ビジネスシーンで重要になってくるのが、相手から信用されるような話術。 俗に言われる『コミュ力』=コミュニケーション力があっても、相手から信頼される話し方となってくると、必要とされる技術も変わってきますよね。 今回は仕事において押さえておきたい、相手から信用されるコミュニケーションのコツをご紹介します。
話し上手な明石屋さんまさんの話し方の法則
信頼されるコミュニケーションにおいて重要なこととして挙げられるのが、聞き上手になること、そして相手に満足してもらえるやりとりをすること。 この二つのポイントを押さえて話術を展開しているのが芸人の明石屋さんまさんです。 さんまさんと言えば、ひきもきらない面白トークで番組を盛り上げている印象があります。ですが、さんまさんの話の面白さには、ただのマシンガントークではない秘密があるんです。
話のおもしろい人は、相手の3分の1だけ話す つまらない人は、相手の3倍話す
[引用元:野呂エイシロウ『話の面白い人の法則』] 放送作家の野呂エイシロウさんがさんまさんの出演番組を録画して、さんまさんの話している時間と、相手の話している時間の長さを測ってみたそうです。すると驚くことに、さんまさんが1話すと相手はその1.5倍話しているということがわかったといいます。 たくさん話しているように見えるさんまさんは、実際は自分の発話によって相手の話を引き出し、その相手の話を盛り上げることによって、全体を面白く、満足度の高いやりとりにまとめていたんです。
人に嫌われぬための5か条
陽明学者の安岡正篤さんは、日本の多くの指導者に影響を与え続けている思想家で、京セラやKDDIの創業者である稲森和夫さんも、人生哲学を築き上げる上で、その思想から多くのことを取り入れています。 その安岡さんは、人間関係について次のような言葉を残しています。
人に嫌われぬための5か条 一、初対面に無心で接すること。有能な人間ほど、とかく慢心や偏見があり、どうしても有心で接する、これはいけない。 一、批判癖を直し、悪口屋にならぬこと。 一、努めて、人の美点・良所を見ること。 一、世の中に隠れて案外善いことが行われているのに平生注意すること。 一、好悪を問わず、人に誠を尽くすこと。
[引用元:名言DB:リーダーたちの名言|安岡正篤の名言|人に嫌われぬための5か条] 「人に嫌われない」という言い方には語弊があるかもしれませんが、この5か条は、仕事相手に接する際に気を付けておきたい注意事項と読み替えると、現代のコミュニケーションにも通ずる重要な示唆に富んだ言葉であることに気が付くのではないでしょうか。 大事な場面では、一見当たり前のようでいて忘れがちなこの5か条を頭において相手に接することで、信頼されるコミュニケーションを構築していきましょう。
いかがでしたか。 コミュニケーションが重要な役割を果たしてくる場面は、日常においても仕事においても多くありますよね。そんな時にこのコツを実践してみると、普段以上に円滑にコミュニケーションができるかもしれません。ぜひ試してみてください。
参考サイト 名言DB:リーダーたちの名言|安岡正篤の名言|人に嫌われぬための5か条 参考文献 アスコム/2014/野呂エイシロウ/話のおもしろい人の法則