今回はちょっと息抜き的な感じで、勉強法ネタではなく「資格・検定」についてのコーヒーブレイク風味なお話をしたいと思います。

これまでにのべ900件以上もの多種多様な資格・検定試験を受験してきた私ですが、「試験」というものが本来もつ「受験者の知識や能力をはかり、認定する」という目的・存在意義を超えて、ある種のイベント・企画モノ的な観点から様々な趣向が凝らされた、忘れられないインパクトを残す資格・検定もいろいろ体験してきました。

ということで今回は、そんなちょっと変わった趣向が凝らされた資格・検定についてご紹介してみたいと思います。あなたの所属する会社や組織で開催するイベントや忘新年会などの催しを、より盛り上げるためのアイデアとして参考になるかもしれませんよ!?

「○○1年分」という合格者特典

合格者特典として、合格者限定のグッズがもらえたり、特別なサービスが受けられたりする資格・検定はいろいろありますが、中でも特に話題性があり、ニュースメディアなどにも大々的に取り上げられることも少なくないのが、「○○を1年分プレゼント!」という、あたかも大型懸賞企画のような超大盤振る舞いの合格者特典があるケース。

近年の具体例としては、満点合格者にビール1年分が進呈された「日本ビール検定」や、成績上位5名に明治ミルクチョコレート1年分(360個)がプレゼントされた「チョコレート検定」が挙げられます。これは受験者の受験意欲も相当掻き立てられるでしょうし、非常に興味深い趣向だなあと思います。

「○○1年分」を用意するとなると、かなりのコストがかかりそうだなあとも思えてしまいますが、冷静に計算してみると、先ほどのチョコレート検定の例では、超ざっくり計算してみると、

チョコレート1個100円×360個×5名=18万円

と、せいぜいこのくらいなのですね。日本ビール検定の例でも、満点合格者が何名出るかにもよりますが、この金額のせいぜい数倍程度で収まるでしょう。

各種ニュースメディアに大々的に取り上げてもらえる宣伝効果と、魅力ある特典の提示により受験者数の増加が見込めることを考えると、悪くない投資といえるのではないでしょうか。ヘタなところに広告を出したりするよりよほど宣伝効果が見込める、うまいやり方だと思います。

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受験者への豪華お土産……というだけではない!?

「食」分野の検定やご当地検定などでは、試験当日に会場にて受験者特典のお土産がもらえるケースがあります。たとえば「お好み焼き検定」では粉やソースがもらえたり、「小豆島オリーブ検定」ではオリーブオイルやオリーブのピクルスがもらえたりします。前述の「合格者特典」とは異なり、こちらは試験の合否にかかわらず受験者全員にお土産が配布されます。

私も過去に様々な試験会場で様々なお土産をゲットしたことがありますが、中でも特に印象的だったのが、東京都の「中野区検定」でのお土産ですね。試験教室に入ると自分の座席に飲料やお菓子などのお土産が置いてあるのですが、これがただのお土産ではなく、実はなんと実際の試験問題のヒントになっているんです!

たとえば「中野区に本社があるビール会社は?」という問題の答えが実はお土産として配られた某飲料のメーカーだったり、「中野区に本社があるA社の有名な商品は?」という問題の答えが実はお土産のお菓子そのものだったりするんですね。

はじめから「このお土産はヒントです」と明示されているわけではまったくないので最初は全然気付きませんでしたが、問題を解いていてふとこの事実に気付いてしまったときには衝撃を覚えましたね(笑)。

こういうのは言ってみれば「漢字テスト中、わからない漢字が教室の掲示板に貼られたプリントに書かれているのを発見してしまう」みたいなものなので、悪く言えば「試験運営上のミス」という見方もできますが、偶然にしてはできすぎているので、この検定では趣向としてあえて意図的にやっているんでしょうねぇ。なんとも粋です。

検定というより、もはやファンイベント!?

極めつけはやはり「野球知識検定」ですね。株式会社マスターズリーグという、プロ野球のOB選手の関わるイベントや野球教室などの事業を行っている組織が主催している検定であることからも想像されるとおり、これはもう、検定というより、もはや「野球ファン感謝祭イベント」です(笑)。

まずすごいのが、試験当日の会場での試験官は「プロ野球の往年の名選手」が務めるという点。ちなみに私が受験したときの試験官は尾崎行雄さん、屋鋪要さん、新浦壽夫さんという豪華メンツでした。

試験自体は普通の資格試験と同じような形で実施されるんですが、試験が終わったらなんとそのままその試験官のOB選手のトークショーが始まり(笑)、現役時代のオモシロ裏話が聞けたりします。他にもざっくばらんな質問コーナーや、サインボール争奪クイズ大会があるなど、途中からもう普通にOB選手との交流イベントの様相を呈してきます。いろんな意味で野球ファンにはたまらない検定だといえそうですね。

※この記事内でご紹介した企画内容は筆者が受験した年度・会場の内容です。実施される年度・会場によって内容が異なる場合があります。

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