勝負に勝つ! 日頃の習慣で「勝つべくして勝つ」脳を手に入れろ

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ライバル会社とのコンペや、反対されている意見をどうしても通したい時など、ビジネスパーソンなら勝負を避けて通ることはできませんよね。このような大一番で勝つためには、資料や下調べといった実際の準備だけでなく、勝つための心構えが必要です。さあ、勝つための思考法を一緒に身につけましょう。日頃からの心がけで、勝てる脳を鍛えることは可能なのです。

 

勝つべくして勝つ

 

2015年に放映され大ヒットしたドラマ『下町ロケット』。このドラマの悪役、サヤマ製作所の椎名直之社長は、主人公佃航平の会社、佃製作所を潰そうと画策します。そんな彼のポリシーが「勝つべくして勝つ」。悪役ながら凄みを感じさせる言葉ですが、同じことを戦いの指針として説いた歴史上の人物が、孫子です。孫子が著した兵法書『孫子』は、現代ではビジネスの指南書としても愛読されています。『孫子』の中では、勝負が始まる前に勝敗が決しているのが最高の勝利であるとされています。

孫子の兵法の極意は、『勝つべくして勝つ』ということにあり、『勝つための条件・要因』を実際の戦闘の前に十分に揃えておくことが重視される。戦争が上手な達人は(中略)必勝の構えが整ってから戦闘に入っていくのである。

(引用元:Es Discovery|『孫子 第四 形篇』の現代語訳:1

勝つための条件をいかに整えておくか。普段の行いからすでに勝敗は決まっている、言うことでしょう。

 

勝つために、マイナス思考はご法度

 

では、勝つために、普段からどのような構えをしておけばよいのでしょうか。何よりも大切なのが、マイナス思考をしないということです。

北京オリンピックにて好成績を収めた競泳の日本チーム。その成功の陰には、脳外科医林成之氏が伝授した勝負脳トレーニングがありました。林氏は、社会人にも実践できる勝負脳の鍛え方として、「否定語を使わない」「素直である」「目標と目的を分離する」の3つを提唱しており、中でも否定語を使わないことは競泳チームでもスローガンになるほど重要視されたようです。これほどまでに徹底されたのは、否定語を話すと脳の機能が低下してしまうからなのだそう。

脳に入ってきた情報はドーパミンA10神経群を通り、前頭前野に送られてきます。嫌なこと、嫌いなことなど否定的な情報がドーパミンA10神経群に入ってくると、それらの情報は拒否したいので、神経細胞はあまり反応せず脳は活性化しなくなります。 そういう状態が続くと、思考のうねり(人間の考えるメカニズム)が起きなくなり、ドーパミンA神経群の機能はどんどん低下します。その結果、意欲の減退や思考力の低下を招くのです。

(引用元:BizCOLLEGE|「勝負に強くなる脳」を獲得するための3つの方法

脳の機能が低下してしまうと、本来の実力を発揮することはおろか、良いパフォーマンスを期待することもできません。勝負の瞬間において、マイナス思考は百害あって一利なし。何としても避けたいものです。

マイナス思考をしないようにするために、思わずネガティブな言葉を発してしまったときは「なんちゃって」を語尾につけてみてください。これは、メンタルトレーニングコンサルタントの大儀見浩介氏が紹介している方法。とっさに発してしまった否定語の後に「なんてね」と続けるだけで、ネガティブな印象が薄くなるだけでなく、笑みまでこみ上げてきますよ。ちょっと楽しい気持ちになれば、直前のマイナス思考もどこかへ飛んでいくでしょう。ぜひ試してみてください。

 

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悲観でも楽観でもない、二軸思考

 

マイナス思考になるとパフォーマンスが落ちるとは言え、楽観的であればそれでいいのかというと、それもよくないのだそう。

2016年1月にラグビー大学選手権で7連覇を達成した帝京大学ラグビー部。同部を監督として率いる岩出雅之氏は、「二軸思考」という考え方を掲げ、楽観と悲観の間の状態こそが勝負における最高の状態だといいます。

ベストな状態とは、“良くも悪くもない状態”、つまりニュートラルな状態のことです。 ラグビーを例に挙げましょう。 ラグビーで勝利が続き、チームに楽観ムードが漂ってくると、私は非常に気になります。なぜなら油断が生まれるから。油断が生まれると、プレーが雑になりミスも生まれやすくなります。そして、ケガにもつながる可能性が高まります。 一方で、負けが続き、チームが悲観ムードに包まれると、今度はチーム全体が深刻になりすぎてしまうため、この場合も私は用心します。 (中略) 大切なのは、たとえば、最高と最悪、あるいはAという価値観とBという価値観、または悲観と楽観、という二極の軸を意識して、その真ん中に立とうとすることです。

(引用元:新刊JP|最強リーダーが明かす マイナス思考の克服法

自分にとってのベストな状態を理解したうえで、悲観と楽観の両極を意識し、その真ん中に立ち続けることが大切なのだそうです。

筆者は最近、どうにかなるだろうと思っていたプレゼンで、最初の言葉が発せなかった、という状況を体験しました。楽観的に考えすぎて、油断してしまったのです。油断しないためにも、必要以上にポジティブになるのは避けたほうが良さそうです。

 

*** いかがでしょうか。いろいろな過程はあれど、勝負は一瞬で決まってしまうもの。その一瞬のために、日頃からの心がけが大切なことが分かりましたね。常に心に留めておき、勝負強い脳を手に入れましょう。

 

(参考) Es Discovery|『孫子 第四 形篇』の現代語訳:1 BIZCOLLEGE|「勝負に強くなる脳」を獲得するための3つの方法 新刊JP|最強リーダーが明かす マイナス思考の克服法 日経カレッジカフェ|アスリートに学ぶメンタル術(5)気分を下げないマジックワード「なんちゃって」

 


早稲田大学先進理工学部生命科学科所属。松本深志高校出身。大学では理系分野を浅く広く勉強している。

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