直感はゼロからは生まれない。“直感力” を磨きあげるために、日々するべき3つのこと。

みなさんは、何か選択を迫られたときにどのように決断していますか?

時間をかける人、時間をかけない人、さまざまでしょう。そんなとき、「こっちだ」と正解を選ぶような優れた直感力を持つ人と、なかなか決断できずやっと選んだら不正解だったという人がいます。そんなときの「直感力」を鍛えるにはどうすればよいのでしょうか。

今回は、そんな直感力の鍛え方についてお送りしていきます。

直感力とは

直感力とはどのようなものでしょうか? 成功者にも多いとされるこの直感力について考えていきましょう。

Apple創始者のスティーブ・ジョブズ氏も、直感力を大切にしていたひとりです。2005年6月に行われたアメリカ・スタンフォード大学卒業式の講演で、彼は下記のように述べています。

何より大事なのは、自分の心と直感に従う勇気を持つことです。あなた方の心や直感は、自分が本当は何をしたいのかもう知っているはず。ほかのことは二の次で構わないのです

(引用元:日本経済新聞|「ハングリーであれ。愚か者であれ」 ジョブズ氏スピーチ全訳

また、棋士である羽生善治氏は、将棋の一手を打つ「直感」のために、日々さまざまな研鑽を積み重ねていくことを大切にしているそうです。日々練習を積み重ねて得られる経験則をもとに「直感」が発揮されています。

じつは、直感により正しい答えを選択できる確率が上がることが明らかになっているのです。University College London心理学部Li Zhaoping博士が、生物学誌journal Current Biologyに報告した研究があります。

研究では、10名のボランティアの人に、一枚の絵の中に、あるデザインの図形と、それとは異なる様々な図形が描かれた絵を見てもらい、目的とは異なる図形を選んでもらうという試験をしました。……(中略)その結果、見直す時間がない場合は正解率は95%だったのに対し、1.5秒程度の見直しが許される環境下では70%の正解率に低下していたそうです。即ち、考えたり見直したりする時間がなく、直感で判断する方が良い結果を与えるという訳です。

(引用元:|「考えるな、直感を信じろ」が科学的にも正しい可能性、と英大学

つまり、何かを瞬時に判断するときに直感が役に立つということですね。

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直感力の鍛え方

では、そんな一瞬で判断する直感力はいかにして鍛えていけばよいのでしょうか?

1. 経験を積み、知識を蓄える 「直感」とは、運や勘といった何もないところから正解を拾うというようなあいまいなものではありません。今までの経験や知識など、脳内にある膨大な情報の中から、無意識に今直面している問題と類似の状況を探し出し、一番最適な答えを導き出すという力のことなのです。

そのため、何よりも知識や経験を積むことが大切です。例えば、プロジェクトに携わったり、積極的にセミナーに参加してみてもいいでしょう。実際に経験するのももちろんですが、読書などでもかまいません。

2. 時間をかけずに決断する訓練をする 考える時間を短縮していく訓練をしましょう。脳トレクイズなども効果的です。例えば、「クイズ直感力」というパズルサイトを活用するのはいかがでしょうか。

その他にも、洋服選びや外食する店などをさっと決めるところから始めるのも簡単でいいでしょう。もし失敗してしまったら、何が失敗だったかをきちんと把握し、次に直感で判断するときにその失敗のもとを排除した答えを出せるようにするのがポイントです。

経営コンサルタントの横田尚哉氏が提唱する「0.5秒トレーニング」を参考にしてみてください。これは、瞬時の判断で、情報を右脳的に判断する感性が鍛えられ、直感を磨くトレーニングとなります。

お店でどのレジに並ぶか、電車でどの車両に乗るのか。仕事もそうです。上司の指示にイエスというのか、ノーというのか。企画があがってきたときにゴーサインを出すのか、却下するのか。すべて、0.5秒で見極めるようにします。

(引用元:PRESIDENT Online|0.5秒トレーニングでリスク感性を磨く

もし即座に判断できないことがあったら、物事に対して自分が手に入れたいスキルと指示された内容がマッチしているかなど、自分の目的や役割を明確にしましょう。そうすることで自分の中で判断基準を持つことできます。

3. 人目を気にしすぎない 他人がどう思うかを基準にしてしまうと判断がぶれてしまうことがあります。周囲に合わせることが必要な場合もありますが、安易に判断を周囲の状況にゆだねてしまっては、自分で判断するという機会が直感力が鍛えられません。時には人目を気にせず、決断することも大切です。

(参考) MAG2NEWS|「考えるな、直感を信じろ」が科学的にも正しい可能性、と英大学 マルコム・グラッドウェル, 沢田 博・阿部 尚美訳(2006),『第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい』, 光文社 横田尚哉(2012),『ビジネススキル・イノベーション 「時間×思考×直感」67のパワフルな技術』, プレジデント社 PRESIDENT Online|0.5秒トレーニングでリスク感性を磨く

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