寒い季節、こたつに入ってぬくぬくと勉強していませんか? しかし、こたつで勉強することにはさまざまな「罠」があるんです。
こたつでの勉強があなたをダメにしてしまう理由をお教えします。
こたつで勉強すべきでない理由1:腰を痛めるから
こたつは、勉強机やダイニングテーブルに比べて天板が低いですよね。そのため、天板にテキストやノートを広げてのぞき込もうとすれば、どうしても前かがみになってしまいます。
前かがみは、体に負担のかかりやすい姿勢です。医学博士の高原一洋氏が院長を務める「タカハラ整形外科クリニック」のWebサイトでは、姿勢の違いによる腰への負担がこう説明されています。
立位姿勢の椎間板内圧が100とすると、座位姿勢は140と立位より座位の方が腰の負担が強くなります。さらに、前かがみでの座位や腰を曲げての持ち上げ動作などは、立位の2倍以上腰の負担になっています。
(引用元:タカハラ整形外科クリニック|姿勢による腰の負担 ~椎間板内圧の変化~ 太字による強調は編集部が施した)
座っている姿勢はただでさえ、立っているときより腰への負担が大きいもの。さらに、前かがみで座るのは、立っているときに比べて2倍以上の負担が腰にかかるというのです。
こたつでの勉強は、体に大きな負担をかけかねません。腰を痛めないよう、勉強は机かダイニングテーブルでするのがおすすめです。
こたつで勉強すべきでない理由2:眠くなるから
こたつに入っていると、眠くなることが多いですよね。こたつで眠くなりやすい理由を、精神科医の西多昌規氏はこう説明しています。
人間は、身体の深部の熱が表面に逃げて下がるときに、覚醒度が下がり眠くなる。こたつに入る、あるいは入浴した後など適度に身体や手足が温まると、そのあとは皮膚表面への放熱現象が生じるので、人間は眠くなる仕組みになっている。(略)
こたつを使用しているときは、暖房をガンガンにかけないことが多いだろうから、やや寒めの上半身から熱が逃げやすくなる。上半身や手足からの熱放散が促進されることになり、深部体温が下がり眠くなる。
(引用元:Yahoo!ニュース|こたつで気持ちよくウトウト… でも、居眠り後に身体がだるくなる理由は?)
こたつに入ると下半身から温かくなります。そして上半身から熱が逃げ、深部体温が下がって眠くなるというわけですね。
こたつは眠気を誘発しやすい仕組みになっているのです。
眠気は勉強の大敵。勉強したいなら、やはりこたつは避けるべきでしょう。
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こたつで勉強すべきでない理由をご説明しました。勉強するときは、体に負担のかかりにくく、集中力を保ちやすい環境を整えましょう。
こたつが大好きな方は、集中して勉強を頑張ったあと、ごほうびとしてこたつでリラックスするのはいかがでしょうか?
(参考)
タカハラ整形外科クリニック|姿勢による腰の負担 ~椎間板内圧の変化~
Yahoo!ニュース|こたつで気持ちよくウトウト… でも、居眠り後に身体がだるくなる理由は?
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STUDY HACKER 編集部
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