20年あまり勉強してきて感じたことがあります。それはそんな勉強でも 「インプットとアウトプットの黄金サイクル」が出来上がっているものは成功する、ということ。 今日はその黄金サイクルについてみていきましょう。
インプットとアウトプットの黄金サイクルって?
極端に単純化すると勉強というのは、インプットした情報をきちんとアウトプットできるかどうか、ということです。思考力の問われる問題もありますが、その思考の前提となる情報はすべてインプットされていないといけません。 勉強をしていてつまづくことがあったとしたら、それはインプットかアウトプットのどちらかに問題があると思って、まず間違いないです。順番に見ていきましょう。
インプット
インプットとは情報を外から入れることです。インプットが苦手な人には3つの特徴があります。 それは、 ① なにをインプットするのかわかっていない ② インプットする方法がわかっていない ③ インプットする目的がわかっていない というものです。
まず①なにをインプットするのか、ですが、これは具体的な内容の話です。 例えば会社法を勉強したいとします。その時に株式会社のことについて学ぶのか、それと証券について学ぶのか、その範囲をまずは確定します。 次に、その内容をどこまでインプットする必要があるのかを決めます。日本史ひとつとっても私学を受けるのと国立を受けるのでは、求められる知識の深さが違いますよね。まずは、インプットすべき事柄を、具体的に決めてしまいましょう。
次に、②インプットする方法、です。1人1人やりやすいやり方は違うと思うのですが、 ・参考書をひたすら読む(音読する) ・問題をとにかく解いて、解答を読み込む のような方法がありそうですね。これは実際にやってみないことには向き不向きがわかりませんし、科目によってもやり方が違いそうなので、とにかく試してみて下さい。 ある程度継続してやらないと結果が出ないので、ここでつまづく人は多いかもしれません。
最後に③インプットする目的、です。実はこれが一番大切で、アウトプットにも直結していきます。 例えば、センター試験で世界史を選択するので、世界史をインプットしたい人がいるとします。その人が中国の人名をひたすら漢字で何回も書くというインプット方式をとっていたらどうでしょうか。マークシート方式に対して、実際の漢字を書けるようにするという努力は、ちょっと労力がもったいないですよね。 せっかくインプットするのなら、目的を理解したうえで、それに見合うインプットをしましょう。
アウトプット
次にアウトプットです。アウトプットをするうえで、一番重要なのは「アウトプットの量」です。 たくさん本は読んでるのに、いざというときに知識がなかなか出てこない、という人は周りにいませんか。そんな人は圧倒的にアウトプットの量が不足しています。 問題集を解いたり、模試を受けたりするだけではなく、わからない人に教えてあげたり、勉強している内容を休憩時間のちょっとした話のタネにするのも立派なアウトプットです。自分で機会を設けて、知識を外に出す機会を増やしましょう。 また、インプットした知識を実際に自分の言葉にしてアウトプットしてみることで、ちゃんと理解できていなかったことや、間違って理解していたことにも気付けます。アウトプットはインプットがきちんと行われているかを確認するためにも重要な手段です。
あとはそれを繰り返すだけ
自分にふさわしいインプットと、アウトプットのやり方がわかってきたら、あとはそれをひたすら繰り返しましょう。方法が定まっていなければ、常に考えながらやらないといけないため、脳への負担も大きくなります。しかし、決まった方法を繰り返すことは、脳にとっても負担の少ない方法なので、その分行っている作業に集中できます。 つまり、「インプットとアウトプットの黄金サイクル」を確立してしまえば、作業効率は圧倒的に向上するというわけです。
是非是非、これでコツをつかんで、頑張ってみてくださいね。

