インタビュアーになったことはありますか?
最近では学校での授業形態が多様化し、課題設定をして調査・発表を行うなんて機会も増えてきました。
それでなくても、仕事柄インタビューをしなきゃいけない、人から話を聞かなければいけない、なんていう機会がある人も多いでしょう。
「インタビュー」という形式でなくとも、人に話を聞く際にきっと役立つはず。 人から新たな情報を引き出したい。何を考えているのか知りたい。その真意は。 すべてインタビューの基礎となるものです。
今日は「聞く技術」。インタビューのコツを簡単にご紹介しましょう。
STEP 1 質問をリストアップし、相手に送る
最初にするべきは、質問内容を考えること。この時注意しなければいけないのは、「YES / NOで答えられる質問にはしない」ということです。
インタビューというのは、相手との対話を通じて新しい情報を得ることです。YES / NOで答えられる質問は、自分の知識を確認しているだけ。「5W1H」で質問を考え、新たな情報を引き出しましょう。
さらに、質問はなるべくぼやけたものにすることをおすすめします。あまりかっちりしていると、そこから逸れた話題、裏話を聞けなくなってしまいます。質問は目安程度にし、当日相手の話題に柔軟に対応してください。
さらに、質問を相手に送ることもお忘れなく。初見の質問に対しては、通り一遍のことしか答えられません。深い洞察を探るためにも、相手に予習の時間を与えましょう。
STEP 2 「しゃべりやすい雰囲気」を作る
いよいよインタビュー当日。
席に着いていきなり「では最初の質問ですが…」なんて始めてはいけません。自分だけでなく、相手だって結構緊張しているはずです。そんな状況で始めても、お互いカタくなってしまうのが関の山。
最初の5分程度は雑談の時間にし、相手の趣味や出身など共通点を探しましょう。盛り上がってからインタビューを開始した方が、いい内容になるはず。
STEP 3 聞く人・メモる人を分ける
複数人でインタビューをすることもあるでしょう。そんな時に重要なのが役割分担です。特に、質問をする人とメモする人を分けるのは必須。
質問者には、単に話を聞くだけでなく、そこから発展したさらなる質問を考える役割もあります。それに加えてメモも…となると、どちらかが疎かになってしまいますよね。自分もそんな経験、あります。
せっかくのインタビューなのですから、質問・メモのクオリティは両方とも高めたいですよね。質問者とメモする人は絶対に分けるようにしてください。
STEP 4「なぜ?」を連発する
質問は「YES / NO」で答えられないものにする。それは当然なのですが、十分ではありません。「なぜ?」を連発して、掘り下げることが大事です。
インタビューの目的は、新しい情報を得ること。普通に聞かれただけでは、通り一遍のことしか答えられないんです。例えば、なぜあなたは大学時代テニスサークルに入ったの?と聞かれた時、真っ先に「先輩に誘われたから」と答えてもらったとしましょう。でも、これで終わりにしてはいけません。
ここでさらに「他のサークルにも先輩はいたんじゃない?なぜテニスを?」という風に掘り下げます。相手は面倒臭がるかもしれませんが、きっと考えてくれるはずです。
「高校時代にやっていたから」 「じゃあなぜ部活ではなくサークルを?」 「そこまで本気ではやらなくていいかなと」 「なぜ?」 「高校時代の部活が厳しかったから、大学では自由にやりたかった。でもテニスを続けていきたいという考えはあった」
という風に、「なぜ?」「他には?」と掘り下げることが重要。この掘り下げによって、相手も新しい発見が生まれる。それがベストです。
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いかがでしょうか。
今紹介したインタビューのコツは、インタビューに限らず、人から情報を引き出したい、その人の考えていることを知りたい。そんな時に有効です。
人から話を聞く機会のある全ての人に。ぜひ参考にしてください。