勉強を習慣化できない自分を変えるために「10のしないこと」を考えてみた

勉強を習慣化できない自分を変える「10のしないこと」01

「英会話をマスターしたいが、勉強が続かない」
「資格勉強を始めたものの、忙しくて挫折してしまった」
このように勉強を習慣化できず悩む人が、すべきでないこと・やめたほうがよいことを10のしないこととしてリストアップしました。「するべき」と厳しいルールを課すものではないので、勉強の習慣化に挫折した経験がある人も実践しやすいことでしょう。では、さっそくご紹介します。

1.「やることリスト」を名詞で書かない

勉強する前に作成する「やることリスト」。「英会話テキスト10~20ページ」というように、名詞でまとめていませんか? 『仕事と自分を変える「リスト」の魔法』などの著書をもつ堀正岳氏によると、具体的にどう動くのかイメージできるようになるため、やることリストは動詞で締めるのがよいのだそうです。

たとえば「英会話テキスト10~20ページを読んで、間違えた問題をリストアップする」という具合に、動詞まで含めて書くようにしましょう。具体的に何をするのかが明確になるので、勉強に迷いがなくなり、習慣化がしやすくなりますよ。

2. いつ勉強するかを「時刻」で決めない

新しい習慣を定着させるには、「毎朝6時から勉強する」ではなく、「毎朝、歯磨き後に勉強する」といったように毎日発生する行動とセットにするほうがよいと堀氏は言います。

毎日発生する行動は、心理学の世界で「アクション・トリガー」と呼ばれています。ニューヨーク大学教授のペーター・ゴルヴィツァー氏らの実験によると、アクション・トリガーを取り入れることで習慣化の成功率が約3倍に高まったとのこと。いつ勉強するかを時刻で決めるのはやめましょう。

3. 学習時間を毎日均等に割り振らない

学習時間は1週間や1ヶ月といった期間内での総量を考えるとよいと、人材育成コンサルタントで社会人向けに勉強法を提案する清水久三子氏は説きます。

清水氏によれば、「1日60分勉強する」というように毎日均等に学習時間のノルマを課すと、自分へ過度なプレッシャーをかけてしまうことになるのだそう。「1週間で10時間勉強する」などとまとまった期間で決めておけば、「水曜日は10分しか勉強できなかったので、土曜日にカバーしよう」と柔軟に対応でき、勉強を続けやすく感じるのではないでしょうか。

4. 学習計画を綿密に立てすぎない

勉強を習慣化したいからと、スケジュール帳に綿密な学習計画を書きこんでいませんか? まずはざっくりとした学習計画を立ててみましょう

清水氏は、「1日でもやれない日があるとあとにしわ寄せがくるような学習計画を立てると、挫折のきっかけになる」と説きます。 先述のとおり学習時間は期間内の総量で考えればいいので、「1週間で300分勉強して、単元をひとつ終わらせる」というざっくりとしたものでかまいません。1週間の計画に慣れてきたら、数週間~1ヶ月くらいまで期間を延ばしてみましょう。

5. 勉強専用の環境を用意しない

「勉強を習慣化するぞ!」と意気込むあまり、勉強専用の環境を用意するのはベストな行動とは言えません。いつでもどこでも勉強ができる環境をつくりましょう。

脳には新しく始めることに抵抗感をもつ「ホメオスタシス」という機能があるため、勉強のために新しい環境を用意することは習慣化には逆効果だと、東北大学脳科学センター教授・瀧靖之氏は説きます。

たとえばテレビを見るときは手元に単語帳を置いておき、CMのあいだだけ目を通します。そしてテキストやノートなど手元に置くものを徐々に増やしていくことで、勉強を自然なかたちで生活に溶け込ませるとよいでしょう。

勉強を習慣化できない自分を変える「10のしないこと」02

6. 休憩中にインターネットを見ない

つい誘惑に負けて動画サイトを観てしまい、計画していた勉強を進められなかった……という経験はありませんか? 『マンガでわかる 現役東大生が実践していた! 東大を攻める7つの勉強習慣』の共著者であるmosso氏は、勉強中の休憩時に “ネット漁り” は極力控えた方がよいと説きます。ネットサーフィンには終わりがないからです。

mosso氏がすすめるのは、ランニングやシャワーを浴びるといった、身体的な刺激をともなう休憩です。ハーバード大学医学部のジョン・J・レイティ博士の研究によって、身体に刺激を与える休憩は記憶力や思考力向上に役立つとわかっています。勉強の習慣化を助けるだけでなく、効率化にも役立ちますよ。

