令和時代になって初めての年越しを迎えました。心機一転して「今年こそは大成功をつかみたい」「大きくスキルアップしたい」と張り切っている方も多いことでしょう。大きな節目でもある2020年は、ぜひ飛躍の年にしたいですよね。
そこで今回は、そのためのヒントにしていただくべく、昨年2019年の1年間にStudyHackerで公開された700以上の記事の中から、最も反響が大きかった人気記事を10個ピックアップして、その内容をダイジェストでお届けしていきます。脳にいいノート術やメモ術、心を楽にする考え方、効率的な勉強方法など、2020年の初めに知りたい情報が盛りだくさん!
ここでは、第6位から第4位を紹介していきます。
【第6位】「アート」に興味ない人は “2つの大きな損” をしている。一流が美術館通いを好むのも当然だった!
一見、無関係に思えるビジネスとアートですが、近年、欧米では「一流のビジネスパーソンたるや、アートは必須」という潮流が浸透しつつあるのだそう。多くのビジネススクールが、デザインの方法論を学ぶ科目や、アーティストの視点や思考を学ぶ科目を作っているほど。
もし、アイデアが枯渇気味だと感じていたり、クリエイティブな発想をしたいと感じたりしていたら、アート鑑賞をすれば、大きなヒントになりえるでしょう。アートを鑑賞することには、具体的に2つの効果があります。
- 美意識を使った判断力が磨かれる
『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」』の著者である山口周氏によると、一流ビジネスパーソンは、「美意識」感情や直感の部分で企画や開発を判断する力を、アート鑑賞によって磨いているのだそうです。 - 自由な発想を得られる
作家、アーティストの長谷川雅彬氏によると、経営者たちは、アート作品から、その作者がどのような角度から物事を観察し解釈したかを考えて発見することで、自分自身の既存の価値観や物の見方を壊しているとのこと。それにより彼らは、自由な発想を生み出す土壌を創っているのです。
この「「アート」に興味ない人は “2つの大きな損” をしている。一流が美術館通いを好むのも当然だった!」で紹介されているのは、「作品を見て自分が何を感じ、何を考えるか?」を主題にする「VTS(Visual Thinking Strategy)鑑賞法」という手法。また、京都造形芸術大学アート・コミュニケーション研究センター副所長の岡崎大輔氏によれば、ひとりでVTSを用いた鑑賞法をするなら、「自分の頭の中で、もうひとりの自分と会話をするように鑑賞を進めてみる」のがよいとのこと。
忙しくてアート鑑賞をする時間がないのであれば、「インターネットやテレビで流れてくるニュースの情報を、作品と同じようによく『観察』してみる」「インターネットの美術鑑賞用サービスを利用する」といった手もありますね。アートに触れれば、新しいアイデアが思いつきやすくなるでしょう。
「アート」に興味ない人は “2つの大きな損” をしている。一流が美術館通いを好むのも当然だった!
【第5位】「周囲に敏感すぎる人」は疲れやすい。心を楽にする3つのヒント。
人や物事に対して非常に敏感な感性を持つ人を「HSP」(ハイリー・センシティブ・パーソン:Highly Sensitive Person)と呼びます。HSPの人は、他人と長く一緒にいたり、大勢の人に囲まれたりすると、刺激が多すぎてすぐに疲れてしまうのだそう。また、他人の表情の変化や空気をすぐ読み取るので、本音を奥に引っ込めてしまいがちなのだとか。この「「周囲に敏感すぎる人」は疲れやすい。心を楽にする3つのヒント。」では、そんなHSPの人の心を楽にする方法を紹介しています。
たとえば、場の空気に飲み込まれやすいHSPの人は、自分の本当の気持ちがわからなくなりがち。「自分はどう感じたか?」「本当はどうしたかったのか?」など、自分の気持ちを書き出して客観視できるようにするのが大切だそうですよ。
また、自分の意見を言えなかったり、状況を察して意見を通せなかったときは、「いまは〇〇さんの考えに従ったほうが得策だろう」と、「自分自身が判断している」と自覚できると気持ちが楽になります。
そして、相手と話していて意見の食い違いがあったときは、「わたしの意見はちょっと違うけど……議論するのは疲れるし、争うつもりもないから……。そうだね、あなたの意見を優先していいよ!」と、相手と言い争うことを放棄しつつ、さりげなく自分の気持ちを伝えましょう。
「自分はわりと周囲に敏感なほうだな……」と自覚がある人は、これらを実践してみるといいかもしれませんね。
「周囲に敏感すぎる人」は疲れやすい。心を楽にする3つのヒント。
【第4位】頭が良くなる音楽はモーツァルトではなく「ヘヴィメタル」だった!? 脳科学からいえるこれだけの理由
「モーツァルトの音楽は心や体に良い影響を与えてくれる」という「モーツァルト効果」は、以前から提唱されていますよね。しかし、脳科学者の中野信子氏は、一般的にマイナスのイメージを持たれる「ヘヴィメタル」(以下、メタル)を聴くほうが、むしろ頭が良くなる可能性があると大胆な推察をしています。
中野氏によれば、成績がいい人は不安要素が強い傾向があるそう。勉強においても、ここが悪かった」「だから次は良くしよう」と、自分に対してネガティブなフィードバックを行なうため、成績が上がりやすいのです。そして、不安になりすぎた気持ちを解消する効果がメタルにはあるのだとか。
成績優秀であることは、同時に大きなプレッシャーを抱えることにもつながります。たとえば、自分自身の期待に加え、まわりから過度な期待があると、それがプレッシャーへと変わる場合があります。しかし、研究に参加したスチュワート・キャドワルダー氏は、「メタルを聴くことでそんなプレッシャーを一時的に忘れ去ることができるのかもしれない」とコメントを残しています。つまり、一時的にストレス耐性を上げるわけですね。
(引用元:StudyHacker|頭が良くなる音楽はモーツァルトではなく「ヘヴィメタル」だった!? 脳科学からいえるこれだけの理由)
メタルは激しい曲調ですから、「勉強に役に立ちそうにない……」という印象を受けますよね。しかし中野氏は、「『ここぞ!』というときに力を発揮できるようにするためには、『メタルも役に立つかもしれないな』という認識を持つのがいい」と語ります。勉強で落ち込んだときに、メタルをかけてみるのも手です!
頭が良くなる音楽はモーツァルトではなく「ヘヴィメタル」だった!? 脳科学からいえるこれだけの理由
(参考)
StudyHacker|「アート」に興味ない人は “2つの大きな損” をしている。一流が美術館通いを好むのも当然だった!
StudyHacker|「周囲に敏感すぎる人」は疲れやすい。心を楽にする3つのヒント。
StudyHacker|頭が良くなる音楽はモーツァルトではなく「ヘヴィメタル」だった!? 脳科学からいえるこれだけの理由
【ライタープロフィール】
亀谷哲弘
大学卒業後、一般企業に就職するも執筆業に携わりたいという夢を捨てきれず、ライター養成所で学ぶ。養成所卒業後にライター活動を開始し、スポーツ、エンタメ、政治に関する書籍を刊行。今後は書籍執筆で学んだスキルをWEBで活用することを目標としている。