皆さんは、よく眠っていますか?
「長い時間眠っていると、勉強時間が減る! 睡眠時間を削ってでも勉強だ!」 とひたすら勉強している人、いませんか?
人間にとって、睡眠は必要不可欠なものです。いたずらに削ってしまうと悪影響がでてしまいます。 とはいえ、睡眠時間を確保することによって、使える時間が減ってしまうことは事実。
だとすれば、睡眠時間を勉強に活かせば良いのです。 今回は、本気で勉強したい人のための「睡眠活用勉強法」をお届けします。
最適な睡眠時間は?
まずは、そもそもどのくらい眠るのが、身体にとって良い影響をもたらすのかについて。
人間の眠りは浅い眠り(レム睡眠)と、深い眠り(ノンレム睡眠)がおよそ1時間半周期で交互に訪れることか知られています。 そして、当然眠りの浅い、レム睡眠時に目覚ましをセットするとスムーズに目覚めることができます。
このことから、最適な睡眠時間は1.5時間の倍数、6時間か7時間半くらい取るのが最適だと言われています。
ではなぜ4.5時間、9時間ではだめなのか。
4.5時間の方は、たいていの方には自明ですね。眠いです。 さらに、少なすぎる睡眠は脳を萎縮させてしまうとも言われています。
9時間の方はというと、カリフォルニア大学サンディエゴ校Daniel.F.Kripke博士の研究によって、
「7.5~8.5時間以上の睡眠時間をとっている人は、6.5~7.5時間睡眠の人よりも死亡率が高い」
とされています。
まずは最適な睡眠時間を確保して、体調を整えましょう。
寝る前にはその日の復習
人間の脳は睡眠中に記憶を整理し、定着させます。 また、その際に定着しやすいことは、「眠る直前にやっていたこと」であることも知られています。
どうしても覚えられないことがある場合や、新しいことを勉強しはじめて基礎的なことを頭にたたきこむ必要のある場合には、寝る前の「ゴールデンタイム」を活用しましょう。
学校やセミナーなど、新しい知識を大量に得る環境にある人は、その日に新しく得た情報はざっと復習しておくとさらによいでしょう。 前日の内容がばっちりなら、翌日からの学習効率がぐんとあがります。
難題に挑む
復習が終わっても、まだ時間に余裕があれば、チャレンジングな問題に取り組むのがオススメです。 寝る前にはぜひ余裕を作って、難しいことに手を出してみましょう。
理由は2つ。
1つめ。 苦手科目は勉強するのが苦痛なので、すぐ眠くなります。寝付きがよくなりますね(笑)
そして2つめ。 以前、「無意識が勝手に問題を解いてくれる」ということを紹介しました。 (「難問は無意識を使って解け!東大生は知っているテストの裏技。」)
苦手な問題を少し考えて眠りにつけば、朝起きたときに、解法が思いつきやすくなっているということなんです。 こんなありがたいことを活用しない手はありません。
例えば、私が受験生の頃は、毎晩寝る前に数学を解いていました。
「この問題、全然わからん! もういい! 眠いし寝る!」 ということは、しばしばありました。 こういうときは、潔く寝てしまうんです。
そして朝、目覚めたらすぐ、その問題を改めて見てみます。 すると、夜には全然思いつかなかった解法が、朝だとスッと思いつく、ということが少なからずありました。
解法が思いつけたということは、それだけ理解が深まったということ。 これを続けていけば、少しずつですが実力アップしていきますね。寝てる間に。
*** 「寝ている時間がもったいない」という気持ちは、よくわかります。 だったら、その時間を有効活用してしまえばいいんです。
皆さんも、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?

