やりすぎ厳禁!? 最後の手段『一夜漬け』を絶対に成功させる方法

やりすぎ厳禁!? 最後の手段『一夜漬け』を絶対に成功させる方法

みなさんは、一夜漬けで勉強したことがありますか?

一夜漬けというものにあまり良い印象はないでしょう。しかし、短時間で成果を得たいという人間心理からすれば至極妥当な存在なのです。また、慢性的に仕事に追われる忙しいビジネスマンにとっては、テクニックとしての一夜漬けを身につけると役に立つことも多いのではないでしょうか。

今回は、そんな一夜漬け勉強法を定義し直し、私がテスト前によく使っていた学習成果を最大限に上げるメソッドをご紹介いたします。

ただし、一夜漬けは本当に最後の手段です。眠気を解消し、健康的に勉強を続けるには、「勉強したいのに眠いときの対処法8選」をお読みください。

一夜漬けのメリット・デメリット

人によって、さまざまな一夜漬け法があると思いますが、今回は典型的な徹夜してそのままテストに臨む手法について考えていきましょう。

まず、現状を整理します。 勉強を始める時間から翌日家を出るまでの時間が18時から翌8時としましょう。食事や風呂、トイレの時間が合計で1.5時間とすると、12.5時間の持ち時間があることになります。

現実的には最大の集中をずっと続けられるわけではないので実質集中できる時間は10時間もないでしょう。こうした時間の中で、いかに生産性高く、勉強、作業などができるかを考えたいと思います。

学習成果を最大限に上げる一夜漬け法

今回、緊急時におすすめしたいのが、学習の効率上昇と一夜漬け勉強法の典型的なデメリットを消すことを意識した一夜漬け法です。

  1. 18時から20時まで寝る
  2. 20時から翌3時まで勉強をする。※このあと、できれば3時間ほど寝ましょう
  3. 朝起きてから8時までの間で、30分から1時間ほどざっと復習する

20時までの睡眠は、時間が惜しいと思うなら20分ほどの瞑想でも構いません。無駄な考え事をなくし、意識が落ち着く効果が期待できます。

あまりにもやるべきことが多ければ、当然一夜漬けだけでは終わりませんが、最も集中できる時間帯に学習作業をし、ある程度は睡眠し、復習もすることでもっとも高い成果を生むでしょう。

メリットを最大化

緊張感、切迫感があることによる集中力アップ

切迫感があると、より集中力がアップすることは皆さんも経験があると思います。しかし、試験前なのになぜか緊張感が出ない、ということもありませんでしたか? このように、切迫感をいかに早くから持てるかが重要なのです。

今回紹介した一夜漬け法の場合、もしやる気が起きなかったら、あえて睡眠を前倒ししたり、20分ほど瞑想したりして心を落ち着ける手法を使います。そうして余計な雑音を意識から取り除いたら、危機感を感じる感受性を取り戻す素地ができるでしょう。

また、だらだら起きてしまうぐらいなら、あえて休憩を先にして時間を効率的に使います。その上で一夜漬けするなら、ぜひ深夜のフロー効果も意識してみましょう。

昼間は携帯に着信がきたり、友人が活発にSNSを更新していたりと刺激が多いものです。しかし深夜は、そういった外部の刺激が昼間と比べてかなり減少しています。そのため、深夜は集中しやすい状態にあるのです。この外部刺激がない状態は心理学者のミハエル・チクセントミハイによれば極度に集中した状態、つまり“フロー状態”を作り出すことに必要な条件の1つとなります。

インプットからアウトプットまでのインターバルが短い

一般に暗記物の場合は、インプットからアウトプットまでの時間が短いほど覚えている率が高まります。そうはいっても、エビングハウスの忘却曲線によれば20分で42%の記憶は忘却するようですので、記憶維持のためには復習が必要なことは今回も変わりありません。

そこで朝には必ず復習の時間を持つようにします。これは電車などの移動中でも構いません。

デメリットを最小化

時間が絶対的に不足する危険性

勉強に必要な書籍、資料を揃えておくことはもちろん、何を勉強すべきか、またその優先順位をつけるなど、事前にできるだけ準備をしておきましょう。 こうした作業をすることで、すぐに勉強に取り掛かることができます。また、この作業をすれば当該の勉強にどれほど時間がかかるかを把握することができ、場合によってはついつい一夜漬けに頼ってしまう人でも気づいた時点からコツコツやり始められるかもしれません。

翌日の注意力、集中力が低下する、寝坊の可能性

これらの原因は、単純な睡眠不足と睡眠の時間帯が悪いことです。一夜漬けでは、極限に時間がなくて貫徹する場合を除き、短くとも睡眠は取るべきです。効果的な睡眠を取ればこのデメリットを低減させ、学習効率も上げることができるでしょう。

具体的な睡眠による学習効率上昇の1つに、睡眠が脳に蓄えた知識を整理整頓して使える状態にする役割を果たすことがあります。そのため、きちんと睡眠の時間を設けることはわかったつもりがわかっていなかった、ということを防ぐ効果も期待できるのです。

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仕事やテスト勉強は常に一定の量が降ってくるわけではありません。 多い時にはどうしても徹夜をしなくてはいけないこともあるでしょう。そうした際に、ぜひ今回の一夜漬け法を試して、最大限の効率を意識してトライしてみてはいかがでしょうか。

(参考)
ダイヤモンド・オンライン|「ずるい暗記術」第11回優先度の高いものから暗記していく最強の勉強法 樺沢紫苑×佐藤大和対談【後編】
ダイヤモンド・オンライン|「ずるい暗記術」第12回 試験最大の目的は、「答えを思い出すこと」にある
AllAbout|これで頑張れる! 科学的に正しい徹夜の仕方とは?

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