誰でもほめられると嬉しいですよね。 自分のしたことが認められ、ほめてもらえればやる気も出てきます。 ただ、年齢が上がっていくにつれ、自分のことをほめてくれる人が少なくなるのも事実。
小さい頃は言葉を喋るだけでほめてくれた母親も、今ではテストで8割をとっても平均点を聞いてくる始末。
最近ほめられた覚えがないなあ… そんな風に感じている人も多いのでは?
今日はそんな人たちのために、「自分で自分をほめる」科学的メソッドをご紹介しましょう。
ほめられると分泌される「セロトニン」とは?
セロトニンという物質をご存知ですか?精神的な安定や、うつ症状の改善効果もあるこの物質。その性質から、「幸せホルモン」と呼ばれることもあります。
東大卒の医学博士である吉田たかよし氏によると、このセロトニンは人から「ほめられる」ことで分泌されるとのこと。
吉田氏はさらに、このセロトニンが分泌されるのは具体的にほめられたときと言っています。自分でもあまり意識していないようなポイントを具体的にほめてもらえた時。え!そんなところも見ていてくれたの?という驚きとともにセロトニンが分泌されるのです。
そして一番重要なのが、このセロトニン、人からほめられた時に限らず、自分で自分をほめた時にも分泌されるというのです!
「ほめ日記」で自分をほめてあげよう
すっかり人からほめられなくなった…と感じている人も、自分で自分をほめることなら、いつでもどこでもできます。
ただ、自習室で問題を一問解き終わるごとにブツブツと自分のことをほめていたら、かなり気持ち悪いですよね(笑)
今回おすすめしたいのは、言葉に出すのではなく、文章でほめてあげること。手塚千砂子氏の紹介する「ほめ日記」をつけることです。
独自の自己実現プログラムを提案し、全国で講演を行っている手塚氏ですが、そんな彼女が紹介するのが「ほめ日記」。これは一日を振り返って、自分のよかったところ、すごかったところをノートに書いてみるというものです。
先ほども言いましたが、このときできるだけ具体的に、そして詳細にほめてあげることが大事です。
・今日やった数学の問題、最初の段階でベクトルを利用する方法を思いついたのは、かなり発想力がついてきた証拠。私マジすごい!
・帰りの電車で今日は英単語集を25ページも進めることができたし、帰宅後やった小テストも8割とることができた。俺氏、単語力が向上してるぞ!
こんな風に「具体的な数字」や「達成した内容」もノートに書いてみてください。 最初は恥ずかしいかもしれませんが、だんだんと勉強へのモチベーションがあがってくるのがわかるはずです!
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いかがでしょうか。日常生活で自分をほめれば、ナルシストなんて言われてしまいそうですが、勉強においてはそれが大事だったんですね。みなさんもぜひやってみてください!
ただ、「ほめ日記」はこっそりと。 他人に見つからないよう、くれぐれもご注意ください…(笑)
参考:『勝てる子供の脳』吉田たかよし著 「『ほめ日記』をつけると幸せになる」手塚千砂子著

