「多分」がついた「大丈夫」は超危険! 成功する人は知っている "危機感" とのつきあい方。

「多分大丈夫」と何の根拠もない自信を持っていませんか。

「一週間でレポートが終わるかな。まあ多分大丈夫だよね」「明日のイベント、うまくいくかな……いつものことだから、多分大丈夫だろう」こうやって、つい楽観的に考えてしまい、準備不足で失敗してしまう、という人はいませんか。

自信を持つことは課題を成功させる上で大事なことですし、物事のなかにはある程度おおらかに構えていてもよいものもあります。しかし、「多分」がついた「大丈夫」は、「大丈夫じゃない」と思うよりずっと危険なことなのです。

そこで今回は、「多分大丈夫」が危険な理由を説明しながら、危機感を持つことのメリット、適度な危機感の持ち方を紹介します。危機感を持つと、最終的には危機感が無くなり、確かな成功につながりますよ。

「多分大丈夫」の危険性

「大丈夫」という根拠や確信があれば、「多分」という言葉はつきません。肯定的な言葉に「多分」をつけてしまう人の心の中には、自信ではなく、そうなって欲しいという「願望」があるのであって、自分自身は最大限の努力をしていないことが多いのです。

つまり、「多分大丈夫」と思っている人は、頑張らなければいけないのに頑張れていないということ。「大丈夫じゃない」と焦っている人の方が、実際に努力する分、物事を達成できる可能性が高くなります。

もちろん、課題をクリアするイメージを持つことは目標を達成する上で非常に重要。しかし、「多分大丈夫」と思っている人は、どのように課題に取り組めば達成することができるのか、具体的なイメージを明確に持てていないからこそ、「多分」がついてしまうのです。

適度な危機感を持つことの効果

「多分大丈夫」と考えてしまうのは、危機感がないからだと言えます。危機感がある状態というのは、「このままでは終わらないかもしれない」「これでは合格できないかもしれない」といったように、成功できない可能性について考えている状態。危機感を適度に持つようにすると、「多分大丈夫」と考えてしまわずに済むのです。

適度な危機感を持つことには、さまざまなメリットがあります。まず、「もっと頑張らなければいけない」と思うなずなので、楽観的に考えていて危機感を持っていなかったときと比べて、より努力するようになるでしょう。また、「気をつけなければいけない」と思うことによって、集中力や注意力が増し、物事を進めるうえでミスも減ります。

このように危機感を持つことによって、「何の根拠もない自信」から「根拠がある自信」へと変わっていきます。強固な成功イメージを獲得することができるのです。ただし、危機感を持ちすぎると焦ってしまい、失敗する可能性も。あくまでも、「適度に」危機感を持つようにしましょう。

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適切な危機感の持ち方

では、適度な危機感をもつにはどうすればいいでしょうか。危機感は、現状できていないことを見つめ直し、成功するために注意すべき点を検証することによって、獲得することができます。つまり、どうして「多分」大丈夫と考えてしまうのか、このままではどこでつまづく可能性が高いかをしっかりと考えるということ。そして、「多分」と言ってしまう原因をひとつずつつぶしていくのです。

危機感を持ち、打開策を考えておくことで、最終的に危機感を消すことができたら、「絶対大丈夫」という自信につながるはず。「多分大丈夫」と思ったら、一度立ち止まって「絶対大丈夫」に変えてから、物事に取り組むようにしましょう。

ここで、冒頭に挙げた例のひとつをもとに、危機感の持ち方について考えてみましょう。

「一週間でレポートが終わるかな。まあ多分大丈夫だよね」と考えてしまうのは、どのように進めていけば一週間で終わるのか(例えば、資料集めと構成に何日かけて、残りの何日で執筆し、見直しまで終わらせるのか)具体的なプロセスがイメージできていないまま、できたらいいなという願望だけで「多分大丈夫」と言っていると考えられます。しかし、そんなあいまいな自信では失敗は目に見えていますよね。そこで、危機感を持ってみます。「資料集めに手間取るかもしれない」「途中で予期せぬトラブルが起きて、時間が無くなるかもしれない」こんな具合です。そうすれば、なるべく早めにレポートに取り掛かろうと思いますよね。すると、各工程を焦らず進めることができ、「これなら大丈夫だ、絶対間に合う、良いものが作れる」といった確信に変わっていくのです。最後に時間が無くなって見直しの時間が取れなかった、なんて失敗も防げます。

*** 適度な危機感が成功のカギとなることを紹介しました。「絶対大丈夫」「多分大丈夫」「よくわからない」「あんまり大丈夫じゃない」「多分だめ」「絶対無理」……。これまであなたは、課題に立ち向かう時、それに対してどんな評価をくだしていましたか。「多分大丈夫」が多いなと感じた人は、一度危機感を持って、つまづく可能性のあるポイントと向き合ってから取り組むと、集中力も効率も、そして成功確率までアップしますよ。

危機感を持つと、本当の危機が無くなり、危機感自体を打ち消すことができます。「何の根拠もない自信」を「根拠がある自信」へと変えていきましょう。しっかりとした成功のイメージを持てたら、あとは達成するまで頑張るのみです。

(参考) 狩野みき著(2016), 『超一流の「自信思考」 ~世界のエリートにも負けない自分のつくり方~』, 大和書房. 前嶋孝著(2005), 『成功するためのイメージトレーニング』, ゴマブックス. スーザン・ジェファーズ著, 山内あゆ子翻訳(2009), 『とにかくやってみよう──不安や迷いが自信と行動に変わる思考法』, 海と月社.

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