「結局どの本を読めばいい?」と悩む社会人に一流識者がアドバイス。いま本当に読むべき4冊【2022年最新版】

2022年最新版、社会人が読むべき良書たち01

「毎月新しい本が発売されて、検索すれば大量のおすすめ本がヒットする。正直言って、どれを読めばいいのか見当もつかない……」
「ビジネス、心理学、自己啓発、さまざまなジャンルがあるけれど、本当に読むべきものが知りたい……!」

そんな声にお応えして、一流の識者らが説く、ビジネスパーソンが「いまこそ」読むべき4冊の本をご紹介します。

『FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』

「もっとデータをよく見てよ、と上司に指摘されるものの、データの見方なんてわからない。まぁ、別の誰かがデータを見てくれればいいや……」

そんな社会人がぜひ読むべき本がこちら。スウェーデンの医師ハンス・ロスリング氏が、「データを正しく見ることの重要さ」を説いた1冊です。ビル・ゲイツ氏やバラク・オバマ氏らも絶賛する、世界的ミリオンセラー。

本書は、医療・貧困・経済など世界のさまざまな問題に関する実際のデータを読み解き、「世界の現状」に関するネガティブな思い込みを覆します。世界に対する正しい視点を得られるほか、「それではこれから何ができるのか」と考えるきっかけを私たちに与えてくれます。読めば誰もが認識を改められる1冊と言えるでしょう。

また本書からは、データを理解し活用する能力である「データリテラシー」の重要性も学べるはず。データ分析研修などを手がけるデータ&ストーリー LLC代表の柏木吉基氏いわく、組織のリーダーには特にデータリテラシーが必要だとのこと。データを正しく読み取れないと、組織を正しく導くことができないからです。

オバマ氏は、本書に対しこのようなコメントを残しました。

「思い込みではなく、事実をもとに行動すれば、人類はもっと前に進める。そんな希望を抱かせてくれる本」

(引用元:日経の本|FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

この言葉をビジネスパーソンの視点から見れば、「正しい判断、正しい行動をすれば、結果は出せる」――そう読んで差し支えないはず。

じつはロスリング氏は、本作の執筆中に末期癌の宣告を受け、本が世に出るときを待たずに亡くなったそう。この本は著者が「人生の最後の時間をかけてまで本当に伝えたかったこと」が詰め込まれた書なのです。これからの時代を生き抜くべき社会人にとって必読の1冊と言えるでしょう。

2022年最新版、社会人が読むべき良書たち02


『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド』

「好きなことを仕事にしたつもりが、忙しく働くだけの毎日で、なんだか楽しくない……。もっと自分らしく働きたい!」

そんな人は、ぜひこの本をきっかけに突破口を見いだしてください。自己理解のためのコーチングプログラムを提供する株式会社ジコリカイ代表取締役・八木仁平氏による1冊です。

「やりたいことをやるって、そもそもどんな状態?」という問いから、「どうやってやりたいことを見つけるのか」という具体的なステップまで、広く深く踏み込んだ内容となっています。

働き方が多様化するなか、「やりたいことの追求」にも注目が集まる昨今。とはいえ、会社勤めをしていると「自分のやりたいこと」は意外と見失いがちですよね。

「なぜ “やりたいこと” を行なうべきなのか」という疑問に対して、八木氏は「内発的モチベーションが得られるから」だと言います。内発的モチベーションとは、自分の内側から湧いてくるやる気のこと。それとは対照的に、報酬が得られるから・ほめられるから、という外的な要因から起こるやる気は「外発的モチベーション」です。

ロチェスター大学の心理学教授で、動機づけ理論の大家であるエドワード・L・デシ氏は、内発的モチベーションの重要性についてこう述べました。

外から動機づけられるよりも自分で自分を動機づけるほうが、創造性、責任感、健康な行動、変化の持続性といった点で優れていたのである

(引用元:エドワード・L・デシ著, リチャード・フラスト著, 桜井茂男訳(1999),『人を伸ばす力―内発と自律のすすめ』, 新曜社. ※太字による強調は編集部にて施した)

つまり、内発的モチベーションによって動くことで、仕事にもメンタルにもたくさんの恩恵を受けられるということ。「人に言われたからやる」といった行動からは得られないメリットがあるのです。

本書に紹介されるワークをひとつひとつこなしていけば、内発的モチベーションを高めるきっかけを得られるはず。いまの仕事や学業と照らし合わせて、「どう工夫したら楽しめるか」「いままでなにが足りなかったか」などと見直す機会にもできるでしょう。

情熱を見つけたい人、選択肢を広げたい人はもちろん、仕事や学習のクオリティを上げたい人にもおすすめの1冊。実業家でYouTuberの中田敦彦氏も、本書を読んで「やりたいことがたくさん見つかった」のだそうですよ。

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『プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる』

「自社のプロダクトを世に認めてもらいたい。自分が手がけるものを、もっともっと差別化したい……!」

こんな方は、IT批評家・尾原和啓氏によるこちらの1冊を。

「プロセスエコノミー」とは、商品やサービスの「完成形」だけでなく「プロセス」に重きを置くビジネスモデルのこと。たとえば、商品ができる前にお金を集めるクラウドファンディングや、月額制のオンラインサロン、クリエイターの制作風景を写した投げ銭ライブなど、「モノを売らないのにお金が集まる」新しい商売のかたちのことをいいます。

尾原氏は、「これからの時代、プロセスこそが注目される商品であり、現代人の内面的・精神的欲求を満たすものだ」と主張。そんな価値のあるプロセスを生み出すにはどうすればよいのか、具体的な事例や方法、注意点を多数紹介し、読者が今後の事業のあり方を把握できるようにしたのが、本書なのです。

著作家・経営コンサルタントの山口周氏は、本書をこう評しています。

めちゃくちゃ面白い。価値の源泉が「アウトプット」から「プロセス」に移行する。全ビジネスパーソンにとって必読です!

