私たちは、なぜ読書をするべきなのでしょうか?

読書しろとは言うけれど、毎日忙しくて、正直本を読んでいる時間なんてない。漫画や娯楽小説なら息抜きにもなるけど、小難しい本を読むのなんて、それだけで疲れてしまう。そんな風に考えて、読書から遠ざかっている人はいませんか?

「読書が人の内面を豊かにする」ということには多くの人が納得できるのではないかと思います。しかし、「読書があなたの現実世界での生活をも、内面と同程度かそれ以上に豊かにする」と聞いたら、あなたはどう思いますか?

つまり、読書をすればお金持ちになれるし、周りの人々を幸せにできる、しかも自分がかねてからやりたいと思っていたことを次々に達成できるようになるということ。読書には人の内面だけでなく、生活をも豊かにする力がある。私は、自身の経験から、このことを身をもって実感しています。

私は本を読み、夢を抱き、大学中退の決意をしました。その後1年のうちに、フィリピン留学、途上国ボランティア、TOEIC980点、米国大学編入を実現しました。私のこれらの経験が現実のものとなったのは、本の中で読んだある人たちの行動を真似した結果に過ぎません。

読書とは、「前に進むための道具」として利用するべきものなのです。動けないで悩んでいるなら、本を読もう。

今回のテーマは、「前に進むための読書論」です。各読書論の中で、内容に即した名作、おすすめの本を3冊ずつ計9冊挙げましたので、よろしかったら実際に書店で足を運んで、手にとって読んでみてください。

行動原理を確立するための読書論

あなたは、自らの性格やものの捉え方は生まれつきのものであり、変えることは到底できない、そう考えてはいませんか? 実際は、そんなことはありません。このことを説明するために、私の体験談をお話ししましょう。

私は、生まれてからの21年間を悲観的なものの考え方をして過ごしてきました。しかし、ある時を境に、以降は楽観で生きるようになりました。昔の私は、悩むのが大好きで、人間関係とか将来のことについてあれこれ考え込んでいました。転機は、大学2年生の春。たまたま手にとった、『思考は現実化する』(ナポレオン・ヒル著)という本が、楽観的に生きる思考法を教えてくれたのです。悲観的だった頃は、「自分一人が何をしても変わらない」と思っていましたが、「心から望み、計画を立て、実行すれば、欲しいものが手に入る」という楽観的な行動原理を手に入れたのです。

自分の行動原理とは何だろうか? そう考えたあなたに、日本の解剖学者であり、東京大学名誉教授の養老孟司さんの言葉を紹介します。

人というのは、いつ死ぬか分からない。
ボーッとしてたら、あっという間に終わってしまう。
だから、まず一生をどうやって生きていきたいのかというところから、
きちんと考え直したほうがいい。

そして勇気を出して、自分が決めた新しい生き方で
第一歩にチャレンジしてみる。
これは危ないかもしれないと思っていたことを、
思い切ってやってみるんです。

(引用元:Facebook|成功する人の考え方

行動原理とは、自分がどのような思考に基づいて行動するのか、その基本方針のこと。勇気を出して物事にチャレンジするとき、どのように判断して行動に移すのか、ということです。

私は、一冊の本との出合いにより、自分の行動原理を確立しました。誰でも、自分が何に基づいて行動するのかの指針を持つことによって、驚くほど多くのことを短期間で達成できるようになります。もし、日頃不満や不安を抱えられていたり、新しい行動に踏み出せなかったり、他の人に流されている・振り回されているという感覚を持ったりしているなら、まずは、自らの行動原理を確立しましょう。

行動原理を確立するヒントを得るために、以下の著作などを読んでみてはいかがでしょうか? きっと自分なりの生き方や行動方針が見つかるはずです。

・『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』(スティーブン・R・コヴィー著、フランクリンコヴィー・ジャパン訳、2013年、キングベアー出版)
・『道は開ける 新装版』(デール・カーネギー著、香山晶訳、1999年、創元社)
・『ダントツになりたいなら、「たったひとつの確実な技術」を教えよう』(エリック・ベルトランド・ラーセン著、鹿田昌美訳、2015年、飛鳥新社)

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行動を起こすための読書論

自分自身の行動指針が確立できていない場合、多くの人は、行動力がないと悩んでいることでしょう。

行動力って、実は簡単につくものですよ。一番簡単な方法は、行動を起こしている人を真似すること。英雄崇拝、メンター制度はこれをうまく利用しています。

自分よりも優れた人を手本とし真似をすることで、自分もその人と同じように優れた人物となることが約束されるものです。『思考は現実化する』の中にある「偉大な人物によって自分を磨け」という節からは、ナポレオン・ヒルも英雄崇拝をしていたことがうかがえます。

