自宅では集中して勉強ができないという人、多いのではないでしょうか。つい寝てしまったりダラダラ漫画やテレビを観てしまったりすること、ありますよね。 そんなあなたが、ちょっと心がけるだけで自宅で集中できるようになるいくつかのコツ、お教えします。
場所ニューロンを無効化する
人間の脳の中には、その人が今どこにいるのか、その場所を特定する不思議なニューロンがあるのをご存知ですか? 「場所認知ニューロン」とも呼ぶべきこのニューロンは、その人の現在の身体位置に合わせて、活動部位を変える働きを持っています。 例えば今、あなたが家のベットの上でこのコラムを読んでいるとすると、あなたの脳の海馬という部分では、あなたが普段自宅のベットの上にいるときにのみ活性化するニューロンが活動しています。 場所認知ニューロンは、普段あなたがベッドの上にいる時のあなたの感情や活動まで記憶しているので、ベッドにいる=昼寝をしている時のダラダラモードに切り替わっているのです。
自宅の中で緊張感を持っている場所など、ほとんど無いでしょう。だからこそ、場所認知ニューロンを少しでも無効化するために、自宅で勉強する際には普段とは少し違うことをする必要があります。 例えば、勉強するときだけきっちりとした服装に着替えたり、リラックスする自室よりは他のスペースで勉強してみるなどの工夫で場所認知ニューロンをある程度無効化できるのです。
しっかり休憩を取る
自宅で勉強するときのもう一つのポイントは、休憩です。自宅で勉強していると、なにもかも自分で決められるので、休憩を取るタイミングや休憩の内容を決めるのが逆に難しいですよね。 考えてみてください。友達と一緒に外で勉強するとき、「じゃあ〇〇時まで勉強したらちょっとしゃべろう」とか、大学の空きコマに勉強するとき「90分で一区切りだから、15分休憩の間にちょっと校内を歩こう」とか、なんらかの目安があったと思います。それを目標に、そこまでの時間を集中するわけです。 しかしそういった休憩の目標が一切ないと、よっぽど自制心が強い場合でなければしっかりメリハリをつけて集中するのは難しそうですよね。
自宅学習でメリハリをつけるためにオススメなのが、携帯のアラーム。一時間ごとに10分程度の休憩を取るように心がけ、それをアラームに教えてもらうのです。ちょこちょこと時計を見るとそれだけで集中力が低下するので、「時間を忘れるほど集中して、アラームの音でハッとした」というのが理想です。
自宅学習だからこそできる勉強法
家だと緊張感が無くなり眠くなりがちですが、逆に家でしかできない効果的な勉強法を取り入れましょう。それは「音読」。何かを勉強したり記憶するのでも、脳に送る信号が多ければ多いほど脳が刺激を受けて記憶しやすくなります。 図書館や自習室で勉強している時に脳が得る刺激は、目からのみ。しかし音読となると、目、口、耳からの情報が脳に届き、覚えやすく、忘れにくくなります。当然声に出すと眠気も覚めるので、一石二鳥と言えますね。
また、以前「最も集中できる姿勢は? 記憶力と眠気防止と体調向上に効く、理想的な姿勢はこれ!」でも紹介したように、歩き回りながら勉強すると記憶力がアップすることも分かっています。これも、自室でしかできない勉強法ですね。
*** いかがでしたか。自宅でも集中して勉強できるような気がしてきたのではないでしょうか。ただし忘れてはいけないのは、自宅で勉強出来ない最大の理由は、自分の大好きな漫画や本、撮りためたドラマなどの誘惑がたくさんあること。まずそれらを目の届かない場所に隠すことをお忘れなく。
(参考) Heart of life|場所を記憶するニューロン Happy Life Style|効果的な勉強に「音読」は当たり前。勉強の達人は「立って音読」をする。