勉強したくないとき「この4つ」をやってはいけない。〇〇を下げると意欲も下がる?

完璧に勉強意欲をなくしている学生あるいは若いビジネスパーソン

誰だって「勉強したくない」と思うときがあるもの。そこで “どう行動するか” が肝心です。私たちは適切に判断し、行動できているのでしょうか。勉強意欲が低下しているときに、やってはいけない4つのことを認識しておきましょう。

ダメ1.「真の妨げ」を放置

あなたの勉強を妨げているのは「気持ち」だけですか? 真に妨げているものが、ほかにありませんか?――勉強に気持ちが向かないのは、勉強よりもやりたい “何か” が頭を覆っているせいかもしれません。すぐに対処できる健全なものならば、そちらを優先すべきです。

『東大王』など数々のテレビ番組出演で知られ、2021年3月に東京大学法学部を卒業した鈴木光氏は、やる気が出ないのは「勉強したくない」というより、「ほかの何かをしたい」という気持ちが強いからと指摘します。そうしたことをふまえ、同氏は受験本番シーズンのあいだスマートフォンを解約したのだとか。

そこまで大胆にならなくとも、たとえば以下のように “気になるもの” をクリアしてしまえば、勉強に向かいやすいのではないでしょうか。

  • 「あの本棚を少し整理したい」⇒視界に入る範囲だけでも整理する
  • 「〇〇ってなんだっけ? ネットで調べたいな……」⇒サッと調べてメモを残す
  • 「スマートフォンが気になる」⇒アプリの通知をオフにして目に入らない場所に置く

スマートフォンのアプリの通知をオフにして目に入らない場所に置き、勉強を始めようとしている学生あるいは若いビジネスパーソン

ダメ2.「寒い部屋」で勉強する

シャキッとしたいからといって、室温を下げていませんか?――ポカポカした部屋でやる気が出ないとき、頭がさえるようにと、部屋の温度を下げて勉強するのはおすすめしません。なぜなら、人類の故郷はアフリカだからです!

東京大学准教授の前真之氏によると、人間の体はもともとアフリカ仕様なので、暑さ向きに調整されているそうです。熱中症への注意喚起が目立つだけに意外な印象ですが、客観的な事実を見る限り、人間の弱点は寒さなのだとか。

たとえば食事、身体活動、生命維持活動で代謝熱を出したり、外気の温度が高かったりすると、オーバーヒートしないよう発汗などの “冷却システム” が作動します。しかし、寒さ専用の “加熱システム” は存在しません。寒いときは衣服、家屋、暖房器具に頼るしかないわけです。

そのぶん人間の皮膚には、寒さを感知する冷点が全身にビッシリと埋め込まれているそう。暑さを感じる温点もありますが、冷点に比べてだいぶ密度は低いとのこと。これは体温が下がりすぎないよう、全身で警戒していることを示しています。

だから、寒さに敏感な私たちが「寒い部屋」で勉強などすれば、勉強より寒さに注意力を奪われてしまうでしょう。これでは余計に意欲が低下してしまいます。頭をシャキッとさせたいなら、水を飲む、換気する、深呼吸する、数分間ストレッチをするなど、ほかの方法で対処するのがおすすめです。

ちなみに、慶應義塾大学教授の伊香賀俊治氏らが2016年から行なってきた調査では、冬場に寒い家に住むと脳が早く劣化してしまうとわかったそうです。寒さにはくれぐれもお気をつけください!

寒い部屋で勉強しているまったく集中できない様子の学生あるいは若いビジネスパーソン

ダメ3.「勉強したくない」と口にする

「あーあ、勉強したくないなー」などと口に出してはいませんか?――そんな言葉ばかりを発していたら、ますます勉強意欲を欠いてしまうかもしれません。

自分の気持ちを大切にして、もっと自由にラクに生きるための心理学を「自分中心心理学」といいます。この提唱者である心理カウンセラーの石原加受子氏によると、自覚していなくても、自分の声の “響き” は(どんな言葉でも)心と体に影響を与えるそうです。それは独り言であっても、他者へ向けた言葉であっても同じとのこと。

だからこそ、発する言葉に心がこもればポジティブな気分になれると石原氏は言います。それなら「勉強したくない」と言ったあとに、「でも、勉強したいと思っている」と力強く続けることで、いい方向へと気分を変えられるはず。

