自分流のやり方で勉強してもなかなか成績が伸びない、でも人と同じことをしていても自分に合うとは限らないし……。
そう思っているあなた、いますぐ自己流をやめて人のマネをしましょう。そこに成績を伸ばすコツがありました。
なぜマネで成績が伸びる?
なぜマネで成績が伸びるのでしょうか?
それは人間の本能に関係があります。私たちは幼いころ、両親や周りの大人を見て育ってきました。 彼らが話すのをマネして言葉を覚え、彼らが二本足で歩くのを見て歩くことを覚えたのです。
「学ぶ」という言葉がもともと「まねぶ」から派生したことが示すとおり、学習の基本はマネです。 小さいころから実践してきたマネという方法を使えば、勉強も効率が良くなります。
私自身真似をすることで成績を伸ばした経験があります。 高校1年生の時は数学が大の苦手で、学校のテストで赤点ばかり取っていましたが、たまたま高校2年生の時に大好きな数学の先生にあたり、文字の書き方や証明問題の言い回しすべてを真似してみたことがあります。
すると、自分の中に数学の問題を解くときの一定の型ができ、次第に様々な問題がとけるようになったのです。
上手なマネの仕方
と、まあそこまではよく言われることですね。 具体的にどうマネをしていけばいいのか、その辺りをご説明したいと思います。
まず、自分がマネをしたい人を見つけます。 例えばそんなに頑張っている風には見えないのに成績が良かったり、自分の苦手教科で高得点を取っている人です。 その人にその教科の勉強のやり方を聞き、ノートの取り方や、問題の解き方・採点の仕方など細かいところまでマネます。
この時、徹底的にやるのがコツです。自分の判断でなにかを省略したり付け加えたりしないのが大切です。 すべてをマネしきることは不可能で、どんなに努力しても何かが欠落したり、余計なものが足されたりするのですから、中途半端にやろうとせず、できるだけ正確にまねるようにします。
初めは違和感もあるかもしれませんが、徐々にそのやり方でのコツというものがつかめるようになってきます。
それが難しい人は……
「マネしたい人に誰を選んでいいかわからない」「そのやり方がなかなかなじまない」という人は先生やその道の先輩の言うことをその通りに実践してみましょう。
プロの指導者や成功者が言うことの多くは、普遍的で実践のしやすいものばかりです。普遍的なものは多くの人がそのやり方でうまくいってきたからこそ普遍的なのです。「マネするのはやっぱり非効率的だ。自分のことは自分が一番わかっているのだから自己流が一番だ」と思う人もちょっと待ってください。
うまくいくかどうかわからない自己流のやり方と、既に成功した実績のある他人のやりかた。後者をマネる方が容易かつ確実であることはわかりきっています。冷静に判断しましょう。
うまくいくかもわからない、前例のない自己流のやり方と、既に成功した前例がある確実な他人のやり方では後者をマネるほうが容易かつ確実なことは一目瞭然。冷静に判断すればわかるはずです。
勉強を始めてしばらくのうちはそのやり方が確立せず、なかなか思うように進まないもの。そこにかかる時間を“マネ”で時短して、どんどん成績を伸ばしてみませんか?