やるべきことが多くて、時間がないと感じている皆さん。
本当に時間がないのではなく、「時間がない」という感覚が、あなたの時間を奪っている可能性があります。

メンタリストDaiGo氏によれば、「時間があるにも関わらず、ないと思い込んでいる時間認知の誤りが、平均週40時間を失わせている」のだそう。つまり、「時間がない」と思い込んでいるせいで、本当はあるはずの時間が失われてしまっているというのです。

今回は、そのような怖い思いこみを正すため、時間認知を修正する方法を2つ紹介したいと思います
失われた時間を取り戻すことで、今よりももっと有意義な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

誤った時間認知は、なぜ生まれるか?

「時間認知」とは、時間がどのくらいあるかに対する認識のこと。この時間認知が歪むことによって、人は時間があるにも関わらず「時間がない」と思いこむようになるのだそうです。

では、時間認知の歪みは、なぜ起こるのでしょうか?主な原因として、2つのことが考えられます。

原因1. ゆったりとした時間が少しもない
1日のうち、ゆったりとした時間が無いと、時間が少ないと感じやすくなります。米・デューク大学が深呼吸と時間認知の関係を調べた研究では、「5秒間かけて息を吸う、6秒間かけて吐く」を10セット(約2分間)行った深呼吸群は、やらなかった群よりも、時間がないという感覚が15%減っていたという結果が得られたそうです。

時間の流れがゆっくりと感じられるような時間を1日の中に設けることが良いようですね。

原因2. タスクが競合している
これは、目的が異なったタスクがたくさんあるということです。例えば、「子供との時間を過ごしたい、一方で、資格の勉強もしたいし、部屋の掃除もしなくてはならない」というような状況。こうした状況が続くと、「時間がない」という感覚が強まってしまうのです。

しかし、人間生きていくうえでは、仕事のことだけをやっていればいい、家のことだけをやってればいいということはありませんから、どうにかしてこの状況を乗り越える必要があります。

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時間認知の歪みをただす2つの方法

ここまで、時間認知が歪む2つの原因について紹介してきました。では、どうすればこれらの問題を解決できるのでしょうか? 具体的な方法を2つ紹介しましょう。

解決法1. 一定時間、同じ作業をする
ゆったりとした時間が無いと、時間認知が歪んで「時間がない」という感覚になってしまうのでしたね。ゆったりとした時間を過ごすには、一定時間を確保し、リラックスすることだけに集中することが重要です。

今回は、そのための第一歩として、呼吸法をやってみましょう。今すぐ実践することができますよ。

【方法】
(1)5秒間かけて吸う。
(2)6秒間かけて吐く。
これを10セット(約2分間)行う。

【注意事項】
・呼吸に集中すること。
・緊張感をゆるめたくない時(例えば、深呼吸の後にまだ勉強や運動をしなくてはならない時)は、「吸う」時間を長く、「吐く」時間を短く行う。
※吸う際には交感神経、吐く際には副交感神経が優位になるため、吸う時間と吐く時間を調整することで、リラックスの程度をコントロールすることができます。

これは、呼吸法以外でも応用でき、読書やその他の趣味を一定時間(例えば15分)集中して行うことによっても、同様の効果を得ることが可能です。フロー体験の研究で有名なチクセントミハイ氏は、「人生において、集中している時間が長いほど、幸福感は高まる」と述べています。

呼吸法にせよ、読書にせよ、何かに集中する時間をつくるためには、自分が意識的に「やる」と決めて、その通りに実行することが必要です。例えば「読書のための15分間を意識的に確保して、その時間は読書に専念する」といったこと。忙しい毎日の中でも一定時間リラックスするには、そのための時間の確保に意識的に取り組むことが大切なのですね。

解決法2. すべての行動の目的を1つに統合する
現在、皆さんは同時並行で色々なタスクを抱えているかもしれません。会社の仕事、家事、趣味の活動etc……これらの「目的」がそれぞれ異なることによって「時間がない」という感覚に陥る、というのは前章で述べた通りです。

そこで、メンタリストDaiGo氏は、すべてのタスクに対する目的を統一することによってストレスをなくす、という方法を提案しています。例えば、「子供と遊ぶ」「資格試験の勉強をする」「部屋の掃除をする」という3つのタスクがあるとします。これらの目的はバラバラのように見えますが、以下のように「仕事の生産性」に統一することができます。

・子供と遊ぶ……平日の仕事に集中するために、子供と遊んでリラックスする。
・資格試験の勉強をする……仕事においてさらに自分ができることの幅を広げるために、資格取得を目指す。
・部屋の掃除……資格試験の勉強をするためには、キレイに片付いていないと気が散ってしまうので、部屋を片付ける。

このような、ある事柄に対する枠組みを作り直して見方を変えることを「リフレーミング」と呼びます。様々なタスクを抱えていても、リフレーミングによってタスクの目的を統一すれば、「時間がない」という感覚は解消されるでしょう。

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今回は、今すぐできる時間認知の正し方を2つ紹介しました。
時間がないと感じている人は、ぜひ実践し、自由な時間を手に入れてみてはいかがでしょうか。

(参考)
ニコニコ動画|メンタリストDaiGoの心理分析してみた|週40時間の自由を作り出すための超時間術~時間認知のゆがみを矯正して失われた時間を取り戻すには
Weblio辞書|リフレーミング
無藤隆著,遠藤由美著,玉瀬耕治著,森敏昭著(2004),『心理学』,有斐閣.
M.チクセントミハイ著,大森弘訳(2010),『フロー体験入門―楽しみと創造の心理学』,世界思想社.