変化のない毎日に飽き飽きしてない? 仕事のマンネリから脱却するための “ほんの少しの” 心がけ。

毎日がルーティンワークの繰り返しで、同じ仕事をこなすだけの日々に飽き飽きしている。朝会社に行って、仕事して、帰宅して、寝る……そんな単調な日常に、もうウンザリ。このような変化のない毎日にすっかり退屈してしまっている人はいませんか?

平坦な日々を過ごすだけなんてとてもつまらないものですし、同じことの繰り返しでは、この先成長していける自信など持てませんよね。

マンネリな日々から脱却するために必要なのは、ちょっとした心がけ。そのヒントを、いくつかご紹介しましょう。

「毎日が同じことの繰り返し」になってしまうのはなぜ?

同じ部署で働いて1~2年もすれば、誰でもルーティンワークを持っているでしょう。いつも新しい仕事ばかりしている人は、そう多くはないはずです。ルーティンワークを続けていると、必ず慣れが生じます。それは、新人だったころに比べて成長して安定し、熟練した証。

ですが、「仕事に飽きた」と思い始めたら、そこから負のループが始まります。毎日同じでつまらないと感じると、やる気を失うでしょう。やる気のなさはチャレンジ精神を奪います。仮に新しい仕事に手を出そうものなら、もしかしたらとんでもない苦労をするかもしれません。そうなるのは怖いから、結局踏み出せず、さらに毎日がつまらなくなる……。そんな悪循環に陥ってしまうのです。

習慣化コンサルタントの古川武士氏は、マンネリな日々になってしまう理由を次のように解説しています。

私たち人間の心理は、「いつも通り」を維持することを本能的に求めます。なぜなら、「変化」とは生存への脅威であり、安定の敵だからです。しかし、安全・安心・安定という3つの利益を得る代償として、マンネリ感、つまり退屈・停滞感・閉塞感を引き受けることになります。 (中略) 仕事で退屈になり成長を実感できていないのは、いつも通りに仕事をこなすだけで、新しく変化領域へ踏み出すような「挑戦をしていない」からに他なりません。自分の能力以上の挑戦の場があれば、退屈感は消えて、リスクと刺激がやってきます。

(引用元:Bizコンパス|マンネリ化した仕事を打破するための習慣

毎日が同じ仕事の繰り返しでつまらないなら、どうにかしてそんな日常に変化をもたらす必要があるのです。

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マンネリを打破する方法1:ルーティンワークにわずかな変化を

仕事に変化をもたらすと言っても、異動を願い出てもすぐに希望が叶うとは限りませんし、転職となったらもっとハードルは高くなります。しかし、何もしないでいては、いつまで経っても状況は同じまま。単調な仕事に飽き飽きしているなら、とにかくまずは自分から現状を変える必要があります。

その方法は、仕事のやり方を「ちょっとだけ」変えてみる、というもの。これは、古川氏のほか、プレゼントレーナーとして企業研修を手掛ける櫻井秀樹氏らが推奨している方法です。ルーティンワークのやり方をほんの少し変えることで、仕事に変化をもたらしてみましょう。

例えば、ルーティンワークに制限時間を設けてみてください

資料や報告書の作成、データの入力、商品のチェックなど、毎日続けていると飽きてしまいがちな仕事を、前日より1分でも2分でもいいから早く終わらせてみましょう。いつもと同じ内容の仕事を、普段より短い時間で終わらせることができたのなら、仕事の効率が上がったことになります。仕事の質を高めることにつながり、成長実感が得られるはず。こうして「昨日の自分を上回る」ことを達成できたら、好きなスイーツやお酒など、自分にちょっとしたご褒美をあげてもいいですね。

また、仕事の完成基準を高める、というのもおすすめです。

資料を作って上司に提出するとき、会議の議事録を作ってメンバーに配信するとき。どうしたら見やすくなるか、「さすが〇〇さん」と言われるにはどんな一言を添えればいいか。そんな風に考えながら、仕事に取り組んでみてください。ルーティンワークとして仕事をこなすよりも、格段に有意義な仕事をしていると思えるでしょう。

