時間が限られている社会人や学生にとって、いかに効率よく学ぶかは永遠の課題と言えるでしょう。効果の高い方法を探してみても、情報があふれており、どの勉強法が合っているのかわからないこともありますよね。

それぞれの科目にはどのような勉強の仕方が合うのか。StudyHackerの人気コラムで紹介された科学的に効果のある方法が、それぞれどんな勉強に適しているか、実際に試してみた感想とあわせて紹介します。

勉強は「適材適所」である

今回紹介する勉強法は、いずれも科学的見地に基づいているものです。しかし、根拠がある方法だからこそ、適材適所で使いこなすことが大切。記憶力に特化した勉強法は単純な暗記を行う勉強に適していると言えますし、思考力が問われる問題演習では集中力が強化される勉強法がいいでしょう。

また、明日の試験で最大限に効果を発揮したいのであれば、時間がかかるけれど長期的に記憶に残る方法ではなく、すぐ忘れてもいいから、短時間で大量に詰めこめるほうがいいですよね。

適した勉強法を選択するためには、何のために勉強をしているのかという目的と目標を明確にしておく必要があります。具体的にはいつまでにどこまで伸ばす必要があるのか把握しておくことです。

そして、今回紹介する勉強法の特徴をそれぞれ理解し、目的や目標にかなった勉強法を選択しましょう。

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勉強法を試してみた

では実際に試してみた勉強法を紹介していきます。今回はStudyHackerの人気コラム「学習効率を上げたいあなたへ。本当に効果のある “科学的な勉強方法” 4選」で紹介されている方法を実践してみました。

簡単におさらいしておきましょう。

1. ボールを右手で握りながら覚え、左手で握りながら思い出す
これは、ふたつの科学的根拠に基づいた方法です。まず、運動による脳の活性化。さらに、右手で左前頭葉という記憶を保存する手続きをする箇所を刺激し、左手が右前頭葉という記憶を読み出す場所を刺激します。インプットとアウトプットで使われる脳領域が異なることを利用しています。

2. ライトナーシステムを使う
この方法は科学記者のSebastian Leitner氏により作られた、単語を効率よく覚えるためのメソッドです。

1. まず箱を5つ用意し、その箱に番号を振っておきます。その後、単語カードをすべて1の箱に入れます。
2. 最初に単語チェックをして、単語の意味を当てるごとに、その単語カードを、入っていた箱の数字より一つ大きな数字の箱にしまいます。逆に、一度でも間違えてしまった場合は、どの箱にあったとしても1の箱に戻します。
3. 一通り単語カードを割り振ったら、次の日から復習を行います。ここからが重要で、箱によって単語の復習の頻度を変えます。1の箱は毎日、2の箱は1日おき、3の箱は3日おき、4の箱は7日おき、5の箱は15日おきに行うと良いそうです。

(引用元:Study Hacker|学習効率を上げたいあなたへ。本当に効果のある “科学的な勉強方法” 4選

3. いろいろな方法で勉強する
脳のさまざまな部分を活用して勉強することで、記憶のトリガーがたくさんでき、容易に記憶を呼び起こすことが可能になるそう。また、脳科学的に適さない勉強法であっても、覚えるのが大変だったということが、記憶に残りやすい一因になることも。

適材適所の勉強を紹介する今回のコラムではやや不適な勉強法かもしれませんが、うまくいかない場合はとりあえずいろいろ試してみるのも科学的に有効な方法なのです。

4. アクティブリコールを行う
これは「『独学を極めて無敵になる! “ひとり勉強” の効率を上げる3つのコツ」で紹介した方法で、簡単に言えば確認テストを用いた勉強法です。軽くひと通り教科書を読んだあとは、インプットが不十分だと感じても積極的に確認問題に挑戦しましょう。これは、インプットした情報をアウトプットできる情報にするためです。もちろん最初から良い点数は取れませんが、客観的に自分の現時点での実力を把握するためにも、おすすめといえるでしょう。

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やってみて思ったこと

最後に、実際に勉強法を試してみて、感じたことや難しかったことを簡単にまとめていきます。改善点や推奨されている勉強内容以外にもおすすめのものがあれば追加しました。

1. 眠気覚ましにも◎
【ボールを右手で握りながら覚え、左手で握りながら思い出す】
暗記に適している勉強法なので、英単語を覚えるときに使ってみました。インプットとアウトプットを短時間で入れ替えると効果が高いと感じました。入れ替えるという作業自体も脳の活性化を助けます。

しかし大量にインプットしたあと、大量にアウトプットするという方法では、握る手が変化しないために手がおろそかになりがち。見開き1ページのインプットが終わったら、すぐにアウトプットに取り組む。まだインプットができていなくても、どんどん入れ替え、何度も繰り返すと定着も促進されます。

また、運動による脳の活性化は多数の勉強に活かすことができますから、少しぼーっとしてきたなと感じたら、手や指を動かしてみるようにしました。眠気を覚ますのにもいいですよ。

2. 適切なタイミングで復習ができる
【ライトナーシステムを使う】
ランダムに問題が出題されるので、問題集上の位置や流れで、なんとなく問題や答えを覚えてしまうということも防ぐことができました。また、そろそろ忘れてくるぞ、という適切なタイミングで復習ができます。単語集や一問一答系のカードが作りやすい問題集だけでなく、数学の厚い問題集など1冊やったら満足してしまいがちな問題集で、間違った問題をこの方法で実行していくとかなり効果を発揮すると思います。

3. 勉強回数が増加
【いろいろな方法で勉強する】
今回英単語を覚えるときに3つの勉強法を試してみました。単純にいろいろな方法を試すことで勉強回数が増えました。また、どんなにいい勉強法でもそれぞれ欠点があったり、ある部分においてはもっと優れた方法があったりするので、複数組み合わせることで欠点を補い合い、死角のない勉強ができます。

うれしいことにStudyHackerのコラムではおもしろいものから画期的な方法まで、さまざまな勉強法が紹介されているので、順番に試してみると簡単に実践できますね。いろんな勉強法を試すのはおもしろく、勉強を楽しみながら進めたいという人にもおすすめです。

4. 自分のレベルをチェックすることができる
【アクティブリコールを行う】
数学など思考力を問われる問題では最初からアウトプットに重点を置いた勉強をしている人が多いですよね。しかし、この方法は単語を覚えるときにも活きてくる方法です。最初からわかるわけないと思う人もいるかもしれませんが、わからない単語が多すぎる単語集は、そもそもあなたのレベルに合っていない単語集の可能性が高いでしょう。レベルをチェックする意味でも非常に有効な勉強法だと言えます。

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優れた勉強法はひとつのメリットだけでなく、紹介されていなかった効果もたくさんあることが実感できました。勉強が得意な先輩たちがおすすめする科学的にもメリットがたくさんの勉強法を、いろいろと試してみることをおすすめします。

(参考)
Study Hacker|学習効率を上げたいあなたへ。本当に効果のある “科学的な勉強方法” 4選
Study Hacker|独学を極めて無敵になる! “ひとり勉強” の効率を上げる3つのコツ