先日、久しぶりに絵本を発見し、読んでみました。「どうせ子供向けだから」と思いながら読みはじめたのですが、絵のきれいさ、ストーリーの深さに感動。大人だからと言って、絵本を侮るなかれ。

なぜ、大人に絵本?

大人になるにつれてなかなか読む機会を失ってしまう絵本。ですが、大人になってからのほうが絵本を楽しめる理由が2つあります。

まず1つ目は、物語をより深く理解できること。子供のころの絵本というのは、ともすればそのイラストのキレイさや、表面上のストーリーのみに目を奪われてしまい、なかなか本質的な理解には至りません。しかし、十分な判断力を備えた今であれば、挿絵に込められたメッセージや物語の本質に気付くことができます。

さらに、忙しく時間がなくても、10分もあれば読むことができるのも魅力的です。普通の小説やビジネス書であれば、一冊読むのに6~7時間かかり、それを読んだからと言って、新たな学びや心揺さぶられる感動が必ず得られるかはわかりませんよね。その点、絵本ならばぱっと読め、子供向けに内容も厳選されているので、通常の文芸本などより高い確率で感動したり学びを得たりすることができます。

次に2つ目は、子供の頃に一度読んだ絵本だと、思い出を思い返しながら読めるということ。そういえばこの落書き私がしたんだっけ、このページ大好きでずっと見てたな。そう思いながらページをめくるのは非常に楽しいもの。そのうえ、認知症の予防にもなるのだとか。

脳のあちこちに散らばった昔の思い出を楽しく呼び起こすと、脳の血流量は増し、脳は活性化します。この時に思い出す思い出は、古ければ古いほど、脳の活性化に役立ちます。となると、子供のころの絵本を読んでいたという記憶は最適というわけです。年が経ちすぎてあまりに昔のことになってしまうと思い出せなくなるかもしれないので、大人になった今、一度読んで思い出してみたいですね。

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・ 「100まんびきのねこ」作・絵:ワンダ・ガアグ 訳:石井 桃子 出版社:福音館書店

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モノクロの挿絵に、なんだか少し不気味なストーリー展開。子供のころにこれを読んでもらって、怖くて泣いてしまった人もいるのではないでしょうか。(私です)

これから初めて読む方のためにあらすじは差し控えますが、途中のストーリーや結末は、人によって評価が分かれそうです。この絵本が伝えようとしているメッセージも、捉えようによっては非常に不気味なものとして捉えることもできます。大人になったみなさんにこそ、頭をひねって読んでもらいたい絵本です。

・ 「いつでも会える」 作・絵:菊田まりこ 出版社:学研

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可愛いイラスト、淡々としたストーリー展開が余計に涙を誘う絵本です。小さいころは「死」というものがわからず、この絵本でそれを学んだ方もいるでしょう。大人になった今、この本を読み返してみると、改めて人の死というものについて考えさせられます。

大人になると、悲しいことに人の死に対峙することもあります。その中で、傷つかないように徐々に心を慣らしていくうちに、絆や愛情というものに対する感覚は鈍くなってしまっているかもしれません。この絵本を読むと、そうした絆や愛情を、改めてまざまざと目の当たりにすることができます。

最近では涙を流す「涙活」も流行っている一方で、感動できる物語があふれ、そう簡単には感動できなくなっている私たち。この絵本は、必ずあなたに涙を流させること間違いありません。

・ 「はじめてのおつかい」 作: 筒井 頼子 絵: 林 明子 出版社:福音館書店

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この絵本は、考えさせられるとか、感動して涙が止まらない、といった類のものではありません。読みながら、自分が初めてお使いに行ったことを思い出してちょっとはらはらしたり、挿絵の中で手と足が一緒に出ているみいちゃんをみてくすくす笑ったりして、昔を懐かしみながらほっこり楽しむ絵本です。

生きていれば辛いこともたくさんあります。自分に自信を無くしてしまったり、辛いことがあったりしたときに読んでもらえれば、心の底から笑え、また明日から頑張ろうと思えますよ。

(参考)
Pain 痛み対策|隠れ認知症!回想法で昔の思い出を思い出すことが隠れ認知症の治療予防に!