「努力しているのに、どうして評価されないんだろう」
「こんなに頑張っているのに給料が上がらない。モチベーションが下がる……」
「努力しても、キャリアアップのチャンスはない」
そんなお悩みはありませんか?
この記事では、“努力が報われない” 状況を打開する方法を紹介します。最後まで読み、紹介した方法を実践すれば、あなたの努力が活かせるようになるはずです。
【ライタープロフィール】
澤田みのり
大学では数学を専攻。卒業後はSEとしてIT企業に勤務した。仕事のパフォーマンスアップに不可欠な身体の整え方に関心が高く、働きながらピラティスの国際資格を取得。現在は国際中医師合格を目指し毎日勉強している。勉強効率を上げるため、脳科学や記憶術についても積極的に学習中。
- 1.「評価されない」と感じる人は、“評価の物差し” を確認してみるといい
- 2.「労力と対価が見合わない」と感じる人は、“転職活動” してみるといい
- 3.「キャリアアップの機会がない」と感じる人は、“アピール” してみるといい
日経ビジネス|「努力しているのに会社が評価してくれない」という人の特徴:日経ビジネス電子版
doda|頑張っても報われない。仕事で評価されるにはどうしたらいい?
ダイヤモンド・オンライン|良質な“仕事経験”を得ていくために、本人とマネジャーと人事部門に必要なこと
1.「評価されない」と感じる人は、“評価の物差し” を確認してみるといい
「努力しているのに、上司に認めてもらえない」
「会社に貢献しているのに、評価されない」
と感じている人は、“会社が自分に求めていること” を正しく把握できていないかもしれません。
10万部を超えるベストセラー『転職と副業のかけ算』の著者である戸塚俊介氏によれば、「努力しているのに会社が評価してくれない」理由は、「会社の評価の物差しとは違う努力をしているから」だそう。(カギカッコ内引用元:日経ビジネス|「努力しているのに会社が評価してくれない」という人の特徴:日経ビジネス電子版)
たとえば、システム開発会社に所属している人が、簿記の勉強をするとします。もし会社が「社員のIT技術の国家資格取得率を上げたい」という方針を掲げているのだとしたら、簿記の資格取得のための勉強をするという努力をしても、いい評価は得られないでしょう。もちろん簿記の知識は仕事に役立つものですが、「評価されたい」と思うのであれば、「会社が何を求めているのか」を把握し、会社と同じ方向で努力する必要がありますよね。
そこで戸塚氏は、「社内の評価を上げていく上で知っておくべきポイント」として、以下のふたつを挙げています。
- 「会社の評価基準」
- 「自分に期待されていることは何か」
つまりこれが「評価の物差し」です。
(カギカッコ内引用元:同上)
評価面談など上司に相談できるタイミングをうまく利用し、どんな努力を積み重ねていけば評価されるのかという、評価の物差しを正しく把握しましょう。
会社が置かれる状況は、社会や業界の動向などにより刻々と変化するもの。そのなかで、会社が社員に求めることや期待することも変わります。その変化に常に敏感でいれば、努力したのに報われなかった……と嘆く場面は減っていくはずです。
2.「労力と対価が見合わない」と感じる人は、“転職活動” してみるといい
「同僚より仕事量が多いのに、同じ給料だなんて納得いかない」
「どんなに働いても、収入が上がらない」
このように「労力と対価が見合わない」とお悩みの人は、“業界の相場” や “他社の給与” はどのくらいなのかを調べると、状況を改善する糸口が見つかるかもしれません。
それには、転職活動がひとつの鍵です。
dodaキャリアアドバイザーの柏木あずさ氏も、以下のように述べています。
現在の対価が労力に見合っていないと感じる場合、まずは自分の経験やスキルがほかの会社ではどのように評価され、対価はどれくらいなのかを知ることが大切です。
その手段のひとつとして、転職活動があります。
(引用元:doda|頑張っても報われない。仕事で評価されるにはどうしたらいい?)
筆者も以前、転職活動を通して「自分がもつ資格は他社でも評価されるのか」「スキルや経験はどのくらい評価されるのか」など、業界での自分の立ち位置を知ることができました。その結果、「評価を上げてお給料をアップさせたいなら、このままいまの会社にいるほうがいい」ということがわかり、現況を冷静に判断できました。そのときは転職はしませんでしたが、転職活動をしたこと自体はとても有意義でした。
柏木氏も、「転職活動すること=転職すること」なのではなく、「活動を通じて視野を広げてみる」ことに意義があるのだと述べます。(カギカッコ内引用元:同上)
働く環境を変えたほうがいいのか、それともいま置かれている環境で努力の仕方を工夫したほうがいいのか――自分の努力を活かせる場はどこなのか、比較しながらじっくりと考えてみることをおすすめします。
3.「キャリアアップの機会がない」と感じる人は、“アピール” してみるといい
「昇進したいのにできない」のは、もしかすると会社があなたの希望を知らないだけかもしれません。「キャリアアップのために努力しているけど、希望のポストは埋まっていて、機会がない」とお悩みの人は、もっと自分の希望をアピールしてもいいでしょう。
前出の柏木氏は、「昇進・昇格を希望していることを評価面談のタイミングで伝えておくこと。受け身でいてもチャンスはなかなか巡ってきません」と言います。(カギカッコ内引用元:同上)
「努力していれば評価してくれる」と受け身にならずに、「昇進したいから努力をしている」ことをアピールして、チャンスを引き寄せることが大切なのです。当然、希望を伝えるだけではなく、キャリアアップにつながる経験を積み、個人として成長する必要はあるでしょう。
とはいえ、「キャリアアップにつながる経験がないから困っているんだ」という人もいるかもしれません。このように経験を積む機会がなくてお悩みの人は、上司を巻き込むことをおすすめします。
ダイヤモンド社H Rソリューション事業室顧問で、人事担当者向けセミナーの講師も務める永田正樹氏は、「個人が成長し、キャリアアップするためには(中略)良質な経験が必要である」としたうえで、「上司にアピールすることで自分にとっての良質な経験が手に入れやすくなる」と話しています。(カギカッコ内引用元:ダイヤモンド・オンライン|良質な“仕事経験”を得ていくために、本人とマネジャーと人事部門に必要なこと)
つまり、どんな経験を積んでキャリアにつなげていきたいのかを上司にアピールして、経験が積める場所をつくってもらうのです。
たとえば、「プロジェクトリーダーになりたいので、チームをまとめる経験を積みたい」などとアピールしてみましょう。チームをまとめる機会がすぐにはめぐってこないとしても、リーダー研修などを受けさせてもらえるかもしれません。ただひとりでやみくもに努力をするよりは、プロジェクトリーダーになるという目標に向かって、確実に歩みを進められるはずです。
努力しても、キャリアアップのチャンスはない……と嘆くばかりだった方は、昇進や昇格の希望を進んでアピールしてみましょう。「頑張ったってどうせ報われない」と落ち込むことなく、希望のキャリアを切りひらいていけるはずです。
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今回ご紹介した内容が、「努力が報われない」と感じるビジネスパーソンのみなさんのお役に立てれば幸いです。