皆さん、雨の日ってどこか憂鬱な気分になりませんか? 暗く肌寒い上に、どこへ行ってもじめじめした空気。古傷が痛む、なんて人もいるかもしれませんね。 ですが、雨の日の勉強、実は晴れの日に勉強するよりも効率がいいんです。 今回はそんな雨の日に勉強するメリットについて紹介します。
雨の日は記憶力が上がる?
私は、雨の日は憂鬱です。電車は混雑、傘で防げなかった足元と鞄が濡れ、追い打ちをかけるような暗い天気に気分も暗くなります。しかし、雨の日の勉強にはそんな「暗い気持ち」がいいんです。 オーストラリアのニューサウスウェールズ大学の研究チームが行った以下のような実験があります。
研究チームは、気分が物事の細部についての記憶にどのような影響を与えるかを調べる実験を行った。店舗のカウンターにおもちゃの大砲、赤いバスのおもちゃ、豚の貯金箱などの小物10個を置き、買い物客が店舗から出てきたときに、カウンターに何があったかを質問した。研究チームを率いるジョセフ・フォーガス(Joseph Forgas)氏によると、荘厳なクラッシック音楽がかかり、寒くて風が強く雨が降っている場合のほうが、太陽の輝くよい天気のときよりも、記憶力が3倍よかったという。 また雨の日に買い物をした人のほうが、カウンターに置かれていなかった小物が存在していたように勘違いする確率が低かった。
引用元(AFP|天気が悪いほうが記憶力が高まる、豪大研究結果) 悪天候による暗い気持ちは周囲に対する注意力を高め、より注意深く周りを見るようになります。その一方で、明るく晴れた日の幸福な気分は注意力を下げ、自信を持たせるんです。そのために、雨の日のほうが記憶力がよくなります。 また、私たちの記憶は感情と結びつくことによって、鮮明に私たちの脳に残り続ける特徴があります。土砂降りのときの暗い感情が記憶と結びついて、「あ、これはあの土砂降りの日に覚えたものだ」と思い出しやすくなります。
雨音によるリラックス効果
雨の日に聞こえてくる、雨が屋根や地面にあたる音。実はこの雨音には私たちをリラックスさせてくれる効果があります。 その要因が、「f分の1ゆらぎ」です。 「f分の1ゆらぎ」は小川のせせらぎや、鳥のさえずり、電車の車輪の音などといった環境音の中に存在するリズムのゆらぎ。 このリズムの揺らぎは、私たちがリラックスした時に出されるα波と呼ばれる脳波と同じだと言われています。
つまり、自然の環境音は私たちをリラックスさせてくれる効果があるのです。
ほどよくリラックスした状態で、効果的に仕事や勉強をすすめてみてはいかがでしょうか。 ただ、あまり長く聴いていると眠気を呼びますから、時々他のことを挟んでみるのがいいかもしれませんね。
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いかがでしょうか、雨というものは憂鬱を呼ぶものです。しかしながら、その憂鬱な気分を逆手にとり、これからの雨の日を過ごしてみてはいかがでしょうか。
参考サイト あなたの中の”天才”を目覚めさせる方法|感情と記憶の密接な関係 人を癒す雨音 OZmall|雨の音に意外な効果が!仕事の集中力をアップさせる秘訣