このようにして、仕事の効率や質を高めることへの取り組みが日常的になれば、自分の成長につながるばかりか、周囲からの評価が高まるはずです。それがきっかけで新しい仕事を任せてもらえたら、仕事が楽しくなります。間違いなくマンネリな日々からは脱却できますよ。

マンネリを打破する方法2:小さな変化を「楽しみ」にする

毎日同じ仕事でつまらない時、あなたは間違いなく「仕事が楽しくない」と思っていますよね。毎日同じ仕事なんて嫌だ、辞めたい、新しい仕事に挑戦する気力もない……。

そんなマイナスな状況をプラスに変える方法として、ビジネスコーチ・人材育成コンサルタントの竹内義晴氏は、「小さなことでもいいから実践し、変化を感じること」を勧めています。その目的は、「仕事が楽しい!」と感じられるようになること。

小さな変化を感じられればいいので、大きなことでなくても構いません。「毎朝あいさつをしてみる」「デスクの上をきれいにしてみる」「定型書類を使いやすくなるように変えてみる」「同僚の話を聞いてあげる」のような小さなことからでいいのです。こういうのが苦手なら、まずは自分の気持ちを大切にして、1日をゴキゲンな気持ちでスタートできるように「カフェに立ち寄ってみる」から始めてもいいでしょう。 今までとは違うことを始めてみて、「自分がどう感じているか」「自分の気持ちに変化があるか」をよく観察してください。そして、あまり気分が良くならなければ別のことを、気分が良ければそれを継続します。 そうすると、ふと気が付く日が来るでしょう。「そういえば、最近仕事が楽しくなってきたな」と。ポイントは「小さな変化を継続する」です。

(引用元:ITmedia エンタープライズ|仕事が楽しくたっていいじゃん

変化を楽しみにしつつ、仕事に取り組めるようになれば、「毎日同じ仕事ばかりで退屈だ」なんて思わなくなるはずですよ。

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マンネリを打破する方法3:変わりたい自分を描く

心理学に基づくテクニックを用い、TV出演や企業のビジネスアドバイザーとして活躍するほか、数々の著作ももつメンタリストDaiGo氏。DaiGo氏は、自分の現状を変えるための方法として、自分を変えるためのリストをA4・1枚の紙に書き出すことを提案しています。

そのリストとは、「現在の自分」「これからの自分」「変わるためのメソッド」の3つから成るもの。これを、今回のテーマに当てはめてみましょう。

現在の自分……同じ仕事ばかりしていてつまらない。 ・これからの自分……仕事に新鮮さが欲しい、楽しみたい。 ・変わるためのメソッド……やり方を変えてみる(←自分の裁量の範囲内で)。仲間を変えてみる、新しいプロジェクトに参加してみる(←上司に思い切って相談する)。

こんな風に紙に書いてみれば、同じことの毎日でつまらないという現状に対し、どうするべきかが見えてきますよね。その紙はいつでも見返せる場所に貼っておきましょう。もちろん、実践するには少しの勇気が必要なこともありますが、退屈な日々から脱却したいと本当に思っているなら、苦ではないはずです。

*** 組織に所属して仕事をしている以上、仕事の内容は自分の力ではどうにも変えられない……そんな風に思っているのだとしたらそれは勘違いです。自分の毎日は自分でいくらでも変えていける。それが分かれば、マンネリな日々からは必ず脱却できますよ。

(参考) 日経ウーマンオンライン|「ルーティンワークばかりの、変化のない毎日にもう限界!」の処方箋 ITmedia エンタープライズ|仕事が楽しくたっていいじゃん OZmall|現状を変えるべきか変えざるべきか?仕事のマンネリ化&スランプを克服する方法 Bizコンパス|マンネリ化した仕事を打破するための習慣 StudyHacker|メンタリストDaiGoの提唱する『自分を変えるためのリスト』。素直にやってみたら、理想の自分がほんとに見えてきた。

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