「ながら勉強をしてはいけない。しっかり集中しなさい」と、親や先生に注意された経験はありませんか。そうは言っても、ついついテレビ見ながら、お菓子をつまみながら、音楽を聴きながら、勉強してしまいますよね。見つかって怒られたなんて経験がある人は多いのではないでしょうか。

ながら勉強をしたせいで勉強効率が下がってしまうのなら、それは確かにもったいないことです。しかし、本当にながら勉強は、効率的な勉強の妨げになってしまうのでしょうか。

今回は、ながら勉強にひと工夫加えるだけで勉強の効率がアップする、簡単な方法を紹介します。

ご褒美にしてみる

勉強をしながらついついやってしまうことを、ご褒美の材料として使うようにしましょう。例えば、単語を10個覚えたら1つお菓子を食べる、5分以内に問題が解けたらもう1つ食べる、といったような感じです。ただただストイックに勉強し続けるだけでは辛いもの。勉強にはやる気を引き出すためのご褒美も必要です。

お菓子なら、手が汚れず片手で簡単に食べられるものを選びましょう。また、1個1個が小さくて数が多いと、ご褒美として使いやすいですね。「2ページ進んだら1つ食べる。お菓子が全部なくなるまで勉強しよう」と決めて勉強に取り掛かってみると、お菓子が無くなったときにはかなり勉強がはかどっているはずです。

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記憶の手掛かりにする

勉強しながらしていたことを、アウトプットの手掛かりにしましょう。例えば、この単語を覚える時、あのテレビを見ていたなと思い出せれば、思い出した時の記憶が蘇ってきます。

懐メロを聴くと、当時を思い出すなんてよく言いますよね。その効果を勉強に応用するのです。勉強した知識は、それを覚えた時の状況とセットにして記憶すると、後でその知識を思い出したいとき、当時の状況を思い起こすことで一緒に思い出すことができます。勉強しながらしていたことは、知識を思い出すためのきっかけとしてうまく活用しましょう。

物事を関連させて覚える場合、引き出しが多ければ多いほど、思い出しやすくなります。ただ単に「このテレビを見ているときにこの単語を覚えた」ということでなく、テレビでも同じ単語が出てきたとか、単語と関連のある場所がテレビで出てきたとか、勉強の内容と結び付けた情報を作っていけば、さらに思い出しやすくなりますよ。

一見まったく関係のないことでも、インパクトがある情報は記憶に残りやすいもの。旅番組でも、グルメ番組でも、科学番組でもなんでも構いませんが、1つ1つの情報が印象に残りやすい番組を選ぶとよいかもしれません。ただ、テレビを見過ぎて勉強を忘れてしまうことのないように注意しましょう。

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集中力が上がるものを見つける

勉強しながらすることには、集中力アップの手助けになるようなことを選びましょう。

例えば、クラシック音楽やカフェで流れているような音楽をかけると勉強がはかどる、というのはよく聞きますよね。他にも、いい香りのアロマを焚くこと、お風呂に入りながら単語を覚えるといったことも、集中力アップにつながるかもしれません。自分に合った方法をうまく見つければ、集中できるだけでなくリラックス効果も期待できますよ。

でも気を付けておいて欲しいことは、試験会場には、集中するためのアイテムは持ち込めないということです。音楽がないと集中できないという人は、試験前に少し聞いて心を落ち着けてから、本番にのぞむといいかもしれませんね。

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ぐだぐだとながら勉強をしているだけでは、集中が阻害され、勉強の効率が下がってしまいます。ついついやってしまうながら勉強も、ちょっと視点を変えてみれば勉強の助けになりますよ。「ながら勉強は絶対ダメ!」ではなく、ながら勉強を楽しんでみるのはいかがですか。

(参考)
多湖 輝(2015), 『スイスイ受験術―いざ本番で実力以上の力を発揮するマル秘作戦』, ゴマブックス.
FRANCES H. RAUSCHER, GORDON L. SHAW and CATHERINE N. KY(1993), “Music and spatial task performance,” Nature, Vol. 365, p. 611.