「短期集中型勉強のススメ」 資格Hacker 鈴木秀明のシカクロード for StudyHacker【第2回】

f:id:watamin0218:20190412202842p:plain

試験合格のために数ヶ月単位の長期スパンで勉強計画を立てたけれど、本当に真剣に勉強したのはせいぜい試験直前の数週間・数日間だけだった……というような経験はあなたにもないでしょうか?

これは逆にいうと、高い集中力を持って本気で取り組めば、それくらい短い時間しかかけなくてもじゅうぶん高い結果を出せる可能性があるということでもあります。

「仕事が忙しくて勉強時間がなかなかとれない」という方こそ、あえて長期計画ではなく、「1ヶ月で何とかする!」というような「短期集中型」の勉強で結果を出す、という取り組み方を意識してみることをオススメします。

勉強期間は長ければ長いほどよいというわけでもない

そもそも、「勉強にかける時間は長ければ長いほどよい」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、実は必ずしもそうとはいえません。

というのも、勉強期間があまりに長くなってくると、逆に、モチベーションやコンディションを高く保ち続けるのが大変になってくるからです。長期にわたる勉強ではいわゆる「スランプ」や「中だるみ」と呼ばれる時期が必ずといっていいほど発生するのはこのためです。

勉強による「精神的にしんどい状況」が長く続いてしまうことは仕事やプライベートにもマイナスの影響をもたらしてしまいがちですし、時間あたりの勉強効率も下がってしまうことでしょう。であれば最初からあえて短期で集中的にやると決めてしまったほうが、密度・質の高い勉強を持続できます。

試験直前期における「勉強1時間」の価値

試験直前期の「1時間」の勉強は、試験の半年前に「1時間」勉強することと比べると、10倍以上の価値を持つものであると私は考えます。

というのも、試験本番まで半年もある状況ですと、 ・切迫感がなく全然本気でやらないのでダラダラ取り組んでしまう ・余裕がある分、重要度や優先順位の低い内容にも無駄に手を広げてしまう ・早い段階で覚えたことほど試験本番まで記憶に残せている可能性が低くなる ということになるからです。

逆に試験直前期の勉強では、「残り少ない時間で何とかしないとヤバい」という切迫感や「締切効果」が働いて、平常時では考えられないような高い集中力・スピードで勉強を進めていくことが可能になったりもします。いわゆる「火事場の馬鹿力」というやつです。勉強に限らず、仕事や家事などでもこういうことってしばしばありますよね。

また、ただやみくもにすべてをこなそうとするのではなく、「この内容は昨年も出題されたばかりで今年は出なさそうだから切ろう」「すでにじゅうぶんわかっているところは軽く流して、苦手な箇所をとにかく一つでも多くつぶそう」というように、戦略的にやるべきことを絞ってそこだけに注力する、ということを真剣に考えるようにもなります。

「実は優先順位の低いこと・やらなくてもいいこと」を見極めてバッサリ切って、真にやるべきことだけに注力すれば、試験に受かるための勉強量・勉強時間は想像以上に大きくカットできるものです。

暗記モノは試験直前期の対策でもじゅうぶん何とかなる

前述のとおり、試験勉強の早い段階で覚えたことほどすぐ忘れてしまうものです。見方を変えると、いわゆる「暗記モノ」は試験直前期からでもじゅうぶん挽回できるともいえます。暗記モノはあえて後回しにし、試験直前期に集中的に詰め込むようにすることで、暗記作業の「時間対効果」を高めることができます。

スタンダードな勉強では、暗記事項を何回も反復して記憶に定着することに時間をかけてしまうために勉強時間が多くなってしまうのです。そうではなく、勉強の早い段階では細かい事項の暗記はひとまず置いて、勉強内容全体の体系や流れをつかんだり、重要な概念などを理解したりする勉強に注力し、細かい数字や固有名詞などは直前期に集中的に覚えるようにしたほうが効率的です。

試験勉強では「どのタイミングで何をやるか」ということも非常に重要になってくるわけです。

shikaku-road-02-02

「背水の陣」をあえて積極的に敷いてみよう

資格・検定試験については資格スクールなどが「標準的な勉強期間」を目安として公表していることがあります。また、書店で実際に参考書を手に取ってみると「この試験は普通にやったら○ヶ月はかかりそうだな」とある程度見当がつくこともあるでしょう。

しかし、先に述べたとおり、あえて背水の陣を敷くことで高い密度での勉強が可能となりますし、やるべきことを戦略的に絞ることで勉強量を大幅に削ることもできますので、実際には「合格にはこれくらいかかるかなと思える期間」の3分の1~半分程度の期間でそれを達成することはじゅうぶん可能です。

たとえば、普通に考えたら3ヶ月はかかると思われる試験に1ヶ月計画で挑むなどです。3ヶ月ダラダラやるくらいなら、あいた2ヶ月で何か別のことをやったほうが、トータルで自分の糧になることは多いです。文章力・論理的思考力・速読などのスキルを磨くのも良いですね。

短期集中型勉強では、スタンダードな勉強と比べて、1日あたりの労力がキツくなるのは確かです。 「毎日2時間の勉強を3ヶ月続ける」のをキツいと思うか? 「1週間の勉強でスパッと終わらすが、毎日8時間やる」のをキツいと思うか? についてはあなた次第ですが、時間や効率に重きを置くならば「短期集中型」一択といえるのではないでしょうか。

■連載「シカクロード for StudyHacker」一覧はこちら↓ shikaku-bottom-banner_1

7days-studymethod

効率よく短期集中で覚えられる 7日間勉強法

鈴木秀明

ダイヤモンド社 (2017)

会社案内・運営事業

  • スタディーハッカー

    「STUDY SMART」をコンセプトに、学びをもっと合理的でクールなものにできるよう活動する教育ベンチャー。当サイトをはじめ、大学受験の予備校「学び舎東京」「烏丸学び舎」や、英語のパーソナルトレーニング「ENGLISH COMPANY」を運営。
    >> HPはこちら

  • 学び舎東京

    烏丸学び舎

    東京・京都に校舎を構える個別指導の予備校。勉強に過度な精神性をもちこまず、生徒1人1人に合理的な勉強方法を提示することで「東大・医大に合格できた!」「3ヵ月で偏差値が15上がった!」などの成果が続出。
    >> HP(東京校舎)はこちら
    >> HP(京都校舎)はこちら

  • english company

    就活や仕事で英語が必要な方に「わずか90日」という短期間で大幅な英語力アップを提供するサービス。プロのパーソナルトレーナーがマンツーマンで徹底サポートすることで「TOEIC900点突破」「TOEIC400点アップ」などの成果が続出。
    >> HPはこちら