筆者が実際に試してみたところ、「勉強したくない」で生じた不快感は、「でも、勉強したいと思っている」で自信や安心感に変わりました。この変化がモチベーションに好影響を与えたのも確かです。

「でも、勉強したいと思っている」と言ってみたら安心感が湧いてきた学生あるいは若いビジネスパーソン

ダメ4.「寝室」に気を配らない

勉強スペースばかりに気を配り、寝起きする空間への配慮が不十分ではありませんか?――自然をまったく取り入れていない無機質な部屋で寝起きしていると、気持ちが落ち着かないうえ、勉強のパフォーマンスも上がらない可能性があります。

前出の慶應義塾大学教授の伊香賀氏らは、こんな実験を行なったそうです。大学生を以下3タイプの部屋に振り分け、3泊させたのだとか。

  1. 床が木目柄ビニール
  2. 床と天井が木目柄ビニール
  3. 自然素材の部屋(スギ無垢材)

こうして就寝前の自律神経をそれぞれに測定したところ、3の自然素材(スギ無垢材)の部屋に泊まった学生に鎮静効果が確認できたそうです。2の部屋も鎮静に傾いたとのこと。ビジュアルだけでも自然風のほうが落ち着けるのですね。

また、1の部屋に泊まった学生よりも、3の自然素材の部屋に泊まった学生のほうが、翌日の単純作業(タイピング)や、マインドマップ(連想ゲーム)の成績がよかったのだとか。伊香賀氏いわく、単純作業の成績差は「偏差値で言うと9くらいの差」とのこと。

これらをふまえると、学習者は「寝室に自然な素材を増やす」もしくは「寝室を自然なイメージにする」ことが最適です。落ち着いた気持ちになれて、勉強のパフォーマンス向上も期待できるなら、いつの間にか意欲が湧いているという理想的な展開が望めるはずです。

***
どうにも勉強したくないときに「やってはいけない4つのこと」と「おすすめの対処4つ」を紹介しました。よろしければ参考にしてみてくださいね。

(参考)
大塚製薬のエクエル|第5回 言葉の発し方で、人生が変わる/心理カウンセラー・石原加受子さんの【自己肯定感のレッスン】
ゆほびかweb(マキノ出版)|【自分中心心理学】①自分の気持ちを大事にする「自分中心の生き方」で悩み・不安が消え人間関係もよくなる
PRESIDENT Online|「18度未満の寒い家」は脳を壊し、寿命を縮める 最新研究でわかった室内温度リスク
朝日新聞デジタル|スマホにさよなら、受験に集中 「東大王」鈴木光さん
日本経済新聞|「寒さ」と「暑さ」 人間が弱いのはどっち

【ライタープロフィール】
STUDY HACKER 編集部
「STUDY HACKER」は、これからの学びを考える、勉強法のハッキングメディアです。「STUDY SMART」をコンセプトに、2014年のサイトオープン以後、効率的な勉強法 / 記憶に残るノート術 / 脳科学に基づく学習テクニック / 身になる読書術 / 文章術 / 思考法など、勉強・仕事に必要な知識やスキルをより合理的に身につけるためのヒントを、多数紹介しています。運営は、英語パーソナルジム「StudyHacker ENGLISH COMPANY」を手がける株式会社スタディーハッカー。

会社案内・運営事業

  • スタディーハッカー

    「STUDY SMART」をコンセプトに、学びをもっと合理的でクールなものにできるよう活動する教育ベンチャー。当サイトをはじめ、英語のパーソナルトレーニング「ENGLISH COMPANY」や、英語の自習型コーチングサービス「STRAIL」を運営。
    >> HPはこちら

  • english company

    就活や仕事で英語が必要な方に「わずか90日」という短期間で大幅な英語力アップを提供するサービス。プロのパーソナルトレーナーがマンツーマンで徹底サポートすることで「TOEIC900点突破」「TOEIC400点アップ」などの成果が続出。
    >> HPはこちら

  • strail

    ENGLISH COMPANYで培ったメソッドを生かして提供している自習型英語学習コンサルティングサービス。専門家による週1回のコンサルティングにより、英語学習の効果と生産性を最大化する。
    >> HPはこちら