3人の成功者に学ぶ “黄金のルーティン”。孫正義氏が日課にしていた「1日15分の発明」とは?

3人の成功者に学ぶ “黄金のルーティン”01

ビジネスの世界で活躍する成功者の多くは、何かしら独自のルーティンをもっていることが多いもの。

判断の迷いがなくなり、時間を有効活用できる。勉強や努力もルーティンに組み込んでしまえば、「自然で当たり前の行動」として楽に継続できるようになる――そんなメリットが、ルーティンにはあるようです。

  • 成功者のルーティンに学び、もっと自己成長したい
  • いいルーティンを生活に取り入れ、もっと生産性を高めたい
  • 自堕落な生活習慣を変えたい

そんなあなたは、以下3人の成功者たちが実践している(実践していた)ルーティンをお手本にしてみましょう。

ルーティンを身につけるメリット

まずは、正しいルーティンをもつことがなぜ大切なのか、そのメリットを確認しておきましょう。

ルーティンは、時間を有意義に使い、充実感をもって日々を送るうえで重要なもの——こう述べるのは、株式会社オープンプラットフォーム代表取締役で行動心理学に詳しい池田貴将氏。

「朝起きたらまずAをして、その次にBをする。それが終わったらCをする」……。こんなふうに1日の流れがしっかり定まっていれば、「次に何をすべきか?」という迷いがなくなり、24時間を最大限、有効活用できるのです。

また池田氏は、人間の行動には以下の3種類のモードが存在すると言います。

  1. 合理的な判断に基づいて行動する「意思のモード」
  2. 原始的な欲求に振り回される「衝動のモード」
  3. 身についたルーティンをなぞる「習慣のモード」

そして、日々の生産性を最大化するためには、ルーティンという名の正しい習慣を身につけることで、衝動的な行動を抑制し、意思をもって行動できる時間ができるだけ長く続くようにするのが大切なのだそう。

たとえば、起床後のルーティンが身についていれば、やるべきことを手際よく終わらせて仕事を開始することができるでしょう。「テレビがついていたので、とりあえず観てしまう」といった衝動的な行動で、時間を無駄にするようなことはなくなるのです。

3人の成功者に学ぶ “黄金のルーティン”02

スターバックス コーヒー ジャパンの元CEOで経営コンサルタントの岩田松雄氏も、以下のように述べ、ルーティンの重要性を強調しています。

日々の生活の20%のルーティンが、あなたの仕事の成果の80%を支えている

(引用元:ダイヤモンド・オンライン|あなたの「仕事の成果の80%」は、「日々の生活の20%」のルーティンが支えている)※太字による強調は筆者が施した

まとめると、合理的なルーティンを身につけると、

  • 「次に何をすべきか?」という迷いがなくなる
  • その結果、時間を有効活用できる
  • 衝動的な行動に流されにくくなる

⇒結果的に、仕事の生産性を最大化できる

といった多大なメリットが得られ、ビジネスパーソンとしての成功に近づけると考えられるのです。

では、より成功に近づくためには、どんなルーティンを取り入れるべきなのでしょうか。以下にご紹介する、3人の成功者のルーティン事例をぜひ参考にしてみてください。

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「散歩」——星野リゾート代表・星野佳路氏

高級ホテルなどを展開する星野リゾートの代表取締役社長・星野佳路氏のルーティンは、「散歩」。1日1万5,000歩を目標にし、日中の移動や、夕食後の散歩などを通して歩数を重ねているのだそう。(2014年11月5日公開のインタビュー記事より)

星野氏が散歩を日課にする目的は、健康維持のみならず「アイデア出し」のためでもあると言います。散歩中には、デスクに向かっているときには思いもよらないようなアイデアがひらめくことが多いのだとか。

脳科学者の加藤俊徳氏によれば、運動時に刺激される脳の「運動系脳番地」という領域の前側には、発想を生み出すスイッチとなる脳部位があるそうです。つまり、「散歩をするとアイデアがひらめく」のは、運動系脳番地と一緒に “発想のスイッチ” が刺激されるからだと考えられるのです。

また、散歩中にはほかの脳番地もフル稼働するとのこと。外の景色や音に触れることで「視覚系脳番地」や「聴覚系脳番地」が、心を動かされれば「感情系脳番地」が、見聞きした内容を理解すれば「理解系脳番地」が働く、という具合です。このように散歩によって広範な脳番地が刺激されると、やる気の向上、夜の安眠といったメリットにもつながるのだそう。

企画職などクリエイティブな仕事をしている方や、「最近なんだか頭がさえない……」と感じている方は、通勤時のひと駅ぶんなど、少しずつでも「歩く」ことをルーティンにしてみてはいかがでしょうか?

