みなさんは、何かをやるときに集中しやすい方ですか? それとも、なかなか集中できずダラダラしてしまう方ですか?
なかなか集中できない人にとって途切れた集中力をどうやって復活させるか、ということは大きな課題になると思います。また、集中しやすい人でも、長時間集中していると次第に集中力の限界を感じるようになるのではないでしょうか?
そんなときに、オススメなのが「落書き」です。
落書きというと、子供の頃には誰だってしたことがあると思いますが、大人は決して良い顔をしないばかりか、先生に怒られるなんてこともあったでしょう。
しかし本当は、落書きをするということは集中力をアップさせるためにとても良いことだったのです。
落書きは脳のスイッチ
脳の回路を切り替えるスイッチになってくれのが落書きです。
一枚の紙にボールペンで、適当に落書きするだけで、脳がクリエイティブモードに切り替わります。うまく描こうとする必要はありません。気が向くままに、紙の上でペンを走らせるだけで充分です。
(引用元:マイナビ|ストレスだらけはもうイヤ!!ストレス解消の意外な方法「セロリを噛む」)
集中を続けて脳が疲れたとき、自然と回転が鈍ってきます。これが集中力を切らす原因になっているのです。
しかし、紙の上に気の向くままにペンを走らせるだけでも、その脳が一気にクリエイティブなモードへと切り替わり、再び集中力を復活させることができる、ということになります。
空想カットにも落書き
人間の集中力が切れる原因のひとつに「つい空想に耽ってしまう」というものがあります。
授業や会議で人の話を聞いているときなど、いつの間にか空想していて話を聞いていなかった、という経験は誰しもあるでしょう。そんなとき、落書きをすることが空想に入るのを防ぎ、集中力を持続させてくれるというのです。
イギリス、プリマス大学の研究チームは40名の被験者に対し、誰かと電話で話をし後から名前や場所を思い出してもらうという記憶実験を行った。その結果、電話中に落書きをする人はしない人より29%もよく思い出すことが出来たという。
(引用元:LIVEDOOR NEWS|電話中の落書きは集中力を高める効果がある-英プリマス大学調べ)
電話で情報を聞き取るというのは、特に退屈な作業のはず。それにも関わらず、落書きをした人の方が良い結果が出ているのです。集中力を途切れさせないためにも、落書きは試してみる価値があるといえるでしょう。
記憶力や発想力もアップ
集中力を高めるだけではなく、落書きをしている間の記憶力や発想力もアップさせてくれます。
ニューヨーク市立大学大学院センターの哲学教授、ジェシー・プリンツ博士は、落書きの効果を絵葉書になぞらえています。 彼は、講演や演説を聞く際に落書きをしながら聞くというのですが、後からその落書きを見ることで、話の内容をよく思い出すことができるそうです。
これは絵葉書を見ることで、旅行先のことがたくさん蘇ってくることと似ているのだ、と彼は言います。
また、落書きをしているうちに重要なアイデアをひらめいたという話は非常に多く、それは先に述べたように、脳がクリエイティブモードに切り替わることと関係しているようです。落書きのその効果を認め、世界では会議中の落書きを推奨する会社まで出てきているのだとか。
何かに行き詰ったときは、落書きをしてみることで脳をリフレッシュさせることができるかもしれません。
*** 落書きというと子供の遊びのようですが、大人になった今だからこそ落書きをするのはとても有益なことなのです。ふとしたとき、ちょっとしたスペースに思い付きを落書きしてみませんか?
(参考) THE WALL STREET JOURNAL|「落書き」は脳に効く、集中・記憶・ひらめきも LIVEDOOR NEWS|電話中の落書きは集中力を高める効果がある-英プリマス大学調べ マイナビ|ストレスだらけはもうイヤ!!ストレス解消の意外な方法「セロリを噛む」 TED|サニー・ブラウン「落書きする人、集まれ!」 gotamag|大人たちよ、落書きせよ!-課題の発見から解決までを導く「落書き」の力