自己重要感という言葉を聞いたことはありますか? 自己重要感とは「自分をどれだけ受け入れることができるか、認めてあげることができるか、大切だと思うことができるか」ということ。似た言葉に、自己肯定感というものがあります。 自己肯定感は、「どんな自分も受け入れる」といったニュアンスであるのに対し、自己重要感は、「自分が有能であるという自信」に基づくことが多い言葉です。 実は、世界で活躍するトップリーダーたちはこの自己重要感が高い人たちであると言われています。
世界のトップに必要なのは自己肯定感よりも自己重要感
自己重要感と自己肯定感は、似て非なるものであることを説明しました。トップになるために必要なのは、前者の自己重要感なのだそう。
トップリーダーはビジョン力が強く、信じる力が強いので、「自分はできる」「自分にしかできない」と純粋な心で信じたまま、本当に努力をして結果を残していきます。 (引用元:谷本有香(2015)「世界トップリーダー1000人が実践する時間術」KADOKAWA)
彼らは実際に有能であるからこそ、自己重要感が高いという面もあるでしょう。しかし、自己重要感が高いからこそ、自分を信じて努力し続け、その結果実績を残したのだとも考えられます。 プロサッカー選手の本田圭佑選手はまさしく自己重要感タイプだと言えます。
ぼくは大人になったら世界一のサッカー選手になりたいと言うよりなる。 世界一になるには世界一練習しないとダメだ。だから今ぼくは頑張っている。今はヘタだけれどがんばって必ず世界一になる。 (引用元:アットトリップ|本田圭佑の卒業文集すごいと話題に)
これは小学生のときの卒業文集。既に小学生にして確固たる夢と、自分なら必ずできる、という自信を持っています。実際に、本田選手は世界で活躍するプロサッカー選手になりました。自己重要感は、努力し続けるための強い気持ちを生み出す原動力と言えそうです。 それではこの自己重要感は、どうすれば高くなるのでしょうか。
周りの肯定を受け入れる
ソフトバンクの孫正義氏は小さなころから、母親に「あなたはできる」と言われ続けてきたそうです。これがある意味良いマインドコントロールになり、自己重要感を高めていったのでしょう。周りの人から褒められたり肯定されたりすると、自信になるというのは納得がいきますよね。 実際にみなさんは人に褒められたときにどうしていますか。自己重要感の低い人は、嬉しいと思う反面、どこかで「いやいや、そんなことはない」と否定してしまう傾向があります。これは日本人には特に多い反応です。 謙虚が美徳とされる日本ではありますが、ときには人の称賛を全面的に受け入れ、「自分ってそんな良い面があるんだ」と自分を認めてあげることも必要です。
自分との約束を守る
世界的な人気を誇るビジネス書、フランクリン・コヴィーの「7つの習慣」では、次のように述べられています。
自分自身に対して約束をつくり、目標を設定し、それを守る(中略)これにより自分の人格の強さが作り上げられるのである。その人格の強さこそが、質の高い生活を可能にするのだ。 (引用元:)
「明日は朝早く起きて勉強しよう」「今日中にこの課題を終わらせよう」 このような、日常の中で自分が立てた目標をしっかりと守れていますか。自分が立てた目標だからこそ、守れなかったときには自己重要感を大きく損なってしまいます。自己重要感を高めるために、まずどんなに小さなことでも、自分との約束を守ることを心がけてください。
*** いかがでしたか。自己重要感は、ちょっとした意識の変化で高めることができます。自己重要感を高めて、大きな目標への強い力を手に入れましょう。
参照 谷本有香(2015)「世界トップリーダー1000人が実践する時間術」KADOKAWA Stephen R. Covey,(1989), THE SEVEN HABITS OF HIGHLY EFFECTIVE PEOPLE, ジェームズ・スキナー、川西茂訳(2012), 『7つの習慣‐成功には原則があった』,キングベアー出版 アットトリップ|本田圭佑の卒業文集すごいと話題に