私にはまだ英雄崇拝の習慣が完全に消え去ってはいない。偉大な人物の感情の持ち方や行動の仕方などをできるかぎり見習おうとする心構えそのものが、当人を“実際に”偉大にする、とても有効な方法だからである。私はこのことを経験から教えられた。

(引用元:ナポレオン・ヒル著,田中孝顕訳(1999),『思考は現実化する―アクション・マニュアル、索引つき』,きこ書房.)

私の英雄・メンターは、ナポレオン・ヒルに加え、以下で紹介する著作の、起業家・山口絵理子さんとベンチャーキャピタリスト・原丈二さんの3人です。私はこの3人の著作を読み、1歩でも近づけるように、行動をひたすら真似しています。

もちろん、身近な人がメンターになってくれるのが一番効果的であることは間違いありませんが、残念なことにふさわしい人がすぐに現れるとは限りません。なので、まずは本の中でメンター探しはいかがですか?

こんな言葉があります。

生徒に準備ができたとき、先生は現れる。

(引用:本田健著(2015),『人生を変えるメンターと出会う法~自分の磨き方、高め方~』,大和書房.)

まずは本の中でメンターを探し、行動力につながる考え方を学びましょう。これが、現実世界にメンターが見つかるまでのよい準備となります。

・『裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記』(山口絵理子著、2007年、講談社)
・『増補 21世紀の国富論』(原丈二著、2013年、平凡社)
・『歩き続ければ、大丈夫。—アフリカで25万人の生活を変えた日本人起業家からの手紙』(佐藤芳之著、2014年、ダイヤモンド社)

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人生の効率を最大にするための読書論

あなたは、何でも自分なりの方法で解決しようとしてしまっていないでしょうか? しかしそれでは、いつまでたっても問題は解決できないかもしれません。

養老さんは以下のように述べます。

若い人の弱点は、
今の自分で世界を考えたがること。

自分が変われば、
世界も変わることに気付いていない。

(引用元:地球の名言|養老孟司の名言

この弱点が当てはまるという人は多いのではないでしょうか。「今までの自分はこうやってきた。だから、この方法でできないのなら、自分にはきっとこの問題は難しすぎるのだ」こう考える人は、方法を知りさえすれば今までの自分にとっては難問であったことも楽に解決できてしまう、ということを知らないのです。

心理学教授であるアンダース・エリクソンは、著作『超一流になるのは才能か努力か?』の中で、世界のトッププレーヤーや超一流を研究した結果、最も大切なことは才能ではなく努力であるとの結論を出しています。コンフォートゾーン(限界)を抜け出し自分が少しきついと思う所まで頑張ること(著者は「限界的練習」と呼んでいます)、過去の成功者の技法を取り入れて練習効率を上げることなどを実践することによって、誰もが一流になれる可能性を示唆しているのです。

私たちは、自分の固定観念を捨て、成功者の処世術や思考法を取り入れ、一定期間続けることによって、同じように一流になることができます。勉強法、コミュニケーション、スポーツ、どれをとっても効率的に上達する方法は存在するのですから、一旦、自分の今までのやり方を捨てて、新しい方法を試してみましょう。そして、一旦捨てた方法と新しい方法のいいとこどりをしましょう。段違いのスピードで上達でき、これまでうまくいかなかった課題解決が容易になるはずです。

努力の成果を最大限にすることを理解するためには、こちらの3冊がとても有益です。

・『スタンフォード自分を変える教室』(ケリー・マクゴニガル著、神崎朗子訳、2012年、大和書房)
・『人を動かす 新装版』(デール・カーネギー著、山口博訳、1999年、創元社)
・『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』(グレッグ・マキューン著、高橋璃子訳、2014年、かんき出版)

(参考)
ナポレオン・ヒル著,田中孝顕訳(1999),『思考は現実化する―アクション・マニュアル、索引つき』,きこ書房.
本田健著(2015),『人生を変えるメンターと出会う法~自分の磨き方、高め方~』,大和書房.
アンダース・エリクソン,ロバート・プール著,土方奈美訳(2016),『超一流になるのは才能か努力か?』,文藝春秋.
地球の名言|養老孟司の名言
Facebook|成功する人の考え方