る機会があれば一声かけたり、軽い手土産を渡したりして、積極的に関わりを持つようにしましょう。

また、常に情報にアンテナを張り、必要最低限の知識と自分の意見を持っておくことや、定期的に職務経歴書のアップデートをすることもおすすめです。たとえすぐには環境を変えなかったとしても、自分自身のキャリアを振り返る良い機会になります。自分自身がやりたいことは何か、意思確認をしておけば環境を変えるかどうかの目安にもなりますよね。

いざというときのために準備しておいてデメリットはありません。「いざとなったら我慢しなくていい」という安心感も心の余裕につながります。

*** 悪いイメージを抱かれがちな「我慢しない」という行為も動物の自然な反応です。どうしても辛い時には、我慢しすぎずに自分の身を守ることが大切です。

(参考) Womane.excite|無限の可能性を秘めている!「逃げる」ことのプラス作用5つ サイボウズ式|「そなえよつねに」。仕事や人生の困難から「逃げる」準備をしておくメリット Career Supli|逃げて逃げて逃げまくれ!人生の自由度を引き上げる『逃げる』技術 DIAMOND男の健康|「逃げる」のは悪いこと?―ウツの人にもよく向けられる精神論 DIAMON Donline|命に関わる「キラーストレス」、特に“我慢”は超危険 毎日新聞|自殺死亡率:日本はワースト6位 先進国の最悪レベル Business Journal|「逃げる」脳…脳は重要な決断時ほど、感情と他人の言葉に左右されるようにできている

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