7. 勉強を「やりっぱなし」にしない

「過去問を解いたから今日の勉強は終了」と勉強をやりっぱなしにせず、記録に残しておくほうが習慣化につながると、習慣化コンサルタントの古川武士氏は言います。

記録のコツは、習慣行動の「数値化」と直後に味わった「感情」を書き残すこと。「過去問を30分以内に解けて嬉しい」というように記録します。簡単な記録ではありますが、行動を可視化することでやる気が出て、勉強を続けやすくなるそうですよ。

8.「頑張るぞ」とテンションを上げない

習慣化の第一歩は、「もっとやりたい」と物足りなさを感じるくらいの学習量で十分と、トレスペクト教育研究所代表の宇都出雅巳氏は言います。

勉強を始めたばかりの頃は、テンションを上げて高い理想を掲げがちです。しかし宇都出氏によれば、テンションを上げることは脳に緊張をもたらすので、勉強を継続しづらいのだそう。「毎日テキストを100ページ読む」ではなく、「毎日1~2ページテキストを読めればOK」というところから始めてみましょう。

9. ひとつの勉強法にこだわらない

『マンガでわかる 現役東大生が実践していた! 東大を攻める7つの勉強習慣』の共著者である古賀さくろう氏は、自分に合わない勉強法はやめて、新しい方法をどんどん試した方がいいと説きます。合わない勉強法に取り組んでも、成果につながらず結局挫折してしまうからです。

古賀氏も受験生時代は、自分に合った方法を見つけるまで試行錯誤していたそう。たとえば、もし人気のノート術であっても自分には合わないと思ったら、すぐに別の書き方を模索してみましょう。自分にぴったりの勉強法が見つかれば、成績アップなどの結果が出てモチベーションを維持でき、習慣化にもつながりますよ。

10. 1日勉強しなかっただけで、習慣化失敗と思わない

「今日は勉強できなかった」という日でも、落ち込むことはありません。脳神経外科医の菅原道仁氏は、2日以上休まなければOKくらいの気軽さが、習慣化のコツと説きます。

ロンドン大学のフィリッパ・ラリー博士が実施した習慣化の実験によると、1日休んだ程度であれば習慣化に大きな影響はないそう。適度に肩の力を抜くことも、勉強を習慣づけるには大切なようです。

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勉強を習慣化できない自分を変える「10のしないこと」をまとめると、次のとおりになります。

勉強を習慣化できない自分を変える「10のしないこと」03

できることから、さっそく始めてみてくださいね。

(参考)
堀正岳 (2017), 『ライフハック大全―――人生と仕事を変える小さな習慣250』, KADOKAWA.
James Clear|Achieve Your Goals: Research Reveals a Simple Trick That Doubles Your Chances for Success
清水久三子 (2017), 『一流の学び方―知識&スキルを最速で身につけ稼ぎにつなげる大人の勉強法』, 東洋経済新報社.
瀧靖之 (2017), 『16万人の脳画像を見てきた脳医学者が教える「脳を本気」にさせる究極の勉強法』, 文響社.
東大まんがくらぶ (2020), 『マンガでわかる 現役東大生が実践していた! 東大を攻める7つの勉強習慣』, 講談社.
古川武士 (2016), 『30日で新しい自分を手に入れる 「習慣化」ワークブック』, ディスカヴァー・トゥエンティワン.
宇都出雅巳 (2018), 『自分を変える「脳」の習慣: 「脳科学」×「記憶のマネジメント」で頑張らずにうまくいく』, SBクリエイティブ.
菅原道仁 (2018), 『なぜ、脳はそれを嫌がるのか?』, サンマーク出版.

【ライタープロフィール】
かのえ かな
大学では西洋史を専攻。社会人の資格勉強に関心があり、自身も一般用医薬品に関わる登録販売者試験に合格した。教養を高めるための学び直しにも意欲があり、ビジネス書、歴史書など毎月20冊以上読む。豊富な執筆経験を通じて得た読書法の知識を原動力に、多読習慣を続けている。

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