(引用元:幻冬社|プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる ※太字による強調は編集部にて施した)

山口氏および、クリエイティブディレクターの水野学氏によると、デザインや作曲などのクリエイティブな分野でさえ、完成品はAIがつくれるのだとか。つくること自体の価値がどんどん低くなっているのです。

そんなAI時代において、いっそう重要になると山口氏らが語るのが、「世界観の構築」です。AIは、完成品をつくることはできても、そのものの背景にあるストーリーや、つくり手のこだわりなどを表現することはできません。つまり、世界観を構築できるのは人間だけ。

山口氏や水野氏いわく、これからの個人が磨くべきスキルは「よいものをつくること」だけでなく「商品の魅力を見極め、それを伝えること」。この考えこそ「プロセスエコノミー」の核であると言えるでしょう。プロセスエコノミーについて学ぶことは、これからの消費社会を生み出すつくり手にとって必須なのです。

自分が手がける商品やサービスの価値を高める方法を模索する方や、起業家志望の方などに必読の1冊です。

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『マネジャーの最も大切な仕事――95%の人が見過ごす「小さな進捗」の力』

「自分が率いるチームの生産性をもっと上げていきたい。いまどきのメンバーたちの創造性を高めるには、どうしたらいいんだろう……」

そんな悩みをもつリーダーやリーダー志望者の方は、ぜひこちらを読んではいかがでしょうか。

ハーバード・ビジネススクール教授のテレサ・アマビール氏らにより著されたマネジメントの書。3業界・7企業・26チームの12,000点もの日誌を調査・分析し、「組織の生産性と創造性を向上させる」意外すぎる方法を説いています。

仕事の生産性というと、多くの場合、業績や労働生産性といった数字で測られがち。しかし、本書はもっと身近でありながら軽視されてきた、社員ひとりひとりの日誌に注目し、「どんな気分でいるべきか/いてもらうべきか」という人間的な視点に立ち返りました。

アマビール氏らが発見したのは、「インナーワークライフ(個人レベルの職業体験)」が組織の力を左右するということ。そして、そのインナーワークライフの質は、上司やリーダーからのちょっとした言葉がけや支援、進捗へのサポートなどにより向上するということでした。

インナーワークライフが豊かになれば、会社も豊かになる。仕事に深く没頭しているとき、幸せを感じているとき、自分のプロジェクトや仕事仲間やマネジャーや組織を高く評価しているとき、人はより創造的になり生産的になることが分かった。

(引用元:テレサ・アマビール著, スティーブン・クレイマー著, 中村竜二監訳, 樋口武志訳(2017),『マネジャーの最も大切な仕事――95%の人が見過ごす「小さな進捗」の力』, 英治出版. ※太字による強調は編集部にて施した)

日々数字を追いかけがちなリーダーにとって、生産性は「幸せ」や「没頭」で高まると知ることは、大きな発見であるはず。古い意識のまま数字を見ているだけでは、どこかで行き詰まってしまうのかもしれませんね。

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組織心理学者のボブ・サットン氏が「人生最高のビジネス書」と評するなど、数多くの著名人から絶賛される本書。リーダーはもちろん、仕事にやりがいを感じたい方など、「いい働き方」を模索するすべての人に役立つ1冊と言えるでしょう。

***
世界の見方や働き方を見直すきっかけをくれる4冊の本たち。仕事の質だけでなく、QOLを上げてくれること必定です! ぜひ手にとってみてくださいね。

(参考)
ハンス・ロスリング著, オーラ・ロスリング著, アンナ・ロスリング・ロンランド著, 上杉周作訳, 関美和訳(2019),『FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』, 日経BP.
週刊東洋経済プラス|上司が最低限持つべきデータリテラシー
日経の本|FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
現代ビジネス|ビル・ゲイツ大絶賛の書が私たちに投げかける「重要な問い」
八木仁平(2020),『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド』, KADOKAWA.
YouTube|中田敦彦のYouTube大学-NAKATA UNIVERSITY|【やりたいことの見つけ方①】人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド(How to Find Out What You Want to Do in Life)
エドワード・L・デシ著, リチャード・フラスト著, 桜井茂男訳(1999),『人を伸ばす力―内発と自律のすすめ』, 新曜社.
尾原和啓(2021),『プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる』, 幻冬舎.
Obara Kazuhiro Official web site|プロフィール
幻冬社|プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる
東洋経済オンライン|水野学×山口周「AIには"世界観"は作れない」
テレサ・アマビール著, スティーブン・クレイマー著, 中村竜二監訳, 樋口武志訳(2017),『マネジャーの最も大切な仕事――95%の人が見過ごす「小さな進捗」の力』, 英治出版.
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【ライタープロフィール】
平野ももこ
大学ではフランス文学を専攻し、物語のなかの人の心を中心に研究。出版社を経営していた祖母の影響もあり、純文学、心理学、ビジネス書など幅広く読む大の読書家である。現在は、メンタルケアやカウンセリングを勉強中。バレットジャーナルの実践を通じ、生活改善に成功し続けている。

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