皆さんは、自信を持って決断することができますか?
私たちの周りにはすごいスピードで決断する人もいれば、いつまで経っても決断できない人もいます。この二者にはどんな違いがあるのでしょうか。今回は決断力について焦点を当て、決断するためのコツをお教えしたいと思います。
丸腰で決断するなかれ
「家族との予定が入っていたが、上司からの遊びのお誘いが急に入った。家族はこの予定をとても楽しみにしていたが、上司のお誘いを断るのも気が引ける……」 こんなとき、あなたならどうしますか?
選択肢は2つに1つ、片方は断らなければなりません。しかしながらどちらも断りづらく、とても難しい局面です。もしあなたがこのような状況を想定しておらず、丸腰で直面したとすれば、きっと深く悩み、後ろめたさを感じながら決断することになるでしょう。
しかしそれでは、毎日の無数の決断で心をすり減らしてしまいかねません。もしあなたが決断するのが得意ではないのなら、丸腰で選択肢に立ち向かうのはナンセンスなのです。では、具体的にはどうすればよいのでしょうか?
決断の優先順位を決めておこう
もし、いきなり選択肢を与えられても決断できないなら、あらかじめ優先順位をつけておけばよいでしょう。上の例に対処するように優先順位をつけるとすれば、人との約束の優先順位をつけておけばよい、ということになります。
『先約⇒家族⇒友人⇒上司⇒部下』
このように順位をつけておけば、「先約だった家族との予定を優先する」とすぐに判断することができますし、悩む必要もありません。
例えば、料理を注文する際によく悩むのなら、「悩んだもののうち辞書で先に出てくる方(あいうえお順)を選ぶ」と決めておくのです。自分がいつも悩んでしまうようなものがあるなら、どうやって選ぶかをあらかじめ決めておいてあげましょう。
そうはいっても、全ての選択肢に対して優先順位を用意しておけるわけではありません。本当に思ってもいなかったタイミングで考えもしなかった決断を迫られることもあれば、人生で数回しかないような決断をすることも稀にはあります。そんなときは、どうすればいいのでしょうか?
選択肢はソートして削る
仕方なく丸腰で直面してしまうような選択肢に対しては、各選択肢をソートして決断するのがおすすめです。ソートとは、複数の物を一定の基準に従って並べかえること。つまり、自分が重要視する項目でランクづけし、削っていけばよいのです。
例えば、「ある業務を任せる部下を10人の中から選ばなければならなくなったが、どの部下も一長一短で選べない」という状況だったとします。
その業務であなたが一番重視する項目を選び、その項目で部下をソートして10人を5人に。そうしたら、また同じように2番目に重視する項目を選び、部下をソートして5人を3人にする。もう一度繰り返して、最後は1人を選ぶ。こうすれば、下手に悩むことなく決断を下すことができます。
いつまでも決めきれないという人は、段階を踏んで決断をするようにしてみてはいかがでしょうか。
決断前のマイナス思考から決断後のプラス思考へ
ドイツを代表する文豪、ゲーテは生前にこのような言葉を残しています。
永いこと考え込んでいる者が、いつも最善のものを選ぶわけではない
(引用元:決断 名言集・格言|~最大級~)
長い思慮のうえに決断をして失敗するときもあれば、短い思慮で最善の決断を下せることもあります。ゲーテは、どれだけ頭をひねったかは時に問題にはならないと言います。決断の結果失敗するリスクは、考えすぎることのないものなのです。
もしあなたがリスクを考えすぎてネガティブになり、決断ができないのなら、「決断前のマイナス思考から決断後のプラス思考へ」と方向転換してみてはどうでしょうか。
結果の分からない選択肢選びに苦しみながら時間を割くよりも、早く決断し、問題が発生したらそこで軌道修正をしましょう。早く決断すればそれだけ、修正や改善できるチャンスをつかむことができて効率的です。
*** 現在の社会は決断することが非常に多く、そのために私たちの脳は「決断疲れ」してしまいがちだそうです。「決断疲れ」によって日々のパフォーマンスを落とさないためにも、この記事を参考に「決断のコツ」を身につけてみてはいかがでしょうか。
(参考) Direct Communication|優柔不断な人は自信を持って決断する方法を知ろう 決断 名言集・格言|~最大級~ NIKKEI STYLE|「決断力」をアップする思考法 「自信がない」を克服 リクナビNEXTジャーナル|仕事が速いリーダーになるための「決断力」の磨き方