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「1日15分の発明」——孫正義氏

世界的IT企業・ソフトバンク創業者の孫正義氏は、10~20代当時「1日15分の発明」というルーティンを自らに課していたそうです。

実弟である孫泰蔵氏の話によると、当時の孫家の家計は “火の車” 状態だったとのこと。アメリカの大学に留学していた若かりし正義氏は、なんとか家計を助けてやりたいものの、大学の勉強をする時間は削りたくないと考えていました。そこで思い立ったのがなんと「発明品の特許料でお金を稼ぐ」という大胆な方法だったのです。

正義氏は「1日15分間、3つの発想法でアイデアを考える」という作業をルーティンにすることを決意。その発想法とは以下のようなものでした。

  1. 「問題解決型発想法」
    問題を見つけ、それを解決する術を考えるアプローチ。
    (例)パソコンを持ち運べないのが不便だ→スマートフォン

  2. 「逆転発想法」
    既存のものの逆を考えるアプローチ。
    (例)パソコンは「大きい」→「小さい」ものをつくろう→スマートフォン

  3. 「複合連結法」
    既存のものを複数組み合わせるアプローチ。
    (例)パソコン+電話→スマートフォン

このルーティンが、正義氏の起業家としての道を切りひらいていったといいます。

発明というと、何か特別なインスピレーションを得てハッとひらめく……というイメージがありますよね。しかし工夫次第では、ほかの作業や勉強と同じようにルーティン化することも可能なのです。

会社でアイデアを求められたときのために備え、上記のような発想プロセスをルーティンとして取り入れてみてはいかがでしょうか?

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「十三徳」——ベンジャミン・フランクリン氏

ベンジャミン・フランクリン氏と言えば、「アメリカ建国の父」と呼ばれるほどの功績を挙げ、100ドル紙幣にも肖像画が載る大偉人。その仕事は、政治、外交、著述、物理学、気象学など多岐にわたり、「時は金なり(Time is money)」の名言を残したことでも知られています。

そんなフランクリン氏が己に課していた “マイルール” 。それが下記の「十三徳(13の徳目)」でした。

◆ベンジャミン・フランクリンの「十三徳」

  1. 節制 : 頭や体が鈍くなるほどの暴飲暴食はしないこと。
  2. 沈黙 : 他人や自分の利益にならないことは話さないこと。
  3. 規律 : 仕事を行なう時間や、持ち物を置く場所などを決めておくこと。
  4. 決断 : やるべきことを決心し、必ずやり遂げること。
  5. 節約 : 他人や自分に役立つことにだけお金を使うこと。
  6. 勤勉 : 時間を無駄にしないこと。無益な行動をやめること。
  7. 誠実 : 人をだまして害を与えないこと。
  8. 正義 : 不正を行なったり、義務を怠ったりしないこと。
  9. 中庸 : 何事も極端でないこと。
  10. 清潔 : 身体・衣服・住居を不潔にしないこと。
  11. 冷静 : つまらないことに心を乱さないこと。
  12. 純潔 : 性的営みはほどほどにすること。
  13. 謙譲 : イエス・キリストとソクラテスを見習った謙虚な行動を心がけること。

(※各項目の解説は一部省略した)

上記の徳目に従い、フランクリン氏は常に自分の行動パターンを一定にするよう努めていたのです。

この十三徳をそのまま取り入れる必要はありませんが、私たちも「自分なりの行動原則を決めておく」という考え方は見習うべきでしょう。

生活パターンをルーティン化するのと同様、判断に迷う時間を減らしたり、衝動的な行動を抑制したりする効果が期待でき、仕事や日常生活の生産性が高まるはずです。

***
どんな行動をルーティンにすればいいかわからないなら、まずは尊敬する成功者の習慣を丸々「コピー」してみるのもひとつの方法かもしれません。ご紹介した3つの事例のうち気になるものがあったら、さっそく今日から取り入れてみましょう。

(参考)
ITmedia エグゼクティブ|忙しいビジネスパーソンのための「ルーティンづくり」の勧め
ダイヤモンド・オンライン|あなたの「仕事の成果の80%」は、「日々の生活の20%」のルーティンが支えている
PHPオンライン衆知|星野リゾート・星野佳路 いくつになっても柔軟な発想を忘れない
さんたつ|脳科学者・加藤俊徳先生が解説! 脳にいい散歩術 ~歩くことで、脳では何が起こっているのか~
日経ビジネス電子版|兄・正義が体系化した孫家秘伝のアイデア発想法
マネー現代|孫正義、スティーブ・ジョブズが実践していたアイデアを生み出す習慣
コトバンク|フランクリン(Benjamin Franklin)
Wikipedia|ベンジャミン・フランクリン
Wikipedia|時は金なり
ITmedia エンタープライズ|フランクリンが実践した良い習慣の作り方と続け方──『フランクリン自伝』

【ライタープロフィール】
佐藤舜
大学で哲学を専攻し、人文科学系の読書経験が豊富。特に心理学や脳科学分野での執筆を得意としており、200本以上の執筆実績をもつ。幅広いリサーチ経験から記憶術・文章術のノウハウを獲得。「読者の知的好奇心を刺激できるライター」をモットーに、教養を広げるよう